今回注目する下記引用サイト記事 : 京大と理研、末期がん余命予測 血中成分から/日本経済新聞/2016.08.14 - 23:43 は、 <京都大学の武藤学教授と大学院生の釆野優さんは理化学研究所と共同で、血中のアルブミンなど3つの成分を測定することで末期がん患者の余命を予測できる可能性があることをつきとめた。がんの末期では、副作用を伴う積極的な治療を続けるかどうかが問題になることが多い。予測は患者の意思決定に役立つとみられ、今後、臨床に用いて精度を確かめる> と報じている。
<......2004~14年に京大病院で抗がん剤治療を受けた後に死亡した末期がん患者ら約2700人のカルテを調べ、病院で日常的に行っている検査40項目と予後の関連を解析した。免疫細胞の好中球と、体が弱ると減るアルブミン、筋肉などが壊れたときに出る乳酸脱水素酵素の3つが、患者の生存期間とよく相関することがわかった。 3つの検査値から残された生存期間を推定する数理モデルを作成した。解析した患者グループについては「1カ月以内」と予測した人の78%、「2カ月以内」「3カ月以内」の73~74%について、経過を正しく推定できた。 末期での余命の推定は「積極治療を続けるかどうかなど、患者が受けたい治療を考えるのに役立つ」と武藤教授は話す。今後、臨床で実際に用いて予測の精度を検証する> とある。
京大と理研、末期がん余命予測 血中成分から/日本経済新聞/2016.08.14 - 23:43
京都大学の武藤学教授と大学院生の釆野優さんは理化学研究所と共同で、血中のアルブミンなど3つの成分を測定することで末期がん患者の余命を予測できる可能性があることをつきとめた。がんの末期では、副作用を伴う積極的な治療を続けるかどうかが問題になることが多い。予測は患者の意思決定に役立つとみられ、今後、臨床に用いて精度を確かめる。
2004~14年に京大病院で抗がん剤治療を受けた後に死亡した末期がん患者ら約2700人のカルテを調べ、病院で日常的に行っている検査40項目と予後の関連を解析した。免疫細胞の好中球と、体が弱ると減るアルブミン、筋肉などが壊れたときに出る乳酸脱水素酵素の3つが、患者の生存期間とよく相関することがわかった。
3つの検査値から残された生存期間を推定する数理モデルを作成した。解析した患者グループについては「1カ月以内」と予測した人の78%、「2カ月以内」「3カ月以内」の73~74%について、経過を正しく推定できた。
末期での余命の推定は「積極治療を続けるかどうかなど、患者が受けたい治療を考えるのに役立つ」と武藤教授は話す。今後、臨床で実際に用いて予測の精度を検証する。
「余命~ヶ月」といった医師の発言が、概して訝しげに受けとめられるのはよくあることのようだ。 それに対して、上記記事での、末期がん患者向けの <余命予測> は、"動機" も正当である上に、推測根拠もデータに裏付けられて妥当性を持つ。 末期がん患者の最終期間での "QOL(生活の質)" の維持・向上に役立つことが望まれる...... (2016.08.16)
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