"アルツハイマー病" を完全に治す治療法や治療薬は、いまだ確立されていない現状ではあるが、"アリセプト" ほか、新薬の開発も進められているため、専門医による "早期発見" と "早期治療" によって、"症状の進行をある程度遅らせること" が可能だと言われている。
そこで注目されるのが、 "早期発見" ということになるが、"その前兆" を "血液検査" から見つけ出す、いわば "予見検査法" と呼ばれるアプローチが関心を集めはじめている。
◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー予見" 関連記事
○ <米ジョージタウン大学などの研究チームは10日までに、将来的にアルツハイマー病を発症するかどうかを極めて高い精度で予見できる血液検査法を開発したと発表/ 研究チームは血液検査で手軽に調べられる脂肪の値に着目。米ニューヨーク州とカリフォルニア州に住む70歳以上の健康な高齢者数百人の血液を調べた/ このうち28人が5年後に、アルツハイマー病やその前兆となる軽度の認知症状を発症。この28人の脂質を調べたところ、特定の10種類の脂質の値が、発症しなかった人に比べて低くなっていたことが分かった/ 検証のため、アルツハイマーや認知症状を発症している別の54人の血液を調べ、やはりこの脂質の値が低いことを確認/ この血液検査法では、90%以上の精度でアルツハイマー病や認知障害を発症するかどうかを予見できるという。症状が表れる前から予測できるのが特徴で、研究者は、脳の細胞が死滅し始めるのと同時に脂質の濃度も低下し始めるようだと解説> ( "血液検査"でアルツハイマー予見、精度90%超!(米大学) 予防/早期治療に結びつくか?!/当誌 2014.03.11 )
今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー発症予見の検査法 英研究チームが開発/【共同通信】/2014.07.08 - 23:28 も、<アルツハイマー発症予見の血液検査法> であり、<アルツハイマー病の発症に関係する可能性がある血液中のタンパク質の組み合わせを特定> した "新しい検査法" だとされる。
<【ロンドン共同】 軽度の認知障害がある人が近い将来にアルツハイマー病を発症するかどうかを比較的高い精度で見分ける血液検査法を開発したと、英オックスフォード大などの研究チームが8日までに専門誌に論文を発表した。英BBC放送などが伝えた/ 実用化には数年を要する見込みだが、早期発見・治療薬開発につながる可能性がある/ 研究チームは千人以上を対象にした調査で、アルツハイマー病の発症に関係する可能性がある血液中のタンパク質の組み合わせを特定。血液検査により、軽度の認知障害に苦しむ人が1年以内にアルツハイマー病を発症するかどうかを87%の確率で予見できたという> とある。
アルツハイマー発症予見の検査法 英研究チームが開発/【共同通信】/2014.07.08 - 23:28
【ロンドン共同】 軽度の認知障害がある人が近い将来にアルツハイマー病を発症するかどうかを比較的高い精度で見分ける血液検査法を開発したと、英オックスフォード大などの研究チームが8日までに専門誌に論文を発表した。英BBC放送などが伝えた。
実用化には数年を要する見込みだが、早期発見・治療薬開発につながる可能性がある。
研究チームは千人以上を対象にした調査で、アルツハイマー病の発症に関係する可能性がある血液中のタンパク質の組み合わせを特定。血液検査により、軽度の認知障害に苦しむ人が1年以内にアルツハイマー病を発症するかどうかを87%の確率で予見できたという。
恐らく、"軽度の認知障害に苦しむ人" の数は少なくないと思われる。
かと言って、"副作用やコスト" の問題もあり、念のために服用するというわけにも行かないはずだ......。
"精度の高い予見検査法" が待ち望まれることになる...... (2014.07.10)
コメントする