"東京電力福島第1原発事故" 後、"低線量の放射線被ばく" の実情如何が懸念され続けている。 事実から目を逸らさせる風潮は愚かしいかぎりだが、他方で、真実を直視しようとする動きも目に入る。
◆ 参照 当誌過去の "福島原発" 関連記事
(1) <東京電力福島第1原発事故後、福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんの多くは被ばくで発症したものだと主張する分析結果を岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)らのチームがまとめ、国際環境疫学会の6日付の学会誌電子版に発表......> ( 「被ばくで発症」と主張する分析結果!福島原発事故後見つかっている"甲状腺がん"!/当誌 2015.10.08 )
(2) < 低線量の放射線を長期間にわたって浴びることで、白血病のリスクがごくわずかだが上昇するとの疫学調査結果を、国際がん研究機関(本部フランス・リヨン)などのチームが1日までに英医学誌ランセット・ヘマトロジーに発表......> ( "低線量放射線被ばく"も長期にわたると"白血病リスク!"欧米作業員30万人の疫学調査!/当誌 2015.07.05 )
(3) <放射線が人体に与える影響を分析する国連の機関――国連の原子放射線影響科学委員会――は東京電力福島第一原子力発電所の作業員の内部被ばく量について、日本政府や東京電力が実際より20%ほど少なく評価している可能性があるとして、今後、影響の全体像を把握するためにも継続して調べる必要があると指摘......> ( 東電福島原発/作業員の被ばく過小評価か?! 国連の原子放射線影響科学委員会が指摘!/当誌 2013.10.14 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 原発作業員のがん死亡リスク増加 低線量被ばくでも/47 NEWS/2015.10.21 - 19:38 は、とかく蔑ろにされがちな "原発周辺での低線量被ばく" と "発がんリスク" との関係に、警鐘を鳴らすかのような報道をしている。
< 欧米の原子力施設で働く30万人以上を対象にした疫学調査で、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでも線量に応じてがんによる死亡リスクが増えたとする分析結果を、国際チームが21日までに英医学誌BMJに発表した。 国連科学委員会などは被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるが、100ミリシーベルト以下では明確なリスク上昇を確認できないとの見解を示している。 チームは100ミリシーベルト以下でも白血病のリスクが上昇するという調査結果を既に発表しているが、今回新たに肺や胃、肝臓など白血病以外のがん全体でリスクの上昇を確認したという。> とある。
原発作業員のがん死亡リスク増加 低線量被ばくでも/47 NEWS/2015.10.21 - 19:38
欧米の原子力施設で働く30万人以上を対象にした疫学調査で、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでも線量に応じてがんによる死亡リスクが増えたとする分析結果を、国際チームが21日までに英医学誌BMJに発表した。
国連科学委員会などは被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるが、100ミリシーベルト以下では明確なリスク上昇を確認できないとの見解を示している。
チームは100ミリシーベルト以下でも白血病のリスクが上昇するという調査結果を既に発表しているが、今回新たに肺や胃、肝臓など白血病以外のがん全体でリスクの上昇を確認したという。
この "低線量被ばく" 問題に限ったことでもなさそう(抗がん剤副作用問題も!)だが、目先の利害関係を振りはらい、"きちんとした追跡調査" を推進するのが、国民の将来に責任を持つ "きちんとした政府" なのだと思われる...... (2015.10.24)
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