「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」と聞いたことがある。それにしても、<土方>たちがまるでジェノサイド(集団殺害)されるほどに雨天が続いている。おまけに明日辺りには台風18号が上陸し列島を縦断するとかである。
日本列島に到来する台風は、 "地球温暖化" に伴って "大型化" の一途を辿っているらしい。台風の "成長" には "海水温度" が条件となっているようで、高ければ高いほどに "上昇気流" が強くなり、その分、台風は増強されるとかである。つい先日も、目ざといメディアが、こんなことをテーマに取り上げて世間を震撼させていたかのようだ。
だが、このところ幸いにも列島への "上陸" はなかった。ということもあってか、ほぼ上陸が "当確" 扱いとなったような今回の台風18号は恐れられている。メディアは連日この話題を流し続けている。
列島を "縦断" するコースを歩んだ台風のひとつに、 "2004年10月の台風22号" があったという。ちなみに、 その時のこの日誌 を振り返るという "気の利いたこと(?)" をしてみると次のようであった。
<2004/10/09/ (土) 「最強台風22号 首都を直撃」したけど、K1の曙に似たり?
西日本に度々上陸してきた今年の台風、東京在住のわれわれはどこか他人事と見なしていた向きもあった。だが、とうとう関東地方にも直撃する運びとなる。
日中、買い物のためバスを利用して外出した。念のためウォーキング用の防水コートを着用したのはよかったが、ズボンとシューズがビショビショとなって帰ってきた。アスファルト道路は、激しい雨のため3、40ミリの冠水状態となり、シューズも水溜まりに沈むのが避けられなかったし、雨は強い風と混じり、容赦なく下半身に降りかかった。
......
これを書き始めた時には、窓の外が凄まじい風雨であったのだが、ふと気づくと今は、静寂の気配である。秋の虫が涼しく鳴いているのが聞こえるばかりである。今回の台風の進行速度はクルマの速度並みと報じていたので、既に北上して行ったのであろうか。早速、TVをつけて気象情報を確認してみると、もはや峠を越えたようである。
ニュースでは「最強台風22号 首都を直撃」と題して、へらへらと頼りなく風雨に弄ばれている傘をさした都会人たちの姿を映している。一見すると、今回は大事には至らなかったようにも見える。
今日は、連休の初日でもあるため、いろいろな行事も予定されていたことなのであろう。現に、親戚関係で結婚式があったということも聞いている。おそらく、そんな場に出席した来賓の挨拶では、「あいにくの天候ですが......、雨降って地固まるとも申します......」といった紋切り型言辞が飛び交ったことなのであろう...... (2004.10.09)>
現時点での予報によれば、関東地方に最も接近するのは明日8日の午前中のようだ。やや北寄りを通過する気配で、南風の暴風雨となるのであろうか。
地元だけを気にするのはエゴであろう。列島全体が、<K1の曙>のごとく、 "前触れほどではなかった" であってほしいものである...... (2009.10.07)
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