"がん" は "遺伝子異常" の結果であるという基本的事実は言うまでもなく、"がん" と "遺伝子" との関係は、因縁浅からぬものがあるようだ。
◆ 参照 当誌過去の "がん,遺伝子" 関連記事
○ <<再発するタイプの肺がんを見つける方法> に焦点を合わせて、その "発見方法" を開発したという内容なのである。 その "発見方法" を成り立たせているのが、<「ACTN4」という遺伝子> の量と、この<ACTN4がつくり出すたんぱく質の量> の "多寡(たか)" なのだという。これらの "量" を検査することで診断するのだそうだ。 <たんぱく質が多い人は少ない人よりも5年生存率が低かった> というシビァな結果が出ているとのことであり、<「検査で再発しやすい患者を見つけ、手術後に抗がん剤治療などを加えれば、がんの再発を減らせる」> というのである。> ( 再発しやすい肺がんの発見方法を開発!"ACTN4:遺伝子"が作るたんぱく質の量に着目!/当誌 2013.08.19 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 新たながん増殖遺伝子発見...国立がん研究センター/yomiDr. ヨミドク/2016.01.21 は、 <国立がん研究センターは、がん細胞の増殖に関わる新たな遺伝子を発見した、と発表した。 研究グループは、腎臓がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど、さまざまながん細胞で「IER5」と呼ばれる遺伝子の働きが異常に活発化することを確認した。> と報じている。
<......この遺伝子は、細胞を保護する「ヒートショックプロテイン」というたんぱく質をがん細胞内で増やす働きがあり、結果的にがんの増殖を手助けしているらしい。 大木理恵子・主任研究員は「IER5の働きを抑えることで、がん細胞の増殖を防げる可能性がある。今後、治療薬の開発につなげたい」と話している。> とある。
新たながん増殖遺伝子発見...国立がん研究センター/yomiDr. ヨミドク/2016.01.21
国立がん研究センターは、がん細胞の増殖に関わる新たな遺伝子を発見した、と発表した。
研究グループは、腎臓がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど、さまざまながん細胞で「IER5」と呼ばれる遺伝子の働きが異常に活発化することを確認した。この遺伝子は、細胞を保護する「ヒートショックプロテイン」というたんぱく質をがん細胞内で増やす働きがあり、結果的にがんの増殖を手助けしているらしい。
大木理恵子・主任研究員は「IER5の働きを抑えることで、がん細胞の増殖を防げる可能性がある。今後、治療薬の開発につなげたい」と話している。
(2016年1月21日 読売新聞)
がん細胞増殖の抑止についても、いよいよ "遺伝子" にターゲットを絞る治療法が注目される時代となったようだ...... (2016.01.23)
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