"膵臓がん" は、その初期にあってはほとんど症状がない。そのため、「沈黙の臓器」との異名を持つのが膵臓なのであり、"がん" が見つかるのは、もはや治療が難しいとされる「4期」になってからというケースが少なくないという。 だからこそ、診断手法の開発が課題となってくる。
◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん 早期発見" 関連記事
(1) "発見が困難な膵臓がん"を"微量の血液"だけで、早期に高い精度で見つけられる手法!/当誌 2017.02.08
(2) "膵臓がん"を早期発見する「尾道方式」! 5年生存率、全国推計の3倍! 各地へ広がる!/当誌 2016.10.10
(3) "膵臓がん"、4割は"転移後(4期)"発見!治療の難しさ浮き彫り!(国立がん研究セ 集計)/当誌 2016.09.28
今回注目する下記引用サイト記事 : 国立がんセンター、膵臓がんを血液で早期発見 臨床研究開始/日本経済新聞/2017.06.26 - 20:12 は、 <国立がん研究センターなどは26日、血液検査で膵臓(すいぞう)がんを早い段階で発見する技術の効果を確かめる臨床研究を7月から鹿児島県で始めると発表した。血液中の特定のたんぱく質の濃度変化を調べる。膵臓がんは自覚症状がほとんどなく、多くの患者が手術ができない状態で見つかる。早期発見できれば、生存率の大幅な向上が期待できる> と報じている。
<......膵臓がんによる死亡者数は肺、大腸、胃に次いで4番目に多い。最も進行した段階の「4期」で見つかった場合の5年後生存率は1%台だ。 臨床研究は日本対がん協会(東京・千代田)や鹿児島県民総合保健センター、鹿児島大学などと協力する。健康診断を受ける50歳以上の男女が対象で、来年3月までに受診する人から5千~1万人分の血液を採取する。 「アポリポプロテインA2アイソフォーム」と呼ぶたんぱく質の濃度を調べる。濃度が一定値以下の人は鹿児島大などで精密検査を受けてもらい、早期の膵臓がんの発見にどれだけ効果があるかを見極める。 膵臓がんは早期の「1期」で見つかれば、手術で病巣を取り除くことができ、45%の患者が5年後も生存している。だが、多くの患者が最も進行した4期で見つかる。 鹿児島県は超音波を使った精密検査の受診率が高く、検診や検査の体制が整っていることから、最初の実施場所に選んだという。秋以降、鹿児島県外でも臨床研究を実施する計画だ> とある。
国立がんセンター、膵臓がんを血液で早期発見 臨床研究開始/日本経済新聞/2017.06.26 - 20:12
国立がん研究センターなどは26日、血液検査で膵臓(すいぞう)がんを早い段階で発見する技術の効果を確かめる臨床研究を7月から鹿児島県で始めると発表した。血液中の特定のたんぱく質の濃度変化を調べる。膵臓がんは自覚症状がほとんどなく、多くの患者が手術ができない状態で見つかる。早期発見できれば、生存率の大幅な向上が期待できる。
膵臓がんによる死亡者数は肺、大腸、胃に次いで4番目に多い。最も進行した段階の「4期」で見つかった場合の5年後生存率は1%台だ。
臨床研究は日本対がん協会(東京・千代田)や鹿児島県民総合保健センター、鹿児島大学などと協力する。健康診断を受ける50歳以上の男女が対象で、来年3月までに受診する人から5千~1万人分の血液を採取する。
「アポリポプロテインA2アイソフォーム」と呼ぶたんぱく質の濃度を調べる。濃度が一定値以下の人は鹿児島大などで精密検査を受けてもらい、早期の膵臓がんの発見にどれだけ効果があるかを見極める。
膵臓がんは早期の「1期」で見つかれば、手術で病巣を取り除くことができ、45%の患者が5年後も生存している。だが、多くの患者が最も進行した4期で見つかる。
鹿児島県は超音波を使った精密検査の受診率が高く、検診や検査の体制が整っていることから、最初の実施場所に選んだという。秋以降、鹿児島県外でも臨床研究を実施する計画だ。
「沈黙の臓器」としての膵臓が、進行し続ける "膵臓がん" という事態のアラームを粛々と発しているとするならば、言うまでもなくそれを的確にキャッチしなければならない...... (2017.06.28)
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