医療分野にも "ナノテクノロジー" の応用は浸透し始めていると言われる。
<将来的には、診断・輸送・薬物投与といった複雑な機能を兼ね備えることで、がん細胞と正常細胞を見分け、がん細胞にのみ抗がん剤を注入する医療用分子ロボット> ( 参照 ナノテクノロジー/生体分子ロボットの世界コンペで日本勢(東北大/東工大)が快挙達成!/当誌 2012.12.28 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 「超小型無人機」で血流からコレステロール除去、米研究/時事ドットコム/2015.02.20 - 13:21 は、<超小型無人機のように動作する微小ナノ粒子を使い動脈内に蓄積したプラーク(引用者注:動脈硬化等で現れる血管の病変。)まで薬剤を運んで治療する実験的治療法、抗コレステロール治療法> について報じている。
<【マイアミAFP=時事】 超小型無人機のように動作する微小ナノ粒子を使い動脈内に蓄積したプラーク(引用者注:動脈硬化等で現れる血管の病変。)まで薬剤を運んで治療する実験的治療法を開発中との研究論文が、18日の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に掲載された。(写真は米ニュージャージー州ニューアークの医療施設で、患者の血中コレステロール値を測定する医療スタッフ) この抗コレステロール治療法は現在のところ、まだ実験用マウスでの試験が行われている段階だが、ナノ粒子自体はすでにがん患者に対する臨床試験が実施されている。 今後さらに安全性試験を重ねる必要があるが、現在のところ科学者らは、アテローム性動脈硬化症の治療に新たな道が開ける可能性があるのではと注目している。アテローム性動脈硬化症は、米国やその他の先進国における死因トップの心疾患を引き起こす。 米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院と米コロンビア大学メディカルセンターが主導した今回の研究では、標的型ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている標的部位で治療薬を放出させた。 研究チームは、進行性の動脈硬化が起きるアテローム性動脈硬化症を発症したマウスを2グループに分け、一方のグループに5週間にわたる治療を施して、未治療グループとの比較を行った。論文によると、標的型ナノ粒子を投与されたグループでは「動脈への損傷が著しく修復され、プラークは安定化した」とされる。 ただ、マウスは心臓発作を起こさないため、今回の治療法が人間でどの程度有効かについては、人間での臨床試験を試行しなければ分からない。人を対象とした臨床試験の実施は数年先になる可能性がある。 【翻訳編集AFPBBNews】 〔AFP=時事〕(2015/02/20-13:21)> とある。
「超小型無人機」で血流からコレステロール除去、米研究/時事ドットコム/2015.02.20 - 13:21
【マイアミAFP=時事】 超小型無人機のように動作する微小ナノ粒子を使い動脈内に蓄積したプラーク(引用者注:動脈硬化等で現れる血管の病変。)まで薬剤を運んで治療する実験的治療法を開発中との研究論文が、18日の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に掲載された。(写真は米ニュージャージー州ニューアークの医療施設で、患者の血中コレステロール値を測定する医療スタッフ)
この抗コレステロール治療法は現在のところ、まだ実験用マウスでの試験が行われている段階だが、ナノ粒子自体はすでにがん患者に対する臨床試験が実施されている。
今後さらに安全性試験を重ねる必要があるが、現在のところ科学者らは、アテローム性動脈硬化症の治療に新たな道が開ける可能性があるのではと注目している。アテローム性動脈硬化症は、米国やその他の先進国における死因トップの心疾患を引き起こす。
米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院と米コロンビア大学メディカルセンターが主導した今回の研究では、標的型ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている標的部位で治療薬を放出させた。
研究チームは、進行性の動脈硬化が起きるアテローム性動脈硬化症を発症したマウスを2グループに分け、一方のグループに5週間にわたる治療を施して、未治療グループとの比較を行った。論文によると、標的型ナノ粒子を投与されたグループでは「動脈への損傷が著しく修復され、プラークは安定化した」とされる。
ただ、マウスは心臓発作を起こさないため、今回の治療法が人間でどの程度有効かについては、人間での臨床試験を試行しなければ分からない。人を対象とした臨床試験の実施は数年先になる可能性がある。
【翻訳編集AFPBBNews】 〔AFP=時事〕(2015/02/20-13:21)
映画『ミクロの決死圏 (1966) 』を引き合いに出すのは唐突に過ぎるとしても、"血流" を "標的部位" まで進む "標的型ナノ粒子" という治療法は、次第に構想段階から脱皮!しようとしているかのようだ...... (2015.02.22)
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