マルウェア: 2011年11月 アーカイブ

 "情報発信" がイージーとなったネット環境では、それに伴う "代償(対価)" とでも言うべき "リスク" を引き受けなければならないのが現実。"リスク" とは "情報流出" のことであり、それ無しで利便性のメリットのみを享受することは難しい。残念ながら、それがシビァな現実かと思われる。
 この点は、操作がイージーなスマホの普及や、"実名制" の "SNS" の人気などによってなおのこと深まっているようである。
 こうした "リスク" と無縁であろうとすればネットの利用それ自体を控えることしかなさそうだが、実情を直視して防御姿勢に努めるならば、"リスク" を最小限にとどめることが可能なはずだ。

 そんな折、下記のような書き出しで始まる興味深く、かつ "タメになりそう" なサイト記事を目にした。

―――― <ある日突然、ネット上で"注目"され、氏名や住所、職場などの個人情報を暴かれる――。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログ、オンラインストレージ、メールなど、様々なネットツールを使いこなす個人が増えている。これに伴い、個人からの情報流出も目立つようになった。特に気をつけたいのは、SNSやブログへの不適切な書き込み。一つひとつの書き込みでは個人を特定できなくても、多数の書き込みが短時間で集められれば、当人の名前や住所などが明らかになり、さらにその友人まで個人情報をさらされる恐れがある。......(日経パソコン 勝村幸博)><注目されたら一瞬 SNS経由でさらされる「個人」 危険な情報流出の実態(3)/日本経済新聞 - 特集:危険な情報流出の実態/2011.24.>




















 人と人との "つながり" を求めて生み出される、フレンドリーな雰囲気の "ソーシャルメディア" に関して、人と人との "騙し合い" を警戒することはイヤなものである。しかしそれもまた現実! その場の空気に流されない警戒の姿勢が欠かせない......。
 Fecebook や LinkedIn といった "実名制" SNSの利用者が増える一方で、この "実名制" を逆手に取って攻撃者が情報を窃取するというケースが広がりつつあるというのだ。

 "友達リクエスト" という、"実名制" SNSにとっては "玄関口" とも言えるゲートが悪用されることになる。いわゆる "なりすまし" ということになるかと思われるが、"知人になりすまし" て "お友達" になりたいと申し出てくるわけだ。昨今、リアル世間では、攻撃者が宅配便業者に "なりすまし" て犯罪行為に及ぶ事件が頻発しているようだが、そんなイメージと似ている。息子や孫に "なりすまし" て、"振り込め詐欺" を働く犯罪も浮かんでくる......。

 要は、"なりすまし" た攻撃者をそれとして見抜くことが防御策となるわけだが、ここにひとつの "ジレンマ" が存在する。
 Fecebook や LinkedIn といった "実名制" SNSの利用者は、ひっそりと暮らしたいお年寄りとは違って、仕事面などでの人脈を可能な限り広げたいと願う積極派であろう。
 場合によっては、"最初はみな赤の他人から始まる......" とさえ考えている "超・積極派" もいないとは限らない。積極的な "リスク・テイキング派" だとも言える。

 先日、このブログで Facebookで「知らない人でも友人承認」が2割(WIRED)という"甘さ"は他山の石に! を書いた際、<「知らない人でも友人承認」が2割>の人たちを単に "杜撰な利用者たち" と決めつけがちであったかもしれない。
 しかし、よくよく考えれば、"人脈拡大" のためには萎縮こそ禁物、多少のリスク・テイクは当然......、と判断する利用者がいたとしても、あながち不思議ではないのかもしれないと思えてきた。
 まして "若い世代" の "個人情報" に対する考え方は変わってきたとも言われている。

<ソーシャルメディア上では、「顔写真の公開」を38%の人が問題ないとし、特に若い世代になるほど、積極的に個人情報を公開する傾向がみられる。
 見知らぬ仲間と出会うために、効果的な個人情報の公開が必要になり、プライバシー意識に変化をもたらしていると考えられます。>
"ソーシャルメディア"での"友達意識"が照らし出すもの!/電通「SNS100 友調査」( 当誌 2011.11.04 )

 とは言うものの、"悪意に満ちた闇" への想像力も欠かせない。特に、ビジネス組織に属する利用者の場合、攻撃者たちの "たくらみの深度" について高を括るのはリスキー過ぎるのかもしれない......。
 そんなことで、今回は下記のサイト記事を引用した。注目せざるを得ないのは、失礼ながら、末尾の<正直なところ筆者には落としどころが見えない>という点である。それはこの種の問題が決して見くびれないことを暗に示唆しているかに思われた。

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