SNS 時代には"面白いヤツほど会社を辞めていく"/創造的でワクワクする仕事求め!......

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 "ソーシャルメディア" は、<世界横断的! ジャンル横断的!>( ◆参照 "ウォール街占拠デモ"と"スタートアップ企業"とに"共通点"を見出すことの意味!( 当誌 2011.11.09 )に展開されている。それ故に、"見える人" にはこの世界からのリアルなメッセージが手に取るように分かり、自分自身の現場(帰属企業etc.)における "周回遅れ" 的現状が、我慢がならぬ程に乖離(かいり)していると痛感させることにもなる......。
 そんな居たたまれぬ思いが募ると、今の会社を辞め、自身を求める "ソーシャルな世界" に身を投じようと決意する......。それは、唐突なたとえかもしれないが、あの坂本竜馬が脱藩の上、時代変化の坩堝たる江戸へと向かうことに似ていたりして......

 "ソーシャルメディア" 上では、周知のごとく、人と人との新たなつながりに基づくニュービジネス("スタートアップ企業")ばかりか、"ソーシャルグッド"(社会貢献。これに関しては機会を改めて書く予定。)を巡る斬新な活動なども、容易に視野に入る環境となっている。
 だが、こんな厳しい経済環境での "転職" は無謀だと言う人は言うに違いなかろう。しかし、かと言って、<「水で満たされたバケツ」しか提供できない企業>(下記引用記事より)などが、今後も "リスク・フリー" であり続けられると言い張るには小さくないムリがありそうにも思える。
 まして、社内の "見える人" を活かし切れないでいる企業(組織)には、"ソーシャルメディア" とは無縁な "垂直ピラミッド型組織" 特有の、あの硬直した "官僚主義的" な空気が充満している恐れもあろう。十分に、察して余りある......。
 そんな企業は、社内の優秀な人材に対する "求心力" を損なっているだけではなく、企業活動に今や重大な影響力を発揮している "ソーシャル" な顧客・ユーザーに対する "求心力" を失いつつあるとさえ言えるのかもしれない。

 企業(活動)の足元に、ひたひたと忍び寄っている、いや、"ソーシャルメディア" 興隆といった社会現象ならば、もはや明瞭な姿で、公然として迫ってきているはずではなかろうか。
 それが、何を意味するのかを了解不能な "見えない人" たち、そうした人たちに今さら意識改革や古き感覚の洗い流しを迫ったところで、実を言えば "間に合わない" のかもしれない......。クールにそう考えると、旧態依然とした藩の方が、脱藩浪人となった竜馬よりも "リスク・フリー" だなぞとは到底言い難い......

 いや "意味のある問題" は、どちらが安全か、"リスク・フリー" かではなさそうである。まさに、"意味のある問題" にあっては、"職の意味" こそが問われていそうだからである。
 <無難な仕事をして働くのではなく、もっと創造的でワクワクする、本当に世界を変えるほどの大きな仕事>(下記引用記事より)
 まあ、<大きく>はなくとも、少なくとも<創造的でワクワクする>仕事、それ以外に "ソーシャルメディア・ネイティブ" 世代が目指すべきものは何もなさそうだ......

―――― 会社を辞めていく優秀な若手社員の求めるもの

 今回の記事では、若い世代の労働観について紹介したいと思います。

 最近、私の周りでは「面白いヤツほど会社を辞めていく」と表現できるほど、会社を辞めて起業する人や、別の会社に移る人、NPOに就職する人が増えています。

 私の知る中で、会社を辞めていく「面白いヤツ」はいずれも、
1.社外でも何らかのプロジェクト(被災地支援活動、スタートアップなど)を仲間内で動かしている
2.副業ができるだけの高いスキルを持っている
3.ソーシャルメディアを使いこなす高いITリテラシーを持っている
と言った特徴
を有しています。

 一言で表現すれば「高いITリテラシーを持ち、自己表現が得意で、社内だけでなく社外でも活躍できる活動的で高スキルな人材」と言えるでしょう。

 そして、私の周りで「会社を辞めていく面白いヤツ」は、皆一様に「今の会社の仕事はワクワクしない」と語ります

博報堂を一年で辞めた若者

 先日ウェブ上で大変話題になった「博報堂を辞めました。」という記事は、若い世代の価値観を知る上で参考になります。

 この記事の執筆者、高木新平さんは博報堂という一流の広告会社を、約一年で辞めてしまいました。私は個人的に彼を知っているのですが、彼は新人にも関わらず大きな仕事を任されていた「エリート人材」だったように思います。そして、彼はまさに、上記の3点が当てはまるような「面白いヤツ」の一人です。

 詳細は彼の手記を読んでいただくとして、私は記事文中の「僕はいったい誰で、誰にコミットしたいのか」という言葉にこそ、「面白いヤツ」が会社を辞めていく理由が凝集されているように感じます。

 「コミット」の定義は難しいですが、「自分が関与することで、課題解決の一助となること」と換言することができると私は思います(例えば、就職先が見つからなくて困っている友人に就職先を紹介できたら、友人の人生に対して「コミット」したと言えるでしょう)。

 高木さんが一流の大企業で「僕はいったい誰で、誰にコミットしたいのか」という問に対する答えを見出すことができなかったことは、今の若い世代に共通する苦悩であるように私は感じています。今多くの若い人材は、企業に勤めても、何かを変えている実感が抱けないのです。

世界を変えられる仕事を求める「Digital Talents」

 高木さんの記事とシンクロするように、先日、米国の著名なビジネス誌「FastCompany」に「なぜデジタルタレントはあなたの会社で働きたくないのか(Why Digital Talent Doesn't Want To Work At Your Company)」という記事がアップされていました。

 記事の中では、デジタルタレント(ITリテラシーが高い優秀な人材)は、官僚的で時代遅れの会社で無難な仕事をして働くのではなく、もっと創造的でワクワクする(more innovative and exciting)、本当に世界を変えるほどの大きな仕事(the opportunity to do great things, to make a real difference)を求めていると書かれています。

 この言葉は、スティーブ・ジョブズがペプシコ社長のジョン・スカリーを引きぬく時に述べたと言われる「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか。」という言葉を彷彿とさせます。

 デジタルタレントたちは、先進国の人々の満たされたニーズをさらに満たすような仕事ではなく、課題に溢れるこの世界を変えるチャンスを求めており、そのような仕事にこそ、ワクワク感を抱くのでしょう。

「水で満たされたバケツ」しか提供できない企業は危ない

 ......

 会社を辞めていく「面白いヤツ」は、満たされたバケツにさらに水を注ぎ込むような仕事ではなく、格差や貧困といった、まだ満たされていない世界中の「穴」を埋めるような仕事を求めています。

 マーケティングの大家フィリップ・コトラーや経営学者のマイケル・ポーターが既に語っているように、今後の企業運営においては、CSR活動やBOPビジネス( ※引用者注 )の意味合いは強まっていくでしょう。逆に言えば、世界の課題を解決することに意味を見出すことができない企業は、若い消費者を中心に、社会から見放されていくようにも思います。

 今、若い世代をワクワクさせるのは「世界の課題を解決できる仕事」です。みなさんの会社が、若く優秀な人材に「水で満たされたバケツ」しか渡せていないようなら、少し危機感を抱くべきかもしれません。

 というわけで、今回の記事では、若い世代の価値観を紹介してみました。皆さんのビジネスの参考になれば幸いです。ご意見ご感想などありましたら、フェイスブックページにお願いいたします。>会社を辞めていく優秀な若手社員の求めるもの/現代ビジネス - ソーシャルウェブが未来を創る!/2011.11.08

( ※引用者注 )
CSR(corporate social responsibility) : 企業の社会的責任
 企業は社会的存在として、最低限の法令遵守や利益貢献といった責任を果たすだけではなく、市民や地域、社会の顕在的・潜在的な要請に応え、より高次の社会貢献や配慮、情報公開や対話を自主的に行うべきであるという考えのこと。
情報マネージメント より

BOPビジネス : BOPとは「Base of the Pyramid」の略。世界の所得別人口構成の中で、最も収入が低い所得層を指す言葉で、約40億人がここに該当すると言われる。BOPビジネスは、市場規模が約5兆ドルにも上ると言われるこの層をターゲットとしたビジネスのこと。直接的な利益の獲得を目的としないCSR活動の発展形とも言えるもので、企業の利益を追求しつつ、低所得者層の生活水準の向上に貢献できるWin-Winのビジネスモデルが求められる。低所得層にも購入可能な商品を販売して健康を増進したり、新たな雇用を生み出したりなど、すでに世界のさまざまな企業がBOPビジネスに参入しているが、日本は欧米諸国と比較して、具体的な取り組み事例が少ないのが現状。wisdom より

 "ソーシャルメディア" での人と人との "つながり" が "見える人" たちの行動選択は、やはり "仕事" や "職" の選択にまで至った。これを、"見える人" たちは一向に不思議だとは感じない...... (2011.11.11)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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