iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 "キラーT細胞を使ったがんの治療法" はかねてより注目されてきた。 <ヒトの免疫細胞の一種「(キラー)T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、これらを再生/増殖して再び患者の体に戻してがん治療に役立てようとするアプローチ> である。

 ◆ 参照 当誌過去の "キラーT細胞" 関連記事

  <......キラーT細胞を使ったがんの治療法は国内外で研究されているが、細胞ごとに攻撃する相手が異なるほか、培養して増やすのが難しいなどの課題があった。  京大再生医科学研究所の河本宏教授らは、キラーT細胞iPS細胞に変えても、元のキラーT細胞が持っていた攻撃する相手の記憶は残る点に着目。特定のがん細胞を攻撃するキラーT細胞を、無限に増殖できるiPS細胞に変化させて大量に増やし、患者の体に戻せば、がん細胞を効果的に攻撃できると考えた......> ( "血液のがん 白血病"をiPS細胞を使って治療する研究!京大など、新年度から本格化!/当誌 2016.01.13


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞 がん殺傷免疫細胞を作製成功/毎日新聞/2016.11.22 - 02:00 は、  <京都大ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授(免疫学)らのグループは、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、がん細胞を殺傷する免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功し、血液のがんである白血病への治療効果をマウスで確認したと発表した。これまでの方法に比べ、高品質のキラーT細胞を効率良く増やすことができるといい、実用化を目指す。22日に米医学誌「キャンサー・リサーチ」(電子版)に掲載された> と報じている。

 <......キラーT細胞には、がん化した細胞だけを認識して破壊する性質があり、患者に投与すると、がん治療に有効であることが確認されているこれまでは、患者の体内にあるキラーT細胞体外で培養して患者に戻す方法があったが、なかなか増えないうえ、長期間培養すると細胞が疲弊して使えないこともあった。  このため、さまざまな細胞や組織に変化するうえ増殖する能力があるiPS細胞に着目。健康な人の血液から採取したキラーT細胞をiPS細胞に変え、これを基にキラーT細胞を再び作ったところ、元のキラーT細胞よりも増殖能力があることが判明した。  グループによると、この「再生キラーT細胞」は、試験管での実験で元のキラーT細胞と同等の能力を発揮マウスを使った実験でも治療効果が確認でき、体内の正常な細胞を過って攻撃することもなかったという。  グループは今後、他人から作ったiPS細胞を患者が利用する「他家(たか)移植」への応用を目指す【宮川佐知子】> とある。

 iPS細胞 がん殺傷免疫細胞を作製成功/毎日新聞/2016.11.22 - 02:00

 京大ウイルス・再生医科学研究所グループ

 京都大ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授(免疫学)らのグループは、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、がん細胞を殺傷する免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功し、血液のがんである白血病への治療効果をマウスで確認したと発表した。これまでの方法に比べ、高品質のキラーT細胞を効率良く増やすことができるといい、実用化を目指す。22日に米医学誌「キャンサー・リサーチ」(電子版)に掲載された。

 キラーT細胞には、がん化した細胞だけを認識して破壊する性質があり、患者に投与すると、がん治療に有効であることが確認されているこれまでは、患者の体内にあるキラーT細胞体外で培養して患者に戻す方法があったが、なかなか増えないうえ、長期間培養すると細胞が疲弊して使えないこともあった

 このため、さまざまな細胞や組織に変化するうえ増殖する能力があるiPS細胞に着目。健康な人の血液から採取したキラーT細胞をiPS細胞に変え、これを基にキラーT細胞を再び作ったところ、元のキラーT細胞よりも増殖能力があることが判明した。

 グループによると、この「再生キラーT細胞」は、試験管での実験で元のキラーT細胞と同等の能力を発揮マウスを使った実験でも治療効果が確認でき、体内の正常な細胞を過って攻撃することもなかったという。

 グループは今後、他人から作ったiPS細胞を患者が利用する「他家(たか)移植」への応用を目指す【宮川佐知子】


 これまでの方法に比べ、高品質のキラーT細胞を効率良く増やすことができる> という点に大いに期待したい。 ただ、"がん治療での有効性" がどう画期的であるのかや、"他家(たか)移植" の可能性はどうなのか、など、課題は少なくなさそうである...... (2016.11.23)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://adhocrat.net/mt/mt-tb.cgi/3599

コメントする

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このブログ記事について

このページは、yasuo hiroseが2016年11月23日 00:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は、
 「"痛み増幅たんぱく質"を特定!「人類史上最悪の痛み」"神経障害性疼痛"治療に期待!
です。

次のブログ記事は、
 「アルツハイマー型認知症に効く治療薬「メマンチン」の知られざる働きを解明!(東北大)
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック