"3Dプリンター" が、実際どのような動作で "3次元造形" を進めていくのか? それこそ "百聞は一見に如かず" だ。
下記引用サイト記事:携帯可能な3Dプリンター/WIRED/2012.11.14 は、それを実に明瞭に示してくれている。
昨日のエントリー( 3Dプリンタ!"ものづくり・3次元造形"をまさに超次元的に飛躍させる魔術的ツール!?( 当誌 2012.11.14 ) )に戻るなら、<3次元データを使って、3次元形状の断面形状を積み重ねて立体モデルを作製していく装置>としての "3Dプリンター" の中でも、動画の中のこのタイプは<熱可塑性樹脂を使うタイプ>ということになるのであろう。
まるで、ケーキ作りの "デコレーション" の際に使うクリーム用の "絞り袋" でクリームをあしらうようなイメージだ。あるいはまた、"DIY" に明るい人向けに言うならば、熱で溶かした "樹脂" を絞り出す "グル―ガン" という道具のイメージにも通じているか......。
実は、この動画が伝えようとしているのは、"3Dプリンター" の実動作もさることながら、<金属製のブリーフケースにぴったり収まる、本当の意味で携帯可能な初の3Dプリンター>という点であろう。
"3Dプリンター" の "本領"(存在意義!)は、"パーソナル・ユース"( vs 大量生産)だと目されているのだから、どうしても "コンパクト" であること、"携帯可能" であることが求められるはずだ。
この点においても、この動画の<3Dプリンター「PopFab」>は、3Dプリンティングのパーソナル化に対して明るい展望を生み出していると言えよう......。
携帯可能な3Dプリンター/WIRED/2012.11.14
金属製のブリーフケースにぴったり収まる、携帯可能な3Dプリンターを紹介。TEXT BY LIAT CLARK
TRANSLATION BY RYO OGATA/GALILEO
マサチューセッツ工科大学(MIT)で機械工学を学ぶ学生2人組が、金属製のブリーフケースにぴったり収まる、本当の意味で携帯可能な初の3Dプリンターを開発した。
MITのCADLabに所属するイーラン・モイヤーと、同じくMITのCentre for Bits and Atomsに所属するナージャ・ピークによる3Dプリンター「PopFab」は、驚くほど簡単にセットできる。
冒頭の動画を見てほしい。まず格納式のアームを引き出して固定し、付属の材料とプリントヘッド、そしてノートパソコンをつなぐ。あとは、軽やかに動き出したPopFabが、ノートパソコンから送られた魚のデザインを造形していく。
PopFabは、プリンターヘッドが着脱可能なことで、デザインのコンパクト化に加え、さまざまな用途への対応を実現した。ツールヘッドを取り換えると、ヴィニールのカットやフライス加工を行う装置、あるいはコンピューター制御の延伸機に早変わりする。
モイヤー氏は2009年、普通の店で買える材料で基本的な3Dプリンターを90ドル以下で作るというチャレンジを達成した。このときのプリンティング素材はチョコレート・プディングとケチャップだったが、とにかく、3Dプリンターと呼べるものを作ることに成功した。
このコンパクトな装置は、同氏がその年に取り組みを始めていた、低コストな「パーソナル基板作成マシン」プロジェクトがベースになったものであり、さらにこれが後にPopFabとなった。
PopFabを作るための材料費は不明だし、市販されるかどうかも不明だが、こうした装置が出てくれば、3Dプリンティングの可能性が広がるはずだ。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
それにしても、こうした "3Dプリンター"( プラス "3Dスキャナー" )の進化とその適用範囲の拡大は、日常生活圏をどのように変え、興味ある空間にしてゆくのであろうか...... (2012.11.15)
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