"ePub" の "電子書籍" の場合、"iPad/iPhone/iPod touch" 向けの "iBooks" アプリでは、画面を "長押し" して部分テキストを選択すると、<コピー 辞書 ハイライト メモ 検索>という選択肢が表れ、その内の<辞書>を立ち上げることができることは良く知られている。
"日本語書籍" の場合の日本語テキストであれば、日本語の辞書が言葉の意味を指し示す。また、"英語書籍" の場合は、"英英辞書(New Oxford American Dictionary) " が立ち上がり、英語によって言葉の意味が説明される。
では、日本語書籍の中の "英単語" の場合はどうなるか?
試してみると、その "素性" はよくは分からないが、どうやら "英和辞書(小学館プログレッシブ英和・和英辞書?)" が立ち上がるという "現象" になるのである。
となると、同じ "英単語" が選択されながらも、それが "英語書籍" 中の場合と、"日本語書籍" 中の場合で呼び出される辞書の種類が異なるという区分けのあることに気付かざるを得ないわけだ。
とともに、もうひとつ気付く点は、"iBooks" は、英語については、"英英辞書" だけではなくて "英和辞書" も保持していて "取り扱っている" ! ということである。
なぜこんなことになっているのか? にも興味が湧くところではあるが、むしろそれよりも、どんな "仕掛け" が隠されているのか? そして、この "秘密(?)" をコントロールするならば、いわゆる "洋書(英語書籍)" を読む時に、"英和辞書" を立ち上げて活用することが可能となるのかもしれない......。
残念ながら、今日のところは時間切れで、まだ、みずから "検証" できたというところにまで至ってはいない。が、どうやら、この期待は十分に可能性がありそうである。
サイト上でも、この種の試みの結果が二、三、散見できるし、またその論拠にも説得力がありそうな気配である。
この期待を可能とする "ロジック" の "ポイント" は、当該の "洋書(英語書籍)" を構成している "ePub" ファイル内の "XHTML" スクリプト、そこに記載されている<dc:language>という名称のタグの値を<en>から<ja>に書き改める、ということのようなのである。
もちろん、この辺の改変作業をするためには、"ePub" ファイルを<解凍→修正→再圧縮>というサイクルに差し戻さなければならない。
この点については、このブログでも既に何度か解説している。
◆ 参照 "ePub変換"済みの"ePubファイル"への"修正"は、解凍→修正→再圧縮で![図解!] ( 当誌 2011.06.20 )
"洋書(英語書籍)" を読むには、"英語で考えながら......" という点において "英英辞書" を使うのがベストであると言われる。しかし、実感としては、スッキリと了解し切るために、"英和辞書" による "身内" のサポートが欲しいところなのかもしれない...... (2011.07.12)
コメントする