"がん患者" にとって、否が応でも気にせざるを得ない事柄の一つ、いや最大関心事と言って良いのかも知れない事柄に、"余命" とか "5年生存率" とかというものがある。
◆ 参照 当誌過去の "肺がん 5年生存率" 関連記事
○ <国立がん研究センターは14日、2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され、治療を始めた患者のデータをまとめ、5年後の生存率を公表した。......肝臓がんは35・9%、肺がんは39・4%と厳しい状況が明らかになった。......> ( 肝臓がん:35.9%と肺がん:39.4%、厳しい生存率!治療開始5年後を集計(国立がん研セ)!/当誌 2015.09.16
今回注目する下記引用サイト記事 : 肺がん患者、特定たんぱく質の量で余命に差/日本経済新聞/2015.09.21 - 01:00 は、その "余命(の長さ)" と "ある種の関係" を示すかのような生体事実、即ち "(肺がん患者の)血液中の特定たんぱく質の濃度" に関する研究結果について報じている。
< 神戸市立医療センター中央市民病院の加藤了資医師らは、肺がん患者の血液に特定のたんぱく質がどれくらい含まれるかで、手術後の余命に1.5~2倍の差がつくとする研究結果をまとめた。緩和ケアを始める時期など、今後の治療方針を決めるのに役立つという。 この2種類のたんぱく質は肺腺がんと肺扁平(へんぺい)上皮がんという2種類のがんと関係している。まず246人の進行した肺腺がんの患者について、がん細胞から漏れ出る血液中のたんぱく質を調べた。「CA19―9」と呼ぶたんぱく質の濃度が高いと、平均余命は12カ月強と、低い患者の26カ月強の半分以下になった。 これに対し、肺扁平(へんぺい)上皮がんが進行した90人の患者では、腫瘍マーカーなどに使われる「CEA」と呼ぶたんぱく質の濃度を調べたところ、濃度が一定以上だと余命は平均15カ月だったが、一定以下では9.5カ月だった。> とある。
肺がん患者、特定たんぱく質の量で余命に差/日本経済新聞/2015.09.21 - 01:00
神戸市立医療センター中央市民病院の加藤了資医師らは、肺がん患者の血液に特定のたんぱく質がどれくらい含まれるかで、手術後の余命に1.5~2倍の差がつくとする研究結果をまとめた。緩和ケアを始める時期など、今後の治療方針を決めるのに役立つという。
この2種類のたんぱく質は肺腺がんと肺扁平(へんぺい)上皮がんという2種類のがんと関係している。まず246人の進行した肺腺がんの患者について、がん細胞から漏れ出る血液中のたんぱく質を調べた。「CA19―9」と呼ぶたんぱく質の濃度が高いと、平均余命は12カ月強と、低い患者の26カ月強の半分以下になった。
これに対し、肺扁平(へんぺい)上皮がんが進行した90人の患者では、腫瘍マーカーなどに使われる「CEA」と呼ぶたんぱく質の濃度を調べたところ、濃度が一定以上だと余命は平均15カ月だったが、一定以下では9.5カ月だった。
上記記事では、"余命(の長さ)" との間に有意な関係がありそうな "特定たんぱく質の濃度" が、どういう理由で生じるのか、については何も言及されていない。 ただ、現状においても <緩和ケアを始める時期など、今後の治療方針を決めるのに役立つ> とある...... (2015.10.15)
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