"重粒子線" や "陽子線" を患部に照射し、がんを治療する "粒子線治療" は、国が重点支援する "先進医療" 政策の一つであり、また、高額な自己負担医療費という点でも注目されてきた。
が、その "優位性・有効性に疑問符" が付けられ、既に "先進医療" としての位置づけを見直す動きも表れていた。
◆ 参照 当誌過去の "粒子線" 関連記事
(1) <安倍政権の成長戦略の目玉として掲げられた「最先端医療技術」。そのひとつであるがん粒子線治療の有効性に疑問符が付けられた。がん粒子線治療とは陽子線と、重粒子線(炭素イオン線)をがん細胞に照射する治療だが、さらに問題も起きている> ( 有効性に疑問符が付けられた「がん粒子線治療」!"医療ツーリズム"5500億円の行方!?/当誌 2015.09.23 )
(2) 粒子線治療:先進医療除外も!前立腺がんや一部の肝臓がんなど、学会、優位性示せず!/当誌 2015.08.09
今回注目する下記引用サイト記事 : がん治療 粒子線優遇見直しも 厚労省先進医療会議 自己負担の懸念/上毛新聞ニュース/2015.12.04 - 06:00 は、 <がんの粒子線治療をめぐり、厚生労働省の先進医療会議は3日、照射費用以外は保険適用される優遇がある「先進医療」指定の見直しを議論した。......一部は保険適用が検討される一方、先進医療から外れるケースが出る可能性がある> と報じている。
<群馬大医学部附属病院(前橋市)などが取り組むがんの粒子線治療をめぐり、厚生労働省の先進医療会議は3日、照射費用以外は保険適用される優遇がある「先進医療」指定の見直しを議論した。 がんの種類や進行度により扱いが分かれる見通しで、一部は保険適用が検討される一方、先進医療から外れるケースが出る可能性がある。先進医療を外れると、全額自己負担になり治療を断念する患者が出るとみられ、施設運営への影響を懸念する声も出ている。> とある。
がん治療 粒子線優遇見直しも 厚労省先進医療会議 自己負担の懸念/上毛新聞ニュース/2015.12.04 - 06:00
群馬大医学部附属病院(前橋市)などが取り組むがんの粒子線治療をめぐり、厚生労働省の先進医療会議は3日、照射費用以外は保険適用される優遇がある「先進医療」指定の見直しを議論した。
がんの種類や進行度により扱いが分かれる見通しで、一部は保険適用が検討される一方、先進医療から外れるケースが出る可能性がある。先進医療を外れると、全額自己負担になり治療を断念する患者が出るとみられ、施設運営への影響を懸念する声も出ている。
"厚労省先進医療会議における今回の動向" は、臨機応変と言えば聞こえはいいが、「最先端医療技術」と持ち上げた(安倍政権の成長戦略の目玉!)かと思えば、短期間の内に <「先進医療」指定の見直し> に逢着。 現政権特有の "場当たり主義 (?!)" が垣間見える...... (2015.12.06)
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