2012年11月 アーカイブ

 昨日も書いたとおり、

今、国民の小さくない不安の一つに "原発問題" があることはまず否定できない。
 特に、多発している地震との関係で、現状の "原発" が、"活断層" という危険を孕む地形の上に立地されている疑いのある現状では、当然のことではなかろうか。
>( 「卒原発」が旗印の嘉田新党!"原発不安の世論"に呼応して「2022年に原発稼働ゼロ」!( 当誌 2012.11.29 )

という視点は、今度の総選挙では "最重要争点" とされて然るべき "アジェンダ" 以外の何ものでもないはずだ。

 財政問題/経済政策や、社会福祉問題、そして尖閣問題のような主権問題などが重要ではないというのでは毛頭ない。
 しかし、"原発問題"への国民的合意形成と "覚悟を定める" こそが、この時機に "機を逸することなく" 見据える "時代的緊急課題" のはずである。

 だからこそ、"「脱原発」/「卒原発」" を正面切って公約の基軸とした "嘉田知事「日本未来の党」" が、"総選挙の鍵を握った" と目に映るのである。

 この点で、下記引用サイト記事:嘉田知事の「日本未来の党」が総選挙の鍵を握った 選挙構図も政権の枠組みも激変する!?/DIAMOND online - 田中秀征 政権ウォッチ/2012.11.29 は、実にスムーズに読むことができた。
 そして、当記事にもある<「みんなの党」に期待される重要な役割>こそが気掛かりな点となる......。




















 今、国民の小さくない不安の一つに "原発問題" があることはまず否定できない。
 特に、多発している地震との関係で、現状の "原発" が、"活断層" という危険を孕む地形の上に立地されている疑いのある現状では、当然のことではなかろうか。

 ◆ 参照 「原電の断層解釈に疑問も 敦賀原発調査で事前会合」/【共同通信】/2012.11.27
 ◆ 参照 「大飯原発の断層問題、結論持ち越し 7日に再び議論」/asahi.com/2012.11.04

 下記引用サイト記事:嘉田新党「2022年に原発稼働ゼロ」 民主より前倒し/日本経済新聞/2012.11.28 によれば、そうした "原発不安の世論" に呼応するかたちで、滋賀県の嘉田由紀子知事( ダム建設問題ほか環境問題に傾注 )が、<2022年に原発稼働ゼロを目指す考え>のもとに、<新党「日本未来の党」>を立ち上げ、<「私が党首になる」>と表明したという。

 予定されている衆院選挙では、争点不明の党利党略状態で、政治勢力が四分五裂/離合集散を繰り広げ、すでに、有権者側もウンザリするほどの惨憺たる事態となっている。
 そんな中で、<嘉田新党>は、<旗印に掲げる「卒原発」>によって一定の "分かり易さ" を打ち出した観がありそうだ。
 ひょっとすれば、前述の "原発不安の世論" の "タイムリーな受け皿" となって行く可能性が少なからずあるのかもしれない。

 他党は、<選挙互助会的/離合集散が続くだろう/実態をみると『小沢新党』だ/政治家は実行力だ>との批判をぶつけているようだが、いずれも "目くそ、鼻くそを笑う(?)" ような滑稽さが感じられる......。

 もはや、現在のウェブページは、"JavaScript" コンテンツとは切っても切れない密接な関係にあると言える。
 そして、"JavaScript" をやや多用しているページでは、幾分ギクシャクした動きに遭遇することも無いではない。"Script" の構成自体の優劣にも問題はあろうが、ブラウザ側に組み込まれた "JavaScriptコンパイラ" の問題だと言われている。

 下記引用サイト記事:Firefox 18のベータがリリース: JavaScriptコンパイラIonMonkey, PDFビューワ, タッチのサポートなど/TechCrunch/2012.11.27 の伝えるところでは、Mozilla の "Firefox 18" には、新開発された "JavaScriptジャストインタイムコンパイラIonMonkey" が提供されているという。
 これによって、従来のコンパイラのベンチマークと比べて、<26%の性能アップ>が果たされたようだ。

 そのJavaScript のパフォーマンス向上の理由は、コンパイラアーキテクチャの革新にあるようで、次のように解説されている。

 皆さんがよく目にする典型的なコンパイラには、鍵となるコンポーネントを持ち合わせていませんでした。...... JavaScript から機械語へとほぼ直接的に変換を行っています。そこには中間となるステップが存在していません。これらのコンパイラでは、変換結果を眺めてさらなる最適化を施すといった、一歩引いて見返すような処理が存在していなかったのです。
 IonMonkey は、まさにその処理を可能にする新たなアーキテクチャの名前です。これは基本的には3つの処理のステップを持ちます。

1. JavaScript を中間表現に変換する
2. 多くのアルゴリズムを実行し中間表現を最適化する
3. 最適化された中間表現を機械語に変換する
>( IonMonkey in Firefox 18 日本語翻訳ページ

 なお、上記の<2. 多くのアルゴリズムを実行し中間表現を最適化>では、
可能な場合、ループ外に命令をくくり出す/冗長なコードの強力な除去形式/使用されていない命令の削除......>などの<IonMonkeyにおける最適化技術>( 同上日本語翻訳ページ )が発揮されるのだそうだ。

 このほか、 "Firefox 18" には、<内蔵PDFビューワ/レティナMacのサポート/タッチスクリーンのあるマシン用にW3CのTouch Eventのサポート>なども含まれており、現時点では "ベータ版" のリリースではあるが、大いに注目に値する......。

 ここしばらくの "円安株高" 傾向という "安倍相場" (?)に、浮かれている場合なのであろうか?
 そもそも、この傾向に如何ほどの "賞味期限"( 参照 コラム:円安誘う安倍発言の賞味期限と落とし穴=佐々木融氏/REUTERS/2012.11.21 )があるのかも定かではない。が、いずれにしてもこうした推移と風潮の向こう側で、"ハイパーインフレ" 到来の可能性がジワジワと高まっていることが、よりリアリティをもって警戒されてよさそうである。

 "ロイター(REUTERS)" は、この春に掲載した記事を "再掲載" して、再びアクセス数を上昇させているようだ。
 その記事とは、「急激なインフレは不可避、ハードランディングに備えよ=藤巻健史氏」/REUTERS/2012.04.18 である。
 もちろん、自民党の安倍総裁の執拗なほどの "円安" 誘導発言やその経済スタンスとが刺激するこの間の "円安株高" 傾向と推移が、"期待感" とその反面の "不信感" とを渦巻かせているからなのであろう。

 この記事をはじめて読む方には、その "骨子" が、簡潔明瞭に整理されていて分かりやすい、下記引用サイト記事:日本国債未達でハイパーインフレの恐れという話。/さもありなん/2012.04.19 が手助けになろうかと思う。

 記事の焦点は、言うまでもなく "ハイパーインフレの可能性" 以外ではない。
 ところで、"インフレターゲット" を政策とした場合、常に懸念されるのはその "コントロール" であり、それを仕損じる場合に訪れる "ハイパーインフレ" だと言われて来た。
 しかし、すでに、安倍氏 の発言によって、インフレターゲットの引き上げ" と "日銀による国債引き受け" の政策化可能性が浮上して来ている。その政策化が推進されるならば、間違いなく "ハイパーインフレの可能性" もまた高まるものと思われる。

 そもそも、基本的問題として、"インフレ" とは何なのか? とりわけ、昨今のような "財政赤字問題" とセットとで引き合いに出される "インフレ" とは? 
 分かりやすく次のように述べている。

経済学では、財政赤字を解消するインフレを「インフレ税」と呼ぶ。インフレで貨幣価値は下がり国家債務は実質目減りするが、同時に汗水垂らして稼いだ国民の財産も失われる。実際には課税されないものの、言い方は悪いが、お上に召し上げられる(行儀よく言えば、国民から国家への富の移転)という意味では、税と同じだ......> と。まさにそのとおりであろう。

 この事態が、国民に何をもたらすのかは、火を見るよりも明らかであろう。
 したがって、"ハイパーインフレ" ともなれば、国民は、"大増税!" 以外の何ものでもないダメージを受けると理解しなければならないわけだ。

 それで、要するに "ハイパーインフレ" の可能性はどうなのか?
 藤巻氏は、<国債未達>(「国債が売れ残る」!)が "トリガー" となるだろう、と見ている。

国債未達が起こる可能性>
 率直に言って、国債未達が起こる可能性は日増しに高まっていると思う。
 国債未達ともなれば、それは財政破綻と同義だから、円は暴落するだろう。そして取り付け騒ぎが起きようものならば、日銀による国債引き受けが行われるだろう。そうなれば、ハイパーインフレが結果として引き起こされることになる(政策として掲げずとも)。


 スマホ・ユーザーが、その高い通信料金で頭を痛めているのは周知の事実。そこで、できる限り出費を抑えようと目を向けているのが、スマホ向け "無料通話アプリ"

 <インターネット回線などを使って通話する、つまりデータ通信定額制に加入していれば実質無料で通話ができる便利なアプリ>( 参照 使いこなして電話代を節約しちゃおう♪【iPhoneアプリ図鑑】思う存分しゃべり放題!無料通話アプリ/KAKAKU.com Magazine/2011.11.22 )のことである。

 すでに、「LINE」「Skype」「Viber」「050 plus」etc. などが広く知られている。いずれも盛況のようであるが、そのうちの「LINE」などは、グローバルに多くのユーザーを確保しているようだ。

  ◆ 参照 全世界で「LINE」 登録ユーザー7,500万人を突破!スペイン語圏で急増/japan.internet.com/2012.11.19

 下記引用サイト記事:"無料通話アプリ"に参入相次ぐ/NHK NEWS WEB/201.11.25 によれば、こうした状況に刺激されてか、このスマホ向け "無料通話アプリ" のジャンルへの "新規参入企業" が相次いでいるという。

スマートフォンを使って無料で通話やメールができるいわゆる「無料通話アプリ」の利用者が急速に増えていることを受けて、IT関連企業の間で、この事業に参入する動きが相次いでいます/ 無料通話アプリを提供する企業は、企業などから広告料を取って、利用者にメールで広告を送ったり、利用者向けにメールで使うイラストなどを販売したりして収益を上げるとともに、自社のゲームやインターネット検索などの利用者を拡大するねらいもあり、今後も参入を検討する動きが広がりそうです

 つい先日、DL 急増中の "漫画カメラ" に、後続参入企業のあったことを書いた( "漫画"人気に支持されたiPhone 用"漫画加工アプリ"(無料)!手応えありで相次ぐ登場!( 当誌 2012.11.24 ) )ばかりだが、"相次ぐ" 事態としては、このスマホ向け "無料通話アプリ" の方が顕著であるようだ。
 "陽当たりの良いジャンル" になびくのは、"政治屋先生たち(?)" だけではなく、IT 企業も変わらないということか......。

 確か、今年の冬は "暖冬" だといった予報が出ていたように思う。
 "猛暑日" が連続した夏であっただけに、そうした予報にも信憑性が伴った。それを裏づけるような "エルニーニョ現象" 観測もなされていた。次のとおりだ。

<今後の見通し: 冬までエルニーニョ現象が持続する可能性が高い。( エルニーニョ監視速報(No. 239)/気象庁地球環境・海洋部/2012.08.10 )>( 気象庁"エルニーニョ現象"発表!大規模な"干ばつ"に重なり食糧危機リスク増大の恐れ!( 当誌 2012.08.14 )

 ところが、下記引用サイト記事:暖冬から一転"寒い冬"に/NHK NEWS WEB/2012.11.22 によれば、"真逆" の "寒い冬" となるようだ。

 別に、選挙で走り回る "先生たち"( "師走" ) に "試練" を与えようという天の声でもなかろうが、それにしても、夏は殊更に暑く、冬は冬で寒いとなれば、"悪いとこ取り!" の気象となったものだ......。

 ◆ 参照 全国 3か月予報(12月から2月までの天候見通し)/気象庁/2012.11.22

 "予報外れ" のその原因は、<日本に暖冬傾向をもたらすエルニーニョ現象が発生し、冬まで続くと予想されたが、エルニーニョ現象はわずか3か月しか続きませんでした>という点と、<偏西風が日本の南の上空を通過する傾向が強まって、西高東低の冬型の気圧配置を強めるアリューシャン低気圧が例年よりも南側で強まる/ 東日本から西で寒気が流れ込みやすくなって、寒い傾向の冬になるという見通しに変わった>という点になるらしい。

  "エルニーニョ現象と偏西風" という "地球規模の大道具" によって翻弄されているといった構図か......

 日本の "漫画" 人気の高さは良く知られている。そして今や、デジタル化された "漫画" が焦点となっている。
 それを裏書きするような事実もある。

日本の電子書籍市場の特殊性>と見なされる<日本の電子出版市場の8割が漫画>という実態!( 参照 日本は電子書籍の「墓場」!?キンドルも日本の電子書籍市場の"特殊性"には梃子摺るか?( 当誌 2012.11.17 )

 その結果、電子デバイスユーザーの感覚にも、いわば "漫画メガネ的なセンサー" (?)とでもいうものが埋め込まれはじめるのであろうか?
 つまり、文字やリアルフォトよりも、"漫画" 的画像の方がピンと来る、あるいはそうした画像でないと伝わって来ない......、という感覚のことだ。

 こうなると、"漫画メガネ的なセンサー" に有効な "漫画風の画像" を作りたいという思いも刺激されるのかもしれない。
 下記の【 引用記事 2 】の<漫画カメラ>というアプリが登場した時、なるほどなぁ~、と頷き、これはヒットしそうだと予感したものであった。

 その予感どおり、そのアプリは直近で<300万DL突破!>となったようだ。そのアプリで作成した "漫画風の画像" を得意気にやりとりしているユーザーの様子が彷彿として来る......。

 さらに、こうしたアプリの好感度が直接的な契機となったかどうかは知らないが、同アプリの "機能" を "補足・向上" させるような "同種アプリ" の登場を知らされた。
 下記の【 引用記事 1 】の<漫画コミックカメラ>というアプリがそれである。この種のアプリユーザーにとっては、何かと歓迎できる事態ではあろう。

 まあ、こうした "競合" がすかさず登場して来るのはマーケットの常だと言えるが、それにしても、日本における "漫画" 人気の凄さには目を見張るものがある......。

 "地球温暖化" が、猛暑をもたらしたり、台風の大型化やハリケーンを誘発し、その被害を地球規模に広げている事実は現代の脅威となっている。これら以外のさまざまな異常気象や海面水位上昇もまた気掛かりとなる。

 しかも、こうした傾向に歯止めを掛ける国際的なムーブメントが必ずしも順調ではなさそうだ。したがって、"地球温暖化" の傾向は危惧されつつも、収まりそうもない......。
 こうした憂うべき状態の中で、ただただ "悪い数字" だけが更新(昂進)されていく観がある。

 下記引用サイト記事(【 引用記事 1 】332カ月連続で平均を上回る全球気温/WIRED/2012.11.22/ 【 引用記事 2 】日本の南で海洋「酸性化」=漁業に打撃、温暖化加速の恐れ-CO2溶け込む・気象庁/時事ドットコム/2012.11.20 )によれば、

地球全体の平均気温(全球平均気温)はこの27年間、それまでの平均以下になったことが一度もない>という。

 また、<日本の紀伊半島沖から赤道近くに至る東経137度付近の海域で1984年以降、海の酸性化傾向が進んでいる>との調査結果も発表された。
 この<海の酸性化傾向>という事態は、<海が大気中のCO2を吸収する能力が低下し、地球温暖化を加速させる>ことにも繋がると懸念されている。まさに、"悪循環(負のスパイラル)!" である。
 "魚介類" という海洋資源に大きく依存する日本などにとっては憂慮すべき事態の、そのはじまりだと言えそうだ......。

 日本でも現在、"選挙" の話題が焦点となっているが、つい先日の "オバマ選挙戦" が "ソーシャルネット" を駆使したものであることは、今回に限らず前回の大統領選でも指摘されていたことだ。
 そして、今回も "ソーシャルネット" が存分に発揮されたようである。

 ところで、今、注目したいのは、そうした事実もさることながら、こうした "ソーシャルネット" 機能の駆使という事情を見据えたところの "選挙結果予測" の、その "的中率" が話題となっている点である。

 下記引用サイト記事(【 引用記事 1 】):アメリカ大統領選挙は、ナードの勝利だ/WIRED/2012.11.20 によれば、"選挙結果予測" の "ナード(引用者注/"オタク" ? )" である "『ニューヨーク・タイムズ』でブログを執筆するネイト・シルヴァー" は、

彼が自ら準備した数理モデルとアルゴリズムを用いた予想がすべて正しかったことが明らかになった。いちばん最後に判明した、フロリダ州でのオバマの勝利も含めて> である、という。

 どうも、

投票の前の数週間にネットになだれ込んだ大量のミーム(コピーされて人から人へ伝わる情報)のことを考えてみれば十分/ オバマは、ミームとなった最初の大統領> という言い回しからすれば、"選挙結果予測" の "ナード(引用者注/"オタク" ? )" の手法は、"ソーシャルネット" 分析や "ミーム" の視点を駆使した方法のようにも窺える。

  "ミーム" というタームやその視点がいま一つ了解に苦しむのである( 参照【 引用記事 2 】 )が、"ソーシャルネット" と "親和性" の高い情報概念のように思われる。
 いずれにしても、"ネットを介した情報伝播" への洞察が、"選挙戦" においても不可欠であることが急遽浮上しているものかと思われる......。

 これは "ものづくり(製造)" に限らないことだと思われるが、飛躍的なイノベーションの進展とインターネットの普及とにより、"誰もが" これまで専門的分野と見なされてきたさまざまなことが "できる" 、そんな環境となった。
 すでに、"ソフトウェア" のジャンルでは、高性能の "ITデバイス" と高性能かつ安価な "アプリ・ソフト" の登場、"オープンソース" の潮流、"プログラム" の "シェア" など、至れり尽くせりな環境となり、簡単なシステムであれば "誰もが" ソフト・システムを操れる時代となった。もはや、"プログラマ" や "ソフト業者" などは不要(?)とさえ感じられるほどの環境変化だ。

 そんな変化が、"ものづくり(製造)" のジャンルにも出現しつつあるとするのが、この間注目してきた "3D(三次元)プリンター" に象徴される "21世紀型のものづくり" とでも言うべきテーマである。

 そして、このテーマに脚光を浴びせたのがクリス・アンダーソン氏(『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』)であることは、昨日のエントリー( "MAKERS"/クリス・アンダーソン氏来日講演/session! "共創"が日本の製造業の課題か?!( 当誌 2012.11.20 ) )でも取り上げた。

 今日は、そのクリス・アンダーソン氏インタビューの模様を伝える記事誰もが「作り手」になれる時代、エンジニアの存在価値とは?~『MAKERS』著者クリス・アンダーソンに聞く【キーパーソンインタビュー】/ET エンジニア type/2012.11.12 )を取り上げることにした。
 内容のその骨子は、以下の5つ節の表題に集約されている。

■プロのエンジニアは「コミュニティの指南役」としての価値を持つように

■Square創業秘話に見る、オープンイノベーションで問われる資質

■「シェア」は新しい創作を生み出す原動力

■「意識的な実験」が、メイカーズの働き方を変える

■すべてのビジネス&クリエイティブのソースは好奇心である

 "ものづくり(製造)" に関し "誰もができる" 時代が到来しつつあるというわけだから、当然関心が持たれて良いのは、では、"ものづくり" のプロであるエンジニア(製造業者)たちはどうなるのか? であるに違いない。
 したがって、より注目すべき部分は、表題にある<誰もが「作り手」になれる時代、エンジニアの存在価値とは?>に見合った第一節、第二節となる。

 第一節では、先ず、<プロフェッショナルなエンジニアは何をやっているか。一言で言えば、コミュニティに参加するアマチュアの指南役です。/ プロとして学んできた開発のベストプラクティスをアマチュアエンジニアに教えたり、自分たちが研究した改善方法をコミュニティ内に発信したりするのです。>と語っている。

 ただし、本命は次の点にあるとされる点に注意したい。

プロフェッショナルなエンジニアが考えるべき問題は、イノベーションを「生む」フェーズにはない。むしろ求められているのは、さまざまなところで語られているイノベーションのアイデアを、「商品」に変えていくためのプロセスづくりだ

 ここから、全体の "山場" とも言える第二節の<■Square創業秘話に見る、オープンイノベーションで問われる資質>という課題が活きてくるわけだ。

 <これからのモノづくり=オープンイノベーション=コミュニティ内で共創(コ・クリエイト)>において、"プロフェッショナルなエンジニア" は "指南役" を果たして行くことになるのだが、<求められるのは、やはりマネジメントスキルだ/ プロとしてやっていくには先ほども話したようにコミュニティ内のオーガナイザーとしてメイカーズを導くことが問われる>と強調される。

 そして、<コミュニケーションスキルやリーダーシップ、コミュニティを活性化させる材料をきちんと準備する、といったようなソーシャルスキル>が、より強く求められるようになる、と。
 さらに続けて、以下のように鋭く、言明される。

21世紀型のイノベーションモデル~つまりオープンイノベーション~では、チームワーク、コミュニケーション、ソーシャル(=人とのつながり、かかわり)から新しいモノが生み出されていくので、自分の殻に閉じこもったままのギークは、今後チャンスが限定されていくと思います

 これらの洞察は非常に適切だと思える。というのは、"ものづくり" 以前に、すでに "ソフトウェア開発" のジャンルでは、ベテランのソフトウェア・エンジニアたちに、こうした資質( "ソーシャルスキル" )が求められてやまない現実に直面し続けているからなのである......。

 "3D(三次元)プリンター" への急速な関心を喚起したのは、クリス・アンダーソン著『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』( 参照 デジタル化時代の"第3次産業革命"! デスクトップ&ガレージでの"ものづくり"最前線!( 当誌 2012.11.12 ) )であった。

 <残念ながら、日本の従来型の "ものづくり" のステイタスが復活されることはなさそうに見える。だが、かと言って "ものづくり" 自体が消失することはあろうはずがない。
 問われているのは、"この時代に適合した" ところの "ものづくり" とはどんなものなのか? ということであるに違いない。

という問題意識に示唆を与えたのが、『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』であった。

 そのクリス・アンダーソン氏の来日講演とセッションとを紹介しているのが、下記引用サイト記事:『MAKERS』のクリス・アンダーソンらが来日講演で語った「未来の製造業」【WIRED CONFERENCE 2012レポ】/ET エンジニア type/2012.11.12 である。

 これまで「大きな工場」と「設計・開発の専門技術を持つ人材」、そして「流通インフラ」を持った大企業の特権だった製造業が、個人の手に渡ったとされるすでに起き始めている製造業の変化が、時代環境が提供する以下の3条件によって推し進められたと言う。まさに、21世紀の産業革命/未来の製造業のプロローグであるかのように。

【1】 3Dプリンタやレーザーカッターのようなデジタル工作機械がデスクトップに置かれるようになり、専門知識を持たない人たちでもモノをデザインできるようになったこと。

【2】 デザインされたアイデアをオンラインのコミュニティで公開しながら、オープンイノベーションによって世界中の仲間と共創できるようになったこと(今は『Kickstarter』や『CAMPFIRE』といったクラウドファンディングを利用すれば製造資金ですらオンライン上で集めることが可能だ)。

【3】 世界中にある製造ソーシング会社をネット経由で利用すれば、そこで生まれたアイデアをクリック一つで低価格・小ロット生産することができる。>

 どうも、より注意深く眼を向けるべきは、

<このメイカームーブメントで最も重要な変化はオープンイノベーションの台頭>( 上記の条件の【2】 )という点であるのかもしれない。
 そして、<しかし、共創(コ・クリエイト)は伝統的な日本の製造業が苦手な部分でもある。(小林氏)>とされる点が、"日本の製造業" にとって、意外と大きな課題となるのかもしれない......。

 アマゾンは19日に "キンドル・ペーパーホワイト" の日本での出荷販売を開始
米国とはいろいろと事情が異なる日本であるだけに、果たして、どの程度を売り上げるのかが注目されている。

 ◆参照 日本は電子書籍の「墓場」!?キンドルも日本の電子書籍市場の"特殊性"には梃子摺るか?( 当誌 2012.11.17 )

 下記引用サイト記事:本命「キンドル」19日発売 電子書籍の市場拡大牽引役へ/msn 産経ニュース/2012.11.18 によれば、<日本の書籍流通の複雑さ>ゆえに、<紙の本に比べ3~4割安い電子書籍を提供できる米国など>に対して、<日本の電子書籍サービスはいずれも書籍数が数万点にとどまり、価格も紙と同じか、少し安い程度>という想定外の事態からのスタートとなるようだ。

 また、<アマゾンはキンドルから自社の通販サイトに利用者を導く戦略>が警戒されて、<家電量販各社は、キンドルを販売することが「顧客流出の可能性が高まると判断した」(家電量販業界関係者)>としてヤマダ電機などによってキンドル販売が見送られる、というオマケまで付くことになった。

 こうした状況であるだけに、"キンドル・ペーパーホワイト" の売れ行きと、アマゾンによる日本での "電子書籍事業" の今後の推移関心が寄せられるというわけだ......。

 ここしばらくは、"3D(三次元)プリンター" に照準を合わせたエントリーを進めてきた。
 今回で5編目であり、ちなみに他の4編は以下のとおりとなる。

 ◆ 参照 "3Dプリンター"は"軍事用(米軍)"にも開発されている!? 言われてみると成程感が伴う!( 当誌 2012.11.16 )

 ◆ 参照 携帯可能な"3Dプリンター"の動画!3Dプリンティングの実動作と、パーソナル化が納得!( 当誌 2012.11.15 )

 ◆ 参照 3Dプリンタ!"ものづくり・3次元造形"をまさに超次元的に飛躍させる魔術的ツール!?( 当誌 2012.11.14 )

 ◆ 参照 デジタル化時代の"第3次産業革命"! デスクトップ&ガレージでの"ものづくり"最前線!( 当誌 2012.11.12 )

 妙に興味がそそられる "3D(三次元)プリンター" であったため、情報収集的に関連記事を漁ってきたが、どうも "総論的" な周辺情報に終始してきた嫌いがあった。
 が、"犬も歩けば棒に当たる" のたとえどおりに、ようやく "各論的" な記事に巡り合えた感触である。

 と言うのも、下記引用サイト記事:複数の静止画像から3Dモデルを作成する無料アプリ「123D Catch」など、パーソナルファブリケーションを身近にするオートデスク/デジライフNAVI(DIAMOND IT&ビジネス)/2012.11.16 では、"3次元造形" のために "3D(三次元)プリンター" へと送るべき "3Dモデル"(データ)作成の "アプリ" に言及しているからである。
 しかも、その "アプリ" が、"3Dデザイン ソフトウェア" では名高いあの "AutoCAD" を発売した米オートデスク社が、無料で提供しているというのだから、"歩き回った犬" にとっては手応えのある "" だと言うほかない。


 ◆ 参照  "123D" ダウンロードページ

 なお、こうした一連の "3D(三次元)プリンター" 関連のムーブメントの火付け役ともなった『MAKERS』著者クリス・アンダーソン氏の興味深い記事についても参照したいものである。

 ◆ 参照  誰もが「作り手」になれる時代、エンジニアの存在価値とは?~『MAKERS』著者クリス・アンダーソンに聞く【キーパーソンインタビュー】/エンジニア type/2012.11.12

 "電子書籍" と "電子書籍端末" が売れるための条件は種々考えられるが、何と言ってもその基本条件は、(1)"電子書籍" の "品揃え" 、(2)"電子書籍" の "低価格" であるに違いない。
 もちろん、"電子書籍端末" のハードとしての性能も重要視されるが、視野を "電子書籍" ジャンルに絞るならば、ターゲットである "電子書籍" コンテンツ自体のあり様に左右されることは目に見えている。そして、これらはその "入手環境( "アンビエントな環境" )" と密接に結びついている点も見過ごせない。

 こうした原点としての視点に立つならば、アマゾンが "Kindle(キンドル)" の日本発売と、同時にオープンした日本版「キンドルストア」によって、日本での電子書籍事業へと本格的に参入した目論みと今後の推移は一体どう読み取れるのであろうか?
 この推移は、"Kindle(キンドル)" という "電子書籍端末" の売れ行き云々という問題だけにとどまらず、日本における "電子書籍" の普及とまさにひとつの事柄として考えられそうなだけに興味がそそられるテーマだと思える。

 下記引用サイト記事:キンドルが売れないこれだけの理由 日本は電子書籍の「墓場」だ/山田 順 :ジャーナリスト - 東洋経済 ONLINE/2012.11.14 は、このテーマに関して十分な検討を加えつつ、"Kindle(キンドル)" の売れ行き云々という問題を超えて、日本における "電子書籍" 普及の前途に慎重な(悲観的な ?)サジェスチョンを提示している。

 先ずは、<楽天が発売したカナダ発の「Kobo(コボ)」>に至るまでの日本におけるこれまでの "電子書籍端末" と "電子書籍" についてのかなり痛烈な評価から書き起こしている。

売れたものは何もない/買ってがっかり、使ってがっかり> と。
 そして、<では、キンドルには、日本で大ブレークする力があるのだろうか?> と問うて行く。

 ここで、上記二つの "基本条件" が検討のための視点として据えられる。
(1)"電子書籍" の "品揃え" 、(2)"電子書籍" の "低価格" という視点である。
 ただ、ここでこれらの "基本条件" に絡めて<日本で電子出版が進まない「壁」/日本の電子出版には「超えられない壁」がいくつか存在>という点が注意深く取り上げられることとなる。

 詳細は措くとして、この<日本で電子出版が進まない「壁」>によって、要するにアマゾンをもってしても<中規模書店にも劣る品揃え>しかできない事態がもたらされる、と。
 また、"価格面" においても、<日本で電子出版が進まない「壁」>によって、<キンドルでも電子書籍は安くならない>という結果に引き込まれてしまう、というわけなのである。

 おまけに、これぞ<日本の電子書籍市場の特殊性>と見なされる<日本の電子出版市場の8割が漫画>という実態にも眼が向けられている。そうであれば、<キンドルは漫画を読む端末としては優れていない>という点が判断材料として浮上してくる。
 つまり、<漫画を制しなければ、日本の出版市場は制覇できないのだ。現時点では、電子書籍の漫画を読むならスマホで十分こと足りる/若いユーザーはスマホを購入するだけで手いっぱい>というのである。

 前述したように、"Kindle(キンドル)" という "電子書籍端末" の売れ行き云々だけがもちろん問題なのではなかった。
 むしろ、アマゾンという "電子書籍事業の雄" をもってしても奏功しづらいとなると<日本で電子出版が進まない「壁」>の存在こそが何とも疎ましく思えるわけなのである......。

 "インターネット" にせよ、"GPS" システムにせよ、その出自が "軍事" 領域にあったことはよく知られている。

 そして今、< 設計図となる3Dデータがあれば、立体物を簡単に製造できる「3Dプリンタ(三次元プリンタ)」>(下記引用サイト記事:「軍事用3Dプリンタ」が秒読み?ものづくり革命の波が米軍にも/YAHOO! JAPAN ニュース/2012.11.14 )が、その"軍事" 領域で注目を浴びている、という。

 <3Dプリンタなどが持つ「時間と場所に依存せず製造ができる」という特性>が、<銃器の部品を始めとした、戦場で必要となる様々な備品類を供給すること>に "打って付け" だというわけなのだ。

 しかも、昨日も強調したとおり、"3Dプリンター" の<"本領"(存在意義!)は、"パーソナル・ユース"( vs 大量生産)>=<パーソナル工作機械>という点なのであり、その "パーソナル・ユース" が "兵士" 個々人の臨機応変な行動と重ねられようとしている、という。
 <兵士が最前線で必要最低限の部品類の製造を行えることを目的>とした"3Dプリンター" が、今、フォーカスされ始めている、というのである。

 昨日の紹介記事( 携帯可能な"3Dプリンター"の動画!3Dプリンティングの実動作と、パーソナル化が納得!( 当誌 2012.11.15 ) )の<携帯可能な "3Dプリンター" >が、こうした "軍事的要請" と関係するのかどうかは別として、極めて "リアルな需要" と符合している点に関心がそそられるわけだ。

 下記記事によれば、

695ドル(約5万5千円)という安い価格で製造することができ、バックパックに入れて持ち運べるほどの大きさの3Dプリンタの開発>されているのだそうだ。

 もちろん、"IT 機器" 自体に善悪が塗り込められるはずはなく、進化を遂げる "3Dプリンター" を、<被災地支援などの分野で、「現場で最も必要なものを、最も適切なタイミングで供給する」>というユースウェアで活用すればよいだけだ。
 むしろ、"軍事" 領域で着目されるほどに、"3Dプリンター" という存在は、スピードを求める現代という時代環境にとって "存在価値" のある道具として位置づけられようとしている点に着目しておきたい......。

 "3Dプリンター" が、実際どのような動作で "3次元造形" を進めていくのか? それこそ "百聞は一見に如かず" だ。
 下記引用サイト記事:携帯可能な3Dプリンター/WIRED/2012.11.14 は、それを実に明瞭に示してくれている。

 昨日のエントリー( 3Dプリンタ!"ものづくり・3次元造形"をまさに超次元的に飛躍させる魔術的ツール!?( 当誌 2012.11.14 ) )に戻るなら、<3次元データを使って、3次元形状の断面形状を積み重ねて立体モデルを作製していく装置>としての "3Dプリンター" の中でも、動画の中のこのタイプは<熱可塑性樹脂を使うタイプ>ということになるのであろう。

 まるで、ケーキ作りの "デコレーション" の際に使うクリーム用の "絞り袋" でクリームをあしらうようなイメージだ。あるいはまた、"DIY" に明るい人向けに言うならば、熱で溶かした "樹脂" を絞り出す "グル―ガン" という道具のイメージにも通じているか......。

 実は、この動画が伝えようとしているのは、"3Dプリンター" の実動作もさることながら、<金属製のブリーフケースにぴったり収まる、本当の意味で携帯可能な初の3Dプリンター>という点であろう。
 "3Dプリンター" の "本領"(存在意義!)は、"パーソナル・ユース"( vs 大量生産)だと目されているのだから、どうしても "コンパクト" であること、"携帯可能" であることが求められるはずだ。
 この点においても、この動画の<3Dプリンター「PopFab」>は、3Dプリンティングのパーソナル化に対して明るい展望を生み出していると言えよう......。

 今、"3Dプリンタ" という画期的な "生産ツール" が注目を集めている。
 先ずは、下記の動画をご照覧あれ。こんなことまで "出来てしまうのか!" と驚くに違いない。


 "3Dプリンタ" に直接的に関心を抱いたのは、この手の水準ではなく、もっと平易な "プリンタ" を知らされた時である。  TV番組で、盲人向けデジカメ云々という番組があり、出来上がったフォトを盲人の方たちが確認する方法として、凹凸のある写真を印刷する "プリンタ" が紹介されたのである。
 そんな画期的な三次元構成の "プリンタ" があったのかと眼を見張った。
 しかし、実は、これは序の口であり、現在注目されている"3Dプリンタ" とは、上記の動画のような、"3次元造形" を成し遂げてしまうまさに 画期的な "プリンタ" のことなのである。

 元より、自分は "3次元造形" に興味があり、かつては "ポリゴン(polygon)" を駆使した "3次元コンピュータグラフィックス" の "簡易版" に傾注したことがあった。
 しかし、そこでの "3次元" は、"2次元" のディスプレイ上での構成以外ではない。
 ところが、現時点での "3次元造形" とは文字通りの"3次元" であるから眼を見張らざるを得ない。

 そこで、今回は、現状の "3Dプリンタ" 事情を自身が理解するために、下記引用サイト記事:【 引用記事 1 】「(ネット 人類 未来)家庭から産業革命 3次元造形が迫る転換 第1部 巨大データの光と影(4)」/日本経済新聞/2012.09.29 / 【 引用記事 2 】「金型いらずで試作コスト10分の1に 3次元プリンターで試作型を作る(1)」/特集:3次元プリンター - 日本経済新聞/2011.11.25 を引用させていただくことにした。

 日経平均株価が "6日続落" し、景況感の悪化が漂っている。
 ここには、国内総生産(GDP)速報値が、3四半期ぶり実質で前期比 0.9 %減、"年率換算で 3.5 %減" とマイナスに転じた背景もあるとされる。

 ◆参照 7~9月実質GDP、年率3.5%減 3期ぶりマイナス/日本経済新聞/2012.11.12

 ここに来ての、このGDP "年率換算で 3.5 %減" が、今後の日本経済のどのような推移を暗示しているのか......。
 下記引用サイト記事:焦点:GDP持ち直しに楽観論、懸念は日本経済の実力低下/REUTERS/2012.11.12 は、幾分 "沈んだ論調" となっているように読める。

 つまり、<早ければ10─12月期に底打ち感が出るとの見方が多い/おおむね来年1─3月期あたりからプラス成長に回復との見方が大勢のようだ>という見方を<景気後退が短期で収束するとのこうした楽観論>として脇に置きつつ

景気循環的には期待できそう>だが、<「最大の問題は日本企業の実力低下」だ>と、かなり慎重な見方をとっているからだ。そして、

日中関係の悪化が長びく気配もあるため、日本経済が中国景気の回復をそのまま享受できるとは限らない/ 「世界経済は2013年にはある程度回復に向かう可能性が高まっているが、日本経済がどこまでそのペースに乗れるのか」との声/ 基礎的な実力自体を懸念する見方も浮上/ 日本経済の実力が蝕まれているなら、従来とは異なり外部環境の好転ばかりに浮かれていることはできない>と、いささか "悲観論" へと傾いた論調にさえなっている。

 "こうした論調" をどう受けとめるかは議論の分かれるところではあろうが、<日中関係の悪化が長びく気配>という懸念ひとつを踏まえてみても、あながち退けがたいかに思われる......。

 
 日本のお家芸だとも言われてきた "ものづくり" とその産業が、危機に瀕しているとは長く指摘され続けている。
 一方では、"デジタル" ジャンルでの米国の勢いに、"ものづくり" 自体が押し退けられるとともに、他方では、"低コスト" の中国・東南アジアにキャッチアップされてしまい、日本のポジションが喪失されたかに見える......。

 恐らく、残念ながら、日本の従来型の "ものづくり" のステイタスが復活されることはなさそうに見える。だが、かと言って "ものづくり" 自体が消失することはあろうはずがない。
 問われているのは、"この時代に適合した" ところの "ものづくり" とはどんなものなのか? ということであるに違いない。

 下記引用サイト記事(ブックレビュー):[ブックレビュー]デジタル化がもたらす第3次産業革命を見逃すな/CNET Japan/2012.11.10 は、こうした問題意識に対して、少なからぬヒントと、また勇気とを与えてくれるものだと思えた。

< 商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
『ワイアード』US版編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、新産業革命の最前線へと読者を誘う。今日の起業家は、オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している。カスタム製造とDIYによる製品デザインや開発を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。ウェブのイノベーション・モデルをリアルなもの作りに持ち込むことで、グローバル経済の次の大きな波を起こすのだ。世界規模で進行する「メイカームーブメント」を決定づける一冊。

目次

 第一部 革命
  第1章 発明革命
  第2章 新産業革命
  第3章 未来の歴史
  第4章 ぼくらはみんなデザイナー
  第5章 モノのロングテール

 第二部 未来
  第6章 変革のツール
  第7章 オープンハードウェア
  第8章 巨大産業を作りかえる
  第9章 オープン・オーガニゼーション
  第10章 メイカーたちの資金調達
  第11章 メイカービジネス
  第12章 クラウド・ファクトリー
  第13章 DIYバイオロジー

 エピローグ 工業世界の未来の姿
 付録 二一世紀の工作室
>( amazon/MAKERS―21世紀の産業革命が始まる [単行本]より

 "ものづくり" に "自負" を抱いてきたわれわれは、時代が用意したこの環境を最大限に活かすならば、"再スタート" を切ることが可能なのではないか......。

 より一層時流となってきた "モバイル志向" の流れで登場したとも言える "iPad mini" の登場によって、では、"元祖" である "大型iPad" が、今後どのような変化を遂げて行くのか、その行方に関心の眼が注がれても不思議ではなかろう。
 もし、"iPad mini" が "大型iPad" の "小型化" だと位置づけられるならば、一部でささやかれるように、"大型iPad" のシェアが喰われるだけだとする観点も説得性を持つことになる。

 多分、"モバイル志向" の流れは、今後、強まりこそすれ弱まることは考えられない故に、"iPad mini" または同クラスの競合デバイスは相応の進化を遂げて行くに違いなかろう。
 下記引用サイト記事:「iPad」の未来--「iPad mini」と従来型iPad、それぞれの道/CNET Japan/2012.11.09 にもあるとおりだろう。

2013年には、iPad miniはいくつかの追加機能(Retina Display)を搭載して、電子書籍を読んだり、メディアを見たり、ゲームやアプリを使ったりするのに本当にぴったりのデバイスになるだろう

 とすれば尚のこと、"大型iPad" の進化の行方が気になるわけだ。

 ところで、ここで眼を向けてよいのは、"大型iPad" または "タブレット一般" への "見方=期待" として、<本当の意味でコンピュータの代わりとなるデバイス>という向きがありそうな点である。
 下記引用サイト記事でも以下のとおりだ。

筆者は日常的に、自分のiPadにキーボードを取り付けて使っている。多くの人はiPadからブログを書いたり、それを再定義されたコンピュータとして使ったりしている。

 つまり、"タブレット一般" に対しては、より一層強まる "モバイル的操作性" への "期待" と、根強く残る "PC的操作性(クリエイティブ・ユーザー?)" への "期待" とが混在し続けているというのが実情なのかもしれない。
 そして、この実情に棹差した動きを示したのが、Microsoftによる、"SurfaceとWindows 8搭載のタブレット" の登場だったのであろう。

MicrosoftのSurfaceと、Windows 8搭載タブレットは、真のハイブリッド型デバイスへの道を示している。...... キーボードを取り付ければどこでも使える、ノートPCとタブレットが出会った魅力的な製品

 下記引用サイト記事は、この辺りを立脚点としながら、"大型iPad" の今後を占って(?)いるわけである。

 Apple における "iPad/iOS" と "Mac/OS X" との流れを踏まえて、

大型のiPadを、「iOS」と「Mac OS X」が出会う場所

となるのではないか......と。そして、

それはタッチスクリーンを搭載した究極の「Mac」になる可能性がある。キーボードから切り離せばiPadに、合体させればMacBook Airになるかもしれない。デスク上に置けば小型のiMacになり、懐かしの「PowerBook Duo」を思い起こさせるかもしれない。

 つまり、<大型のiPadは、AppleによるSurface風ハイブリッド型デバイス>への針路へと舵を切って行くのではないかと......。
 大いにありそうなことだと共感するし、そうあって欲しいとも思える......。

 日経平均株価が5日続落し安値水準で低迷している。この背景には、ギリシャ支援を巡る欧州債務問題の再燃もあるようだが、米国の「財政の崖」問題への警戒感が大きいと言われている。
 7日の米国株は「財政の崖」問題の先行き警戒感から312ドル下落、8日も121ドル下落となり、日経平均株価の足を引っ張った格好だった。

 オバマ大統領にとっては、大統領選後の最初にして最大の課題が、この「財政の崖」問題への対応だとされてきた。そして今、改めてこの問題の厳しさが注視されている。

 下記引用サイト記事:米"財政の崖"巡り改めて厳しい予測/NHK NEWS WEB/2012.11.09 によれば、

減税の打ち切りや連邦予算の強制削減が来年初めにかけて実施されて財政が急激に引き締められる、いわゆる「財政の崖」>に関して、

民主・共和両党が歩み寄って何らかの回避策を決めなければ、アメリカのGDP=国内総生産は、来年の第4四半期時点で0.5%のマイナスに陥り、失業率は9.1%に上昇する>という厳しい予測が議会予算局による報告書で改めて示されたという。

 ここで問題視されるのは、民主党/共和党が上院・下院との間で "議会の「ねじれ」状態" を構成している点であり、これが事態を複雑にしているという。

 事態がどう推移して行くのかについては、以下の記事が参考となる。

<[ニューヨーク 8日 ロイター] 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は8日、米国で年明けに減税失効と歳出削減が重なる「財政の崖」をめぐり、回避できない可能性が高まりつつあるとの見方を示した。ただし、おそらくは政治的妥協が図られる公算だとしている。......>米「財政の崖」、回避できない可能性高まりつつある=S&P/REUTERS/2012.11.09

<[ワシントン 8日 ロイター] 米ホワイトハウスは8日、大統領選で再選を果たしたオバマ大統領が、9日午後1時05分(1805GMT、日本時間10日午前3時05分)に経済に関する声明を出すと発表した。
 大統領はその中で、年明けに大型減税の失効と強制的な歳出削減が重なる「財政の崖」問題に言及する可能性が高い。......>
オバマ米大統領が9日に声明発表へ、「財政の崖」に言及か/REUTERS/2012.11.09

 "財政緊縮策" 問題は、ギリシャなどユーロの課題であるばかりではなく、"16兆ドルに達する巨額赤字" の削減問題を抱え込んだ米国の緊急課題なのである......。

 

 今や、電子書籍(専用端末)市場は "超激戦" となってきた模様だ。  下記引用サイト記事:Kindle Paperwhiteが値下げ--kobo gloと同額の7980円に/CNET Japan/2012.11.07 によれば、"Kindle Paperwhite" が "500円" 値下げの "7980円"! 恐らく、"Kinlde Paperwhite" にとっての競合である "楽天コボ" の奮起に刺激されたものなのであろう。

<楽天は11日1日、カナダの子会社コボを通じ、新しい電子書籍専用端末2機種を日本市場に投入すると発表した。......11月1日からフロントライト機能付きの「kobo glo(コボグロー)」の予約受付を始め、同15日から7980円で発売する。第2弾である手のひらサイズの「kobo mini(コボミニ)」は、12月中旬に6980円で発売を予定する。予約開始日は決まっていない。
 7月に発売したスタンダードタイプの「kobo touch(コボタッチ)」は、11月1日から、価格を従来から1000円引き下げ6980円とする。>
楽天がコボ新機種、電子書籍市場は超激戦に(1)/東洋経済オンライン/2012.11.01


 この "年末商戦" での "決着" を急ぐ意地! "乗り掛かった舟" を降りるワケに行かない意地(?)! "残された戦場(?)" につなごうと粘る意地! 
 意地と意地との激突が、"超激戦" ジャンルを生み出している......。


 "大接戦" とされていた米大統領選は、意外と早く民主党のオバマ大統領の再選が報じられた。

 オバマ氏は、ロムニー氏の敗北を認め祝意を表明する電話を受けた後、喜びに沸く支持者たちを前にして勝利宣言のスピーチを行った。
 その中で、「米国のお楽しみはまだまだこれから!("The best is yet to come.")」とさり気なく述べ、支持者たちからの大歓声を浴びていた。

 もちろん、今回の選挙で、まさに "国が分断" したことに留意して、"共和党" サイドへの慎重な配慮の姿が見てとれたこと、対立を超えて民主主義を貫くことを強調したことは言うまでもない。



 "大接戦" のまま投票日を迎えることになる米大統領選挙。
 民主党のオバマ米大統領と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の両候補の投票前直前支持率は、相変わらず "ほぼ互角"! だそうである。

 下記引用サイト記事( 【 引用記事 1 】オバマ大統領 支持率僅かに上回る/NHK NEWS WEB/2012.11.06 - 8:49 / 【 引用記事 2 】米大統領選、激戦州の直前支持率は大接戦=ロイター調査/REUTERS/2012.11.06 - 10:15 )による最新の複数世論調査でも、オバマ大統領への支持率が僅かに上回るものの、その両候補の差は、調査の統計上の誤差の範囲内にとどまっているという。

 中には、下記のようにいち早く "オバマ氏勝利" を "予想" する向きもあることはある......。

 ◆ 参照 米大統領選、オバマ氏勝利の予想=英YouGov調査/REUTERS/2012.11.06 - 40:31

 ◆ 参照 大統領選、予想市場では勝負あり?(NY特急便) 米州総局編集委員・藤田和明/日本経済新聞/2012.11.06 - 09:22

 
 しかし、大接戦とは言えども、2000年時の "プッシュ氏 vs ゴア氏" の大統領選のような "開票の点検=再計算を巡る争い" にはなってほしくないものである......。

 6日に投票が行われるアメリカの大統領選挙は、<最新の世論調査で、オバマ大統領が49%、ロムニー候補が48%と、支持率がきっ抗する大接戦>( 米大統領選 最後の日曜日に活発な運動/NHK NEWS WEB/2012.11.05 )となっているようだ。

 そんな状況にあって、勝敗の "決め手" となるかもしれない材料が注目されている。
 言うまでもなく、この時点で注目すべき材料とは、"浮動票" を動かす "空気/雰囲気" ということになりそうだ。

 下記引用サイト記事:オバマ米大統領再選へ2つの神風/日本経済新聞/2012.11.05 では、

候補者討論会での立ち回りで一挙に流れが変わることを見せつけられた後だけに、短期的センチメント(雰囲気)の重要性も痛感せざるを得ない

と踏まえられた上で、 "最新の出来事2つ" が "オバマ米大統領再選への神風" となり得るという読みがなされている。

 そのひとつは、<ハリケーン・サンディの大統領選挙への影響に限ってはオバマ氏にとって「神風が吹いた」>という点。
 これには、 "共和党有力者のニュージャージー州知事クリス・クリスティー氏" によるオバマ現職大統領の被災地対応ぶりへの絶賛! という "おまけ付" だったとされる。

 そして加えて、<「米国雇用統計予想外の好転」という、もうひとつの神風>だというのである。
 <直前の米雇用データが「良」と出たことは、十分に浮動票層を動かすキッカケ>となりうるというわけなのである。

 これらが奏功するのかどうかは間もなく判明することになるが、現状が "大接戦" であるだけに興味津々である......。

 かねてより問題視され、ここに来て再び "言語道断!" の犯罪を引き起こしている沖縄駐留の米兵による事件についての話だ。
 日本政府の対応が "弱腰" であることは、周辺諸国との "領土問題" へのそれ以上に奇異な感触を国民に与え続けている。
 そうした文脈もあってか、この問題へのわれわれ自身の受けとめ方も "他人事" 的な曖昧さをなしとはしないのが現状......。

 "やはり、問題だよ!" と覚醒させる感があったのが、下記引用サイト記事:米紙社説「地位協定の改定必要」/沖縄タイムス/2012.11.04 であった。

米紙ニューヨーク・タイムズは3日付で「沖縄の怒り」と題する社説を掲載した。相次ぐ米兵による事件で「沖縄県民は怒りを表現する形容詞が不足する状況に達している」などと緊張の高まりを指摘した上で、沖縄の懸念に迅速に対応するには、日米地位協定の改定と在沖米軍の県外移設が不可欠とし、沖縄の異議を真剣に受け止めない米政府の対応に警鐘を鳴らしている。>

 "腐れ縁" 的な日米軍事同盟云々以前の "ヒューマンな問題" として、"毅然とした態度表明" と "抜本的対策" とを講じなければならないはずであろう。
 もし、事件被害者が自分の知人・友人であったらと想像することは、決して "感情論" 云々ではないはずである。 "ヒューマンな憤り" 以外ではなく、むしろこの点を蔑ろにするとすれば、一切の道義は底を割ることになろう。
 米軍とて一切の "大義" を失い、モラール低下にも繋がるこうした事態を十分に警戒しているはずに違いなかろう。

 とかく、相変わらずの "長いものには巻かれろ" の処世訓に縛られ続けてきたわれわれ日本人! これを継続させるならば、 "立ち腐れニッポン" しか見当たらなくなる......。

 PC/TVのディスプレィでは、"こうした仕組み" があったかと思う。つまり、一つの画面を複数のディスプレィで連携させて大きく表示するシステムである。
 それとて結構、複雑な仕掛けを施しているはずだが、何と、下記引用サイト記事:複数の画面をつまんで繋げるタッチデバイス用マルチディスプレイ・インターフェース「Pinch」/DIGINFOTV/2012.11.01 が紹介しているのは、iPhone、iPad などのタッチデバイスのディスプレイの複数画面を、"ピンチイン" の動作で即座に連携させてしまう、といったまるで "マジック" のような "仕掛け"(インターフェース)の「Pinch」である。

 文章で説明するよりも、下記引用の "YouTube 動画" を観れば一目瞭然であろう。

なお、<この仕組みを使ってアプリを開発して欲しいので、この仕組みを提供して「何か作って下さい」

という段階なのだそうだ。
 構想力のある人ならば、この "シーズ" を存分に活かすことができるのではなかろうか......。

 ジョブズ氏亡き後、直後から何かと懸念されていたこととは言え、<アップルの株価は今年9月19日をピークに、しばらく下落が続いている>( 下記引用サイト記事:アップルにお家騒動!? 米メディアは同社の将来に悲観的論調/現代ビジネス - ITトレンド・セレクト/2012.11.01 )事実と併せて考慮するならば、いささか気になる。

 今回の<今週頭に発表されたアップルの人事異動が異例の注目を浴びている>という点である。
 <フォーストール氏の退社は、関係者にはショッキングだったようだ。同氏はかつてスティーブ・ジョブズ氏の後継者と目されたほどの実力者/ アップルのソフトウエア開発責任者として、(マッキントッシュの基本ソフトである) OS Ⅹや(アイフォーンやアイパッドの基本ソフトである)iOSなどの開発で中心的な役割を果たした>とあるからだ。

 確かに一際目を引き、アップルらしからぬ "失敗" として周知の事実となっていた<最近のアイフォーン5における地図アプリの失敗>が、同氏の責任だとするならば頷けないでもない......。

 しかし、大方の懸念は、前述の "下落が続いている" この時期、さらに言えば "アップルの革新性" が問われ始めてもいるこの時期( 参照 "7inch iPadミニ"発売に対するプロの眼は厳しい!それは"革新なきアップル"を暗示?( 当誌 2012.10.20 ) )に起きた出来事であるだけに殊更に注目を浴びているのであろう......。

 
 米国東部を襲ったハリケーン「サンディ」が大規模な停電を引き起こしていることは伝わっている。

 異常気象の最中での台風が思いのほか巨大化することは要注意だ。中でも、いつ回復するかわからない "停電" は厄介だ。
 そして、その結果、"スマートフォンの充電切れ" という事態になれば情けないことこの上なしだ。
 万が一に備えた "大容量携帯充電器" などの用意があればもちろん助かるものの、そんなものがない場合には、ただただ "電力残量" を "長持ち" させるほかない。

 下記引用サイト記事:停電時にスマートフォンの電力を保たせる方法/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.11.01 では、そんな場合の "極意10項目" を伝授している。
 ただし、その場で慣れないで右往左往していると逆に "電力浪費" に繋がりかねないので、"予行演習" でもしておくといいのかもしれない......。

 今回、米東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」への事前警戒における "ボルテージの高さ" は、もちろん100年に一度の"フランケンストーム"の可能性をも秘めたハリケーン「サンディ」自体の "猛威!" であったことは確かだ。

 それは、被害レポートにおける一連の数字など( 推計損害額は最大200億ドル(約1兆6000億円)/米東海岸の沿岸地域では、約700万人が停電/死者数は少なくとも50人/米東海岸の沿岸地域では、約700万人が停電/連邦政府機関やニューヨーク証券取引所の一時閉鎖/ニューヨークの地下鉄浸水被害の復旧に4〜5日かかるとの見通し...... )が照らし出している。

 ただ、ハリケーン到来のこの時期が、まさに一週間後に米大統領選を控えたタイミングであったこと、それが無視できない意味をもたらしていたことも事実であろう。
 つまり、<ブッシュ政権は事態の収拾に手間取った。米国内でブッシュ大統領の支持率が下落したのはカトリーナへの対応が大きく、その後2度と上向くことはなかった。05年の失態は翌06年の中間選挙での共和党大敗、08年のホワイトハウスからの陥落にまで結びついた。イラク問題も大きかったが、内政でブッシュ政権の求心力の威信が低下したのは、ハリケーン・カトリーナが直接のきっかけだった。>( ハリケーンが動かす株と選挙 色濃い7年前の記憶/日本経済新聞/2012.10.29 )という過去の "忌まわしい" 事実が、オバマ現政権の "危機管理" スタンスに揺さぶり続けていた点も否定しようがなかろう。

 下記引用サイト記事:コラム:米大統領選、サンディの追い風はどちらに/REUTERS/2012.10.31 にもあるとおり、もし、<2005年にハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを襲った時のブッシュ大統領(当時)のように、政府対応がもたつくようなことがあれば、ロムニー候補に攻撃材料を与えてしまうことにもなる>という "危機感" が現政権にとって "通底音" となっていたはずだからだ。

 これまでのところは、<オバマ大統領がサンディ到達前に的確に警告を通達したことや、目に見える形でニューヨークの火災に対応したことなどは、どちらに投票するか決めかねている有権者を引き寄せる効果もあっただろう。>と見られているようである......。

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