去年、既に、がん患者を、"遺伝子異常" の観点で検査し、がん治療法を模索する "ゲノム診療" が、国立がん研究センターで始まるとの予告がなされていた。
◆ 参照 当誌過去の "ゲノム" 関連記事
○ <国立がん研究センターは13日、日本人のがん患者に多い約100種類の遺伝子異常を2週間で検査し、それぞれの患者の適切な治療法選択に役立てる臨床研究を国内で初めて行うと発表した。来年1月から中央病院(東京都中央区)と東病院(千葉県柏市)の患者を対象に始め、検査は信頼性を確保するため内部で行う。......> ( "100種類の遺伝子異常"検査、患者に応じた治療へ!来年1月から臨床研究 (国立がん研)/当誌 2015.11.16 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 国立がん研究センター、ゲノム診療を本格的に開始/日本経済新聞/2016.01.12 - 21:45 は、 <国立がん研究センターは12日、患者のゲノム(全遺伝情報)を利用して、がんの特効薬を探したり副作用を回避したりするゲノム診療を中央病院で本格的に始めたと発表した。手術や既存の抗がん剤を使った標準的ながん治療がほとんど効かない患者の遺伝子約100種類を検査し、臨床試験中の薬剤の選択などに生かす。> と報じている。
<......ゲノム診療を始めたのは昨年11月に設立した「遺伝子診療部門」。各科の医師が、ほぼ標準治療が効かないと判断した患者の同意を得たうえで、がん細胞をとって遺伝子を調べる。2週間程度で、担当医から患者に結果を説明する。 検査結果は多くの場合、同センターで臨床試験中の薬から効く種類を選ぶ判断材料になる。130人の患者を対象にした研究では、全体の約42%で未承認薬による治療を含め治療の選択に役立つ遺伝子の異常が見つかった。 正常細胞の遺伝子を調べ、副作用の少ない治療薬の選択や投与量の決定などにも生かす。 検査代は現時点では同センターが負担する。1カ月に10人程度を検査する計画だ。> とある。
国立がん研究センター、ゲノム診療を本格的に開始/日本経済新聞/2016.01.12 - 21:45
国立がん研究センターは12日、患者のゲノム(全遺伝情報)を利用して、がんの特効薬を探したり副作用を回避したりするゲノム診療を中央病院で本格的に始めたと発表した。手術や既存の抗がん剤を使った標準的ながん治療がほとんど効かない患者の遺伝子約100種類を検査し、臨床試験中の薬剤の選択などに生かす。
ゲノム診療を始めたのは昨年11月に設立した「遺伝子診療部門」。各科の医師が、ほぼ標準治療が効かないと判断した患者の同意を得たうえで、がん細胞をとって遺伝子を調べる。2週間程度で、担当医から患者に結果を説明する。
検査結果は多くの場合、同センターで臨床試験中の薬から効く種類を選ぶ判断材料になる。130人の患者を対象にした研究では、全体の約42%で未承認薬による治療を含め治療の選択に役立つ遺伝子の異常が見つかった。
正常細胞の遺伝子を調べ、副作用の少ない治療薬の選択や投与量の決定などにも生かす。
検査代は現時点では同センターが負担する。1カ月に10人程度を検査する計画だ。
<手術や既存の抗がん剤を使った標準的ながん治療がほとんど効かない患者の遺伝子約100種類> が、遺伝子検査の基本データとなるとのことであり、落胆していたかもしれないがん患者にとっての希望につながることが期待される...... (2016.01.15)
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