各地で進む!"がん免疫細胞療法:NKT細胞療法"臨床試験!新たながん治療の選択肢!

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 "三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)に依拠してきたとされる "がん治療" であるが、これらに伴いがちな "副作用" と袂を分かつかたちで推進されているのが、いわゆる "がん免疫細胞療法" だ。
 "がん免疫療法" とは、患者体内に備わった "免疫力/免疫細胞" を活性化させ、支援することで、"がん細胞" の動きを封じ込める治療法のことである。

 この新しい動向は、現在 "研究~臨床試験" の段階とはいうものの、かなり迅速な進展を見せているようだ。
 "がん免疫療法/がん免疫細胞療法" で有望視されているのは、"NKT細胞療法" と呼ばれる治療法!
 その最先端の研究動向としては、<ヒトiPS細胞からNKT細胞を作製......> が以下のように注目された。

 ◆ 参照
 ○ <理化学研究所は強力な免疫作用のあるナチュラルキラーT(NKT)細胞」の作製に成功。......ヒトiPS細胞からNKT細胞を作製......NKT細胞は、細胞傷害性の「ナチュラルキラー(NK)細胞」と「T細胞」を活性化して腫瘍を抑制する働きを持つ>( "iPS細胞"技術:"がん免疫療法"への応用目指し着実な進展!NKT細胞ほか免疫細胞培養!( 当誌 2014.01.27 )

 今回、注目する記事は、既に "臨床試験" の段階へと歩を進めている国内各地の病院でのケース(研究段階の"iPS細胞" からの培養アプローチとは異なる模様)を扱った記事下記引用サイト記事がん免疫治療に新たな手法 NKT細胞療法/中日新聞/2014.03.11 である。

 <人体に備わる免疫機能を高め、がん細胞を攻撃させる免疫細胞療法。その有効性を示すデータは乏しかったが近年、新たながん治療の選択肢として、その可能性を示すデータが示されつつある。その一つで、NKT細胞と呼ばれるリンパ球を活性化する治療法臨床試験が、国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市中区)などで実施されている

名古屋医療センター/ 治療の効果と安全性を確かめる試験を昨年三月、始めた/ 臨床試験では、患者の静脈からの成分採血で、白血球の一部を取り出し、フラスコで培養。NKT細胞を活性化できる状態にして、再び患者の体内に点滴で戻す/ 齋藤俊樹・臨床研究センター再生医療研究部長は「抗がん剤と異なり、副作用はほとんどない」と話す/ 培養の途中で、NKT細胞の鍵になる物質「アルファ・ガラクトシルセラミドアルファ・ギャルセル)」を加える。白血球の一部と、アルファ・ギャルセルが結合し、NKT細胞と接触すると、NKT細胞が増殖、活性化する。NKT細胞が活性化すると、がんを攻撃する物質や、他の種類のリンパ球を活発にさせる物質が出て、がんの再発を抑えると期待される/ NKT細胞はT細胞、NK細胞の両方を活性化できると考えられており、従来の免疫治療の弱点を補う可能性がある」と、千葉大大学院の本橋新一郎教授(免疫細胞医学)は指摘> とある。

 こうした "臨床試験" は、九州がんセンター(福岡市)千葉大病院(千葉市)で実施されており、それぞれの病院において目標数とされる "実績/治療例" の蓄積が目指されているとのことである。

 がん免疫治療に新たな手法 NKT細胞療法/中日新聞/2014.03.11

 人体に備わる免疫機能を高め、がん細胞を攻撃させる免疫細胞療法。その有効性を示すデータは乏しかったが近年、新たながん治療の選択肢として、その可能性を示すデータが示されつつある。その一つで、NKT細胞と呼ばれるリンパ球を活性化する治療法臨床試験が、国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市中区)などで実施されている

 名古屋医療センターは、治療を受けた人たちと受けない人たちを比較し、治療の効果と安全性を確かめる試験を昨年三月、始めた。対象者は、非小細胞肺がんの「ステージ2か3A」で、完全切除の手術と、術後の化学療法を数カ月、受けた人。標準治療では経過観察だが、希望すれば試験に参加でき、二分の一の確率で、NKT細胞を活性化する治療を受けられる。

 臨床試験では、患者の静脈からの成分採血で、白血球の一部を取り出し、フラスコで培養。NKT細胞を活性化できる状態にして、再び患者の体内に点滴で戻す。一週空けて二回目の点滴をする。さらに四週後に同じことを繰り返す。齋藤俊樹・臨床研究センター再生医療研究部長は「抗がん剤と異なり、副作用はほとんどない」と話す

 培養の途中で、NKT細胞の鍵になる物質「アルファ・ガラクトシルセラミドアルファ・ギャルセル)」を加える。白血球の一部と、アルファ・ギャルセルが結合し、NKT細胞と接触すると、NKT細胞が増殖、活性化する。NKT細胞が活性化すると、がんを攻撃する物質や、他の種類のリンパ球を活発にさせる物質が出て、がんの再発を抑えると期待される

 同センターで二人、共同で臨床試験をする九州がんセンター(福岡市)で二人が参加。二人が治療を受け、残り二人は治療せず、経過を見るグループになった。治療は無料。保険適用の判断材料にするため、二〇一八年までに計六十例を登録する計画だ。


 千葉大病院(千葉市)は、一二年に保険の利かない診療と保険診療を併用できる「先進医療」の認可を受け非小細胞肺がんと頭頸部(けいぶ)がんに対するNKT細胞療法の臨床試験をしている。肺がんでは、切除不能なほど進行した「ステージ3Bと4」の患者と再発の患者が対象。NKT細胞を使った治療は「先進医療部分」で公的保険が使えず、患者は約百二十万円を負担しなければならないが、付随する診察などは保険診療となる。現在約二十例で、今年中の三十六例が目標だ。

 〇五~〇七年に、さらに状態の悪い肺がんの患者に同様の治療をした臨床試験では、通院して試験に参加した二十三人の生存期間の中央値(半分の人が死亡する時期)は約十七カ月。がんが小さくなった人はいなかったが、NKT細胞に特異的な免疫物質が多く検出された人は中央値が約二十九カ月、検出されなかった人は約十カ月と差が出た。現在の臨床試験は効果をさらに確認するのが目的。通院困難な人も含め、一般にこの病期で、積極的な治療法がない状態の人の生存期間の中央値は、約五カ月とされている。


 リンパ球は種類ごとに役割が違い、T細胞が殺せるがん細胞と、NK細胞が殺せるがん細胞は異なる。T細胞やNK細胞を個別に活性化する方法では、攻撃力を増強した細胞から逃れやすいがん細胞が増え、再びがんの勢いが増す危険性がある

 NKT細胞はT細胞、NK細胞の両方を活性化できると考えられており、従来の免疫治療の弱点を補う可能性がある」と、千葉大大学院の本橋新一郎教授(免疫細胞医学)は指摘している。

 (佐橋大)

<NKT細胞> リンパ球の一種で、血液中に占める割合はごくわずか。T細胞、B細胞、NK細胞に次ぐ、「第4のリンパ球」といわれる。NKT細胞が活性化すると、自らがんを攻撃する物質を出す。さらにNK細胞などが関わって外敵に即座に反応する「自然免疫系」と、T細胞などが関わり、時間をかけて外敵に集中的に反応する「獲得免疫系」の両方を活発に働かせる


 冒頭で述べた "がん治療の三大療法" に伴いがちな "副作用" とそして "再発可能性" が、"NKT細胞療法" という新しい "がん免疫療法/がん免疫細胞療法" によって克服されていくことを期待せずにはいられない...... (2014.03.13)













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