体質だからしょうがない......、とばかりにあきらめてしまっている方の少なくないのが "胆石症" ではなかろうか。 しかし、その "特有の激痛" のことを思えば、しょうがないでは済ませない......。
◆ 参照 当誌過去の "胆石" 関連記事
○ "背中や腰の痛み"に隠れている"内臓の病気!"の的確な発見と、手遅れにならない治療!/当誌 2014.10.28
今回注目する下記引用サイト記事 : 脂肪肝が胆石をつくる 東北大がメカニズム解明/47NEWS - 医療新世紀/2017.02.21 は、 <東北大の研究グループは、脂肪肝になって肝臓の細胞に酸素が不足することで胆石ができやすくなることを、マウスの実験と人での研究で解明し米消化器病学会誌に発表した。生活習慣の改善によってメタボリック症候群や脂肪肝を予防すれば、胆石症も予防できる可能性があるとしている> と報じている。
<......胆石は胆汁に含まれるコレステロールや色素が固まってできる。大きくなると激しい腹痛を伴う胆石症をはじめ、胆のうや胆管の炎症、膵炎などの合併症を引き起こす。脂肪肝になると胆石もできやすいと指摘されていたが、メカニズムの詳細は不明だった。 山田哲也准教授(糖尿病代謝内科)らは、肝臓が脂肪肝になって細胞が酸素不足になると、特定の因子が活発化することに着目。遺伝子の改変によってこの因子が働かないマウスをつくり、普通のマウスとともにコレステロールの高い餌を与えて、その後の変化を比較した。 すると、普通のマウスは1週間後に約65%、2週間後に約85%で胆石ができたのに対し、この因子が働かないマウスでは1週間後には胆石ができず、2週間後にも約20%にしかできなかった。 人間でも、脂肪肝になって胆石ができている患者では、胆石のない患者に比べてこの因子の働きが活発化していることも判明。マウスと同様のメカニズムが働いていることが示された。 この因子は肝臓で胆汁がつくられる際に、胆汁への水の供給を減らす作用がある。因子が働くと水分とコレステロールなどとのバランスが崩れて胆汁が濃くなり、成分が石として結晶化しやすくなるとみられる。> とある。
脂肪肝が胆石をつくる 東北大がメカニズム解明/47NEWS - 医療新世紀/2017.02.21
東北大の研究グループは、脂肪肝になって肝臓の細胞に酸素が不足することで胆石ができやすくなることを、マウスの実験と人での研究で解明し米消化器病学会誌に発表した。生活習慣の改善によってメタボリック症候群や脂肪肝を予防すれば、胆石症も予防できる可能性があるとしている。
胆石は胆汁に含まれるコレステロールや色素が固まってできる。大きくなると激しい腹痛を伴う胆石症をはじめ、胆のうや胆管の炎症、膵炎などの合併症を引き起こす。脂肪肝になると胆石もできやすいと指摘されていたが、メカニズムの詳細は不明だった。
山田哲也准教授(糖尿病代謝内科)らは、肝臓が脂肪肝になって細胞が酸素不足になると、特定の因子が活発化することに着目。遺伝子の改変によってこの因子が働かないマウスをつくり、普通のマウスとともにコレステロールの高い餌を与えて、その後の変化を比較した。
すると、普通のマウスは1週間後に約65%、2週間後に約85%で胆石ができたのに対し、この因子が働かないマウスでは1週間後には胆石ができず、2週間後にも約20%にしかできなかった。
人間でも、脂肪肝になって胆石ができている患者では、胆石のない患者に比べてこの因子の働きが活発化していることも判明。マウスと同様のメカニズムが働いていることが示された。
この因子は肝臓で胆汁がつくられる際に、胆汁への水の供給を減らす作用がある。因子が働くと水分とコレステロールなどとのバランスが崩れて胆汁が濃くなり、成分が石として結晶化しやすくなるとみられる。
"その大きさの大小" にかかわらず、 "胆石" を抱えていることを指摘されている方は、まるで、"時限爆弾" を抱えているようだと譬えられたりする。 上記記事で指摘されている <メタボリック症候群や脂肪肝を予防すれば、胆石症も予防できる可能性がある> という点に留意すべきなのかもしれない...... (2017.02.23)
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