このところ、がん治療に関する話題を独占しているかの印象も無くはない "免疫の仕組みを利用した新しいタイプの抗がん剤:オプジーボ(小野薬品工業)" である。
◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ" 関連記事
○ 米製薬大手BMS、抗がん剤「オプジーボ」治験で幅広い肺がんに効果確認できず! と/当誌 2016.08.08
今回注目する下記引用サイト記事 : 高額がん薬、効く患者解明へ研究 日赤や国立がんセンター/共同通信/2016.08.10 - 17:50 は、 <効果は著しいが高額な新しいタイプのがん治療薬「オプジーボ」について、日本赤十字社医療センター(東京)を中心とした全国34の医療機関が、どのような患者に効くのかを早期に見極める大規模研究を開始した。高騰する薬剤費の抑制を図る狙いだ。国立がん研究センター(東京)などのグループも、効果的な投与期間を探る研究を来年度中にも始める予定> と報じている。
<......オプジーボは免疫の働きを利用する新薬で、肺がん患者の2~3割に高い治療効果があるとされる。しかし価格も高く、体重60キロの患者で年間約3500万円かかる> とある。
高額がん薬、効く患者解明へ研究 日赤や国立がんセンター/共同通信/2016.08.10 - 17:50
効果は著しいが高額な新しいタイプのがん治療薬「オプジーボ」について、日本赤十字社医療センター(東京)を中心とした全国34の医療機関が、どのような患者に効くのかを早期に見極める大規模研究を開始した。高騰する薬剤費の抑制を図る狙いだ。国立がん研究センター(東京)などのグループも、効果的な投与期間を探る研究を来年度中にも始める予定。
オプジーボは免疫の働きを利用する新薬で、肺がん患者の2~3割に高い治療効果があるとされる。しかし価格も高く、体重60キロの患者で年間約3500万円かかる。
言うまでもなく、"既に認可されている薬剤" に関して、<どのような患者に効くのかを早期に見極める大規模研究を開始> という言い回しは、ヘンだと言えばヘンである。 まあ、"高額な薬剤" で、おまけに "保険適用の対象" というから、逼迫している医療財政に追い打ちをかけることとなり、何とか当該薬剤の適用対象を絞り込み限定しようという意図のようである。 しかし、それにしても、医療行政の "場当たり的・どろなわ的アクション!" が何とも...... (2016.08.12)
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