"院内感染" は、抗生物質に耐性を持つ "耐性菌" が感染を媒介していると言われている。しかも、昨今では、多くの抗菌薬(抗生物質)に耐性を獲得した菌である "多剤耐性菌" が猛威を振るっていると見なされている。
◆ 参照 当誌過去の "黄色ブドウ球菌" 関連記事
○ 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02
今回注目する下記引用サイト記事 : MRSAに効く新抗生物質発見 カイコを利用、東大チーム/【共同通信】/2014.12.09 - 01:00 は、上記のような "多剤耐性菌" である "メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)" に有効な "新しい抗生物質" が、<カイコを利用して発見> したと報じている。
<院内感染の原因になるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺菌する効果のある新しい抗生物質を、カイコを利用して発見したと、東京大の浜本洋助教(微生物学)らの研究チームが8日付米科学誌電子版に発表した。 MRSAは免疫力の落ちた人が感染すると重症化し、多くの薬が効きにくい。発見した抗生物質は既存の薬とは殺菌の仕組みが異なり、チームは「新たな治療薬として6~8年後の実用化を目指す」としている。 チームは、作業を効率化するため、通常使われるマウスではなく価格が安くて多数利用できるカイコを活用した。> とある。
MRSAに効く新抗生物質発見 カイコを利用、東大チーム/【共同通信】/2014.12.09 - 01:00
院内感染の原因になるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺菌する効果のある新しい抗生物質を、カイコを利用して発見したと、東京大の浜本洋助教(微生物学)らの研究チームが8日付米科学誌電子版に発表した。
MRSAは免疫力の落ちた人が感染すると重症化し、多くの薬が効きにくい。発見した抗生物質は既存の薬とは殺菌の仕組みが異なり、チームは「新たな治療薬として6~8年後の実用化を目指す」としている。
チームは、作業を効率化するため、通常使われるマウスではなく価格が安くて多数利用できるカイコを活用した。
皮肉な見方をするならば、"今回発見された新抗生物質" に対しても、やがて、菌は "耐性" を持つに及ぶ、といういたちごっこ!になりはしないか。それとも、<発見した抗生物質は既存の薬とは殺菌の仕組みが異なり、......> とあることから、相応の "終止符が打たれる" のであろうか...... (2014.12.10)
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