"認知症"にならないための"正攻法"!"血管性認知症"と"アルツハイマー型認知症"が壁!

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 "認知症" について考える時、以前、強い共感を覚えた記事に遭遇したことを覚えている。以下のとおりだ

 ◆ 参照
 <認知症は記憶を司る『海馬』が萎縮するために起こるが、最近になって感情を司る『扁桃核』の衰えも発症に大きく関わっていることがわかってきた」という。そこで大切なのが、扁桃核=感情を刺激する生き方だ。
 そのためには、不快に感じることを、考え方や行動によって快に変えていくことが、扁桃核を刺激し、認知症の予防につながるらしい。したがって「認知症になるか、ならないかの分かれ道は40代以降、扁桃核に刺激を与えてきたかどうか」が重要となるのだ。/  マンネリな生活を送っていると、認知症の危険
/  「マンネリで変化を好まない公務員」は扁桃核を刺激しない頭の使い方の人が多く、そのため認知症になりやすいという意味で、かなり危ない職業/  脱公務員的な生き方こそが、認知症予防の第一歩/  脳に刺激を与え続ける生活が必要>( "公務員"は、なぜ"認知症"になりやすい? "変化を好まないマンネリ"が"危険因子"に!/当誌 2013.12.23 )

 この主張は、決して "誹謗中傷" の類なぞではなく、優れた医学的/社会的洞察であろう。
 今回注目する記事は、この著者の講演であり、"認知症" について実に分かりやすく話されているので、注目してみたくなった


 下記引用サイト記事講演(5)立ち塞がる二つの壁...認知症にならないために/yomiDr. ヨミドクター/2014.04.18 がこれである。

 <認知症にならないために/ 大きな二つの壁/ 60歳代から70歳代で現れる「血管性認知症」という壁/ その後の80歳前後で現れる「アルツハイマー型認知症」という壁

 <生活習慣病を予防/ まず、血管性認知症にならないためには、どうすればいいか/ 脳出血や脳梗塞などの脳血管障害にならないために、生活習慣病の「三大疾病」を予防すること/ 特に糖尿病/ 糖尿病を防ぐために必要なのが「糖質制限食のすゝめ」/ 3食のうち、1食は糖質を抜いてください/ 例えば、夕食でご飯を食べるところを、冷ややっこや納豆に替える/ アルコールなら、ビールや日本酒よりも、焼酎やウイスキーをお薦め/ 
三大疾病の二つ目は脂質代謝異常。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)/ 全然運動しない人に多いのですが、皮下脂肪がほとんどないのに内臓脂肪は多い人/ 要するに、メタボリックシンドロームは「運動不足症候群」/ 運動さえしてもらえれば、間違いなく内臓脂肪は減ります/ 
三つ目が高血圧/ 血圧に関しては、本当に「余計なことを言う人」が多い/ 高血圧と診断された人は、誰が何と言おうと、血圧を下げる薬を飲み続けてください

 <扁桃核を意識、社会参加も積極的に/ アルツハイマー型認知症の予防方法/ アルツハイマー病は、80歳以上になったら、治らないもの/ 80歳を超えたアルツハイマー病は、病気というよりも、頭を使わないことによる「廃用」がかなりの部分を占めている(引用者注) 「廃用」......廃用症候群。安静状態が長期間に渡って継続することによって引き起こされる、さまざまな心身の機能低下等を指す/ 一日誰とも話すこともなく、ずっとテレビを見ている生活が毎日毎日、延々と続くのです。このような、皆さんが生きてきた中で、かつて経験したことがないほど刺激がない生活を送ると、やっぱり認知機能が落ちてくる/ 若いうちから外に出て人と関わる生活を送ることが必要/ 
扁桃核海馬大脳皮質とつながっていて、感情をつかさどる器官/ 扁桃核は「快」と「不快」を瞬時に区別する機能/ 認知症の人の脳を見てみますと、もちろん、記憶をつかさどる海馬萎縮しているのですが、その先にくっついている扁桃核さらに萎縮/ 感情を刺激するような生活が認知症予防にはとてもいい/ 運動をすると神経の細胞が増えることもわかってきました/ あとは、社会参加です。誘われたら断らないこと。それと、死ぬまで働くということです。ある程度の年齢になり、悠々自適の生活を送ると、人間は絶対、堕落する

 <脳と筋肉をリハビリ...「ピンピンコロリ」目指して/ まず、脳リハビリです。公文の教材を使った学習療法を中心に、頭を使います。続いて、パワーリハビリ。運動機能の改善をねらい、体を使います/ この二つのリハビリによって、できるだけ元気にピンピンと長生きしてもらって、家でコロリと最期を迎える「ピンピンコロリ」が最大の理想

 講演(5) 立ち塞がる二つの壁...認知症にならないために/yomiDr. ヨミドクター/2014.04.18

 それでは、「認知症にならないために」ということで、話を進めて行きます。
 皆さんの前には、大きな二つの壁があります
 60歳代から70歳代で現れる「血管性認知症」という壁と、その後の80歳前後で現れる「アルツハイマー型認知症」という壁です。それをどうやって乗り越えて行こうかという話になります。

生活習慣病を予防すれば...

 まず、血管性認知症にならないためには、どうすればいいか
 そのためには、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害にならないために、生活習慣病の「三大疾病」を予防することなのです。結局はここに行き着くのですよね。

 特に糖尿病です。私は、糖尿病が日本を滅ぼすのではないかと思っているほどです。糖尿病を防ぐために必要なのが「糖質制限食のすゝめ」で、「朝も昼も晩も、米やパンを食う時代ではない」と思います。3食のうち、1食は糖質を抜いてください
 朝から晩まで体を使って働いている人なら構いません。しかし、今の時代の、これだけ体を動かさない、何かあると車で移動するような人たちが、3食とも糖質を食べるのは「取りすぎ」なのです。
 例えば、夕食でご飯を食べるところを、冷ややっこや納豆に替えるだけで、糖質はかなり減らすことができます。
 アルコールなら、ビールや日本酒よりも、焼酎やウイスキーをお薦めします。

 三大疾病の二つ目は脂質代謝異常。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。皮下脂肪が多くても内臓脂肪はほとんどない人がいるかと思えば、逆に、全然運動しない人に多いのですが、皮下脂肪がほとんどないのに内臓脂肪は多い人もいるんです。
 要するに、メタボリックシンドロームは「運動不足症候群」なのです。
 運動さえしてもらえれば、間違いなく内臓脂肪は減ります

 三つ目が高血圧です。
 血圧に関しては、本当に「余計なことを言う人」が多いのです。「血圧の薬を飲み始めると、一生続けなければいけない」だとか「薬を飲むと血管がぼろぼろになる」だとか......。
 高血圧と診断された人は、誰が何と言おうと、血圧を下げる薬を飲み続けてください

扁桃核を意識、社会参加も積極的に

 それでは、アルツハイマー型認知症の予防方法についてですが、皆さんは心のどこかで、アルツハイマー病は治るんじゃないかと思っておられるんじゃないでしょうか。私は、80歳以上になったら、治らないものだと思っています。

 65歳未満で発症するアルツハイマー病は、ほぼ治ります。ところが、80歳を超えたアルツハイマー病は、病気というよりも、頭を使わないことによる「廃用」がかなりの部分を占めていると思います。

 (引用者注) 「廃用」......廃用症候群。安静状態が長期間に渡って継続することによって引き起こされる、さまざまな心身の機能低下等を指す。

 朝起きて、一日誰とも話すこともなく、ずっとテレビを見ている生活が毎日毎日、延々と続くのです。このような、皆さんが生きてきた中で、かつて経験したことがないほど刺激がない生活を送ると、やっぱり認知機能が落ちてくるんです。
 だから、若いうちから外に出て人と関わる生活を送ることが必要だということです。

 脳の奥深くに、1.5センチほどの大きさのハート形をした扁桃(へんとう)核という器官があります。扁桃核海馬大脳皮質とつながっていて、感情をつかさどる器官なんです。
 扁桃核は「快」と「不快」を瞬時に区別する機能があります。
 認知症の人の脳を見てみますと、もちろん、記憶をつかさどる海馬萎縮しているのですが、その先にくっついている扁桃核さらに萎縮しています。ですから、感情を刺激するような生活が認知症予防にはとてもいい、ということなのです。
 皆さんの記憶に残っている事といえば、感情が伴っていることが多いでしょう。うれししい事、悲しい事、つらかった事って、結構覚えているでしょう

 また、運動をすると神経の細胞が増えることもわかってきました。先ほど、糖質制限の話をしましたが、たんぱく質はしっかり取ってください。肉や魚や卵を食べることはとても大事です

 あとは、社会参加です。誘われたら断らないこと。それと、死ぬまで働くということです。ある程度の年齢になり、悠々自適の生活を送ると、人間は絶対、堕落すると思います。

脳と筋肉をリハビリ...「ピンピンコロリ」目指して

 最後に私の医療グループの取り組みについて、紹介させていただきます。
 まず、脳リハビリです。公文の教材を使った学習療法を中心に、頭を使います。
 続いて、パワーリハビリ。運動機能の改善をねらい、体を使います

 この二つのリハビリによって、できるだけ元気にピンピンと長生きしてもらって、家でコロリと最期を迎える「ピンピンコロリ」が最大の理想だと思っています

長谷川嘉哉(はせがわ・よしや)さん
 土岐内科クリニック理事長、認知症専門医。1966年生まれ。1990年、名古屋市立大学医学部卒業、医学博士。2000年、岐阜県土岐市に開業し、認知症専門外来と在宅医療を実践。祖父が認知症であった経験から、患者の家族の立場に立った医療を提供。著書に「患者と家族を支える 認知症の本」「介護にいくらかかるのか? いざという時、知っておきたい介護保険の知恵」「公務員はなぜ認知症になりやすいのか ボケやすい脳、ボケにくい脳」。

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 "認知症" の克服を目指したさまざまな医学的研究動向をフォローしてみると、確かに、"その複雑さ、困難さ" に打ちのめされそうになる。
 "その複雑さ、困難さ" に対する果敢な研究にはますます期待したいところだが、同時に、上記記事のような、"実践的な予防・克服策" を生きる! というスタンスにも目を向けることが欠かせない、と痛感するのである。
 事は、言うまでもなく人間の本領である "脳による認識" の働きに根差す問題なのである。とすれば、日々の生活自体で、その "本領" が果たして発揮されているのかどうかを問うことは不可欠なのかもしれない。薬などによる治療法だけに、受け身的に目を向けていたのでは、ゴールはただただ遠ざかるのかもしれない
...... (2014.04.20)













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このページは、yasuo hiroseが2014年4月20日 00:01に書いたブログ記事です。

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