がん検診での "胃カメラ検査"、"大腸内視鏡検査" は、もはやめずらしくはなくなった。 ただ、どちらも "抵抗感、負担感" が否めないのが実情だろう。
◆ 参照 当誌過去の "内視鏡" 関連記事
○ <大腸内視鏡検査が普及し、ポリープが見つかることが増えた。......> ( "大腸ポリープ"、がんへの恐れから新手法で"全て切除"の方向!がん予防効果を検証中!/当誌 2015.09.06 )
今回注目する下記引用サイト記事 : カプセル内視鏡 のんで撮影 病変探る 大腸がん検査 負担軽く/日本経済新聞/2015.11.01付 は、 何かと "抵抗感、負担感" のある "内視鏡検査" に替わって、新しく普及し始めた負担が軽い "カプセル内視鏡" という検査について解説している。
<超小型の「カプセル内視鏡」を採用する医療機関が増えている。口からのみ込むと消化管内を移動しながら写真を撮影する仕組みで、ミリ単位の病変まで高精細に観察できるようになった。心理的、身体的な負担が小さいのが特長だ。課題は残るが、大腸がんなど患者が受診をためらう場合もある検査で、一翼を担うことが期待されている。 受検者は下剤で腸管内を十分に洗浄。検査当日は腹部にセンサーを取り付け、カプセルを水でのみ込む。小腸用は直径11ミリ、長さ26ミリ。ここに小型カメラやバッテリーなどを内蔵する。 カプセルは小腸の蠕動(ぜんどう)運動で移動しながら、1秒間に2枚、あるいは6枚を撮影。画像は無線でセンサーから腰などに取り付けた「データホルダ」に送られ、蓄積される。 その間、必ずしも病院にいる必要はない。カプセルは使い捨てで、平均5~6時間で体外へ排せつされる。ホルダを提出し、医師が読影ソフトで画像にただれや潰瘍などがないかを見極める。 東大病院(東京・文京)は2007年に採用。どの消化管からの出血か不明で、胃カメラや大腸検査で異常が見つからない患者が主な対象で、約800例の実績がある。その約半分で病変が見つかったという。 長さ6~7メートルに及ぶ小腸は口や肛門から比較的遠い位置にあり、通常の内視鏡検査は難しい。このためカプセル開発は小腸用が先行した。 バッテリーの駆動時間は当初の2倍の16時間に延び、くまなく観察できるように。画質の改良も進み、「絨毛(じゅうもう)の1本1本がくっきり見えるほど」(ある内視鏡科医)。利用する医療機関は現在、約300施設に上るという。 大腸検査用も普及しつつある。09年には「第2世代」が登場。カメラの視野角が180度近くに広がり、体内を動く速度に合わせ撮影頻度も自動調節できるように。約5割だった6ミリ以上のポリープの発見率は、9割まで向上したという。 ―― 以下略――(編集委員 木村彰、山崎純)> とある。
カプセル内視鏡 のんで撮影 病変探る 大腸がん検査 負担軽く /日本経済新聞/2015.11.01付
超小型の「カプセル内視鏡」を採用する医療機関が増えている。口からのみ込むと消化管内を移動しながら写真を撮影する仕組みで、ミリ単位の病変まで高精細に観察できるようになった。心理的、身体的な負担が小さいのが特長だ。課題は残るが、大腸がんなど患者が受診をためらう場合もある検査で、一翼を担うことが期待されている。
カプセルを使った小腸検査の流れを見てみよう。まず受検者は下剤で腸管内を十分に洗浄。検査当日は腹部にセンサーを取り付け、カプセルを水でのみ込む。小腸用は直径11ミリ、長さ26ミリ。ここに小型カメラやバッテリーなどを内蔵する。■5~6時間で体外
カプセルは小腸の蠕動(ぜんどう)運動で移動しながら、1秒間に2枚、あるいは6枚を撮影。画像は無線でセンサーから腰などに取り付けた「データホルダ」に送られ、蓄積される。
その間、必ずしも病院にいる必要はない。カプセルは使い捨てで、平均5~6時間で体外へ排せつされる。ホルダを提出し、医師が読影ソフトで画像にただれや潰瘍などがないかを見極める。
東大病院(東京・文京)は2007年に採用。どの消化管からの出血か不明で、胃カメラや大腸検査で異常が見つからない患者が主な対象で、約800例の実績がある。その約半分で病変が見つかったという。
長さ6~7メートルに及ぶ小腸は口や肛門から比較的遠い位置にあり、通常の内視鏡検査は難しい。このためカプセル開発は小腸用が先行した。イスラエルのギブン・イメージング社(現コヴィディエン社)が1990年代半ばに、オリンパスが00年代半ばにそれぞれ開発。日本では07~08年にいずれも保険適用された。
バッテリーの駆動時間は当初の2倍の16時間に延び、くまなく観察できるように。画質の改良も進み、「絨毛(じゅうもう)の1本1本がくっきり見えるほど」(ある内視鏡科医)。利用する医療機関は現在、約300施設に上るという。
大腸検査用も普及しつつある。09年には「第2世代」が登場。カメラの視野角が180度近くに広がり、体内を動く速度に合わせ撮影頻度も自動調節できるように。約5割だった6ミリ以上のポリープの発見率は、9割まで向上したという。
―― 以下略( ■2次検査を促す、■画像読み解く技師を育成 ) ――(編集委員 木村彰、山崎純)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
この "カプセル内視鏡" 検査のための準備としては、<下剤で腸管内を十分に洗浄。検査当日は腹部にセンサーを取り付け、カプセルを水でのみ込む。> ということになるようであり、決して、手軽に、というわけでもなさそうである。 しかし、従来の "胃カメラ検査"、"大腸内視鏡検査" に伴う "抵抗感、負担感" と比べれば "マシ!" という判定になるのかもしれない...... (2015.11.05)
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