これだけ "がん治療" に医療界の総力が注ぎ込まれながら、≪がんで死亡する人は37万900人>≫(15年) と昨年に比べて増加している点は、≪高齢化が進むほか、がん患者の情報の登録精度が向上したこと≫ を理由とするだけでは済まないと思えるのだが......
◆ 参照 当誌過去の "がん死亡率" 関連記事
(1) <......がんの死者は減らない――。 政府は......今年末までの10年間で20%減の73.9人にする目標を立てていたが、推計では17%の減少にとどまるという。 その原因を喫煙率の高さとがん検診受診率の低さとしている。......何が原因なのか。 「政府の取り組みが不十分なのです。 死亡率を下げる一番簡単な方法が喫煙者を減らすことなのに、国はたばこを買いにくくしたり吸いにくくする取り組みを積極的に進めていない。たばこの税収が欲しいので本気で危険性を訴えないのでしょう。」とは医学博士の米山公啓氏だ。......> ( 減らない"がん死亡率"!医師は指摘"政府の取り組み不十分"!喫煙率/がん検診受診率!/当誌 2015.05.25 )
(2) <......検診の受診率の向上による早期発見や喫煙率の低下によるがん予防といった柱となる対策が十分に機能していないとみられる。......> ( もっと減っても良さそうな"がん死"減少率の目標達成が困難!厚労省が対策再検討へ!/当誌 2015.05.22 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん死者、目標下回る16%減 75歳未満死亡率、10年間で/共同通信/2016.12.21 - 14:36 は、 <国立がん研究センターは21日、がんによる75歳未満の死亡率が減った割合が2005年からの10年間で約16%にとどまったと発表した。国が目標とする20%減は達成できないと予測されていたが、実測値で裏付けた> と報じている。
<......国は目標達成が困難との予測を受け15年に「がん対策加速化プラン」を策定。現在、がん対策推進基本計画の見直しを進めているが、より効果的な施策が求められそうだ> とある。
がん死者、目標下回る16%減 75歳未満死亡率、10年間で/共同通信/2016.12.21 - 14:36
国立がん研究センターは21日、がんによる75歳未満の死亡率が減った割合が2005年からの10年間で約16%にとどまったと発表した。国が目標とする20%減は達成できないと予測されていたが、実測値で裏付けた。
国は目標達成が困難との予測を受け15年に「がん対策加速化プラン」を策定。現在、がん対策推進基本計画の見直しを進めているが、より効果的な施策が求められそうだ。
冒頭関連記事にもあるような、<検診の受診率の向上による早期発見や喫煙率の低下によるがん予防といった柱となる対策が十分に機能していない> と言った点は当然であろう。 さらに、"がん死亡" の原因に焦点を合わせた遡及的調査や、"生存率向上"(がん組織の直近の治療改善を超えて)の徹底追及などがより注目されて良いかと...... (2016.12.23)
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