世界初のアプローチとして既に注目を浴びることとなった "iPS細胞から作製の網膜細胞の移植手術" は、先月9月上旬のことであった。
◆ 参照 当誌過去の ""iPS細胞 加齢黄斑変性" 関連記事
○ <......手術を受けたのは、網膜の下の細胞が傷み、視力が落ちたり視界がゆがんだりする難病「加齢黄斑変性」の患者。兵庫県在住の70代の女性という。/ チームは、患者の皮膚からiPS細胞を作製し、さらに網膜色素上皮という細胞のシートを10カ月かけて用意。手術には約2時間かかり、網膜の下にある傷んだ細胞と不要な血管を取り除いたうえで、縦3ミリ、横1・3ミリのシートを移植したという。/ iPS細胞はそのまま移植するとがん化する可能性があるため、今後は移植したシートに異常がないか見ながら、視力や眼球の状態などを定期的に調べる。視力の改善や病気の進行の抑制など有効性も確認するという。> ( "iPS細胞"使った移植手術(難病「加齢黄斑変性」の患者)実施! 理研、世界で初めて!/当誌 2014.09.-14 )
なお、上記の1例目の患者は、 <「手術直後から明るく見える。思い切って手術を受けて良かった」> ( 目のiPS細胞移植、順調に経過...手術担当医/yomiDr. ヨミドクター/2014.10.30 )と話しているという。
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS手術へ2例目 神戸、先端医療センター病院/【共同通信】/2014.10.30 - 10:56 は、こうして "順調に経過" している "1例目" を踏まえ、"2例目" の準備が着々と進められていることを伝えている。
<世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術を実施した神戸市の先端医療センター病院が2例目の患者を選び、細胞を採取して培養作業を進めていることが30日、分かった。来年夏ごろにも移植手術をする見通し。 病院関係者によると、2例目の患者は目の病気で、1例目の手術の前に選定。1例目と同様、患者から採取した皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、網膜細胞にする。 移植手術は合計6人の患者に実施する計画。> とある。
iPS手術へ2例目 神戸、先端医療センター病院/【共同通信】/2014.10.30 - 10:56
世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術を実施した神戸市の先端医療センター病院が2例目の患者を選び、細胞を採取して培養作業を進めていることが30日、分かった。来年夏ごろにも移植手術をする見通し。
病院関係者によると、2例目の患者は目の病気で、1例目の手術の前に選定。1例目と同様、患者から採取した皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、網膜細胞にする。
移植手術は合計6人の患者に実施する計画。
<患者から採取した皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、網膜細胞にする> というプロセスに相応の時間がかかる(1例目では、10カ月)とのことであるが、"がん化" へのリスクを警戒すればやむを得ない手順なのであろう...... (2014.10.31)
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