具体的な "Webページ" を、"iPad" 向けに "ePub 編集・変換" するという作業をやって気付くことはいろいろとある。昨日もそんなことを書いたが、今日は "PDFファイル" が実にスマートに "ePub 電子書籍" に組み込めることを "再度" 強調したいと思う。
このテーマについては以下のブログで既にレポートしている。
<"Web ページ" に "PDFファイル" を格納するケースは決してめずらしくはない。それは、"PDFファイル" がいわば "コンポーネント" として重宝だからなのであろう。
となると、"Web ページ" の "ePub 電子書籍" 化に当たっても、"PDFファイル" がそのまま使えるのが好ましい、ということになる。このニーズに "iPad"、"iBooks" が応えていたのにはナルホドなぁ、と思えた。>(<自作"ePub電子書籍"内に"PDFファイル"を格納!/縦 slide方式で順調に閲覧可能!(当日誌 2011.01.16)>)
"再度" 書くわけは二点。一つは、"PDFファイル" はあらゆる場面で広く活用されていており、また新たな作成についても簡単である。そうした "PDFファイル" を "コンポーネント" のように "再利用" できるということは、"ePub 電子書籍" の、その普及にとっては大きな意味があると思われる点である。
二点目は、良く知られているように、"自炊" の "電子書籍" が "PDFファイル" だという点に関わっている。だからどうした、と言われては身も蓋もないが、この点は "ePub 電子書籍" が "紙の書籍" という旧メディアのコンテンツまで比較的簡単に "再利用" し得る、ということを意味する。
もっとも、"自炊 PDF" はそれ自体でも "電子書籍" として通用しているので、その点を割り引いての評価となるが......。
ところで、"ePub 電子書籍" への着眼点はいろいろとあってよいわけだが、比較的簡単に "組み込める" メディアが多数あるという点については、思いのほか重要視していいように思っている。
これは見方を変えると、いろいろな種類のメディアの既存コンテンツを "リサイクル(再利用)" できる可能性の幅に繋がり、ここに潜むメリットは決して小さくないと思われるからである。
いわゆる "メディア変換"( "電子書籍" もその一つ以外ではない)において重要な事柄は、新・メディアとしての独自の魅力があるかという点とともに、従来のメディアとの "互換性" がどうかという点ではないかと考えられる。
如何に魅力ある新メディアだとしても、それ向けのコンテンツはすべて "一から作成" しなければならないとしたら、その普及は難しいということになりそうである。
新たに作成するコンテンツに加えて、従来からのメディア・コンテンツが "流用(?)" できるという、そんな柔軟性があればこそ、広く活用されることになるのではなかろうか。ここから、従来メディアのコンテンツが "リサイクル(再利用)" できるという点は侮れない重要な点だというわけなのである...... (2011.02.27)
コメントする