がんと "エクソソーム(細胞間の情報伝達物質)" との間には、かなり因縁深い関係がありそうな気配である。
◆ 参照 当誌過去の "エクソソーム" 関連記事
(1) 血中を漂うがん細胞の検出技術、捕捉技術などの開発で"転移"予測! (鹿児島大,名大)/当誌 2015.12.22
(2) "がんの転移" 予測可能に!足場の粒("エクソソーム")を先行させ定着!転移先は一定!/当誌 2015.11.28
(3) "抗がん剤"を"エクソソーム"で大量にがん細胞へ送り込み"狙い撃ち"効果!(大阪府立大)/当誌 2015.11.25
(4) がん細胞が"転移する仕組み"の一部を解明!がん新薬/分子標的薬開発への期待!(富大)/当誌 2015.07.10
(5) 脳へのがん転移!がん細胞が出す特殊な物質(エクソソーム)が脳血管を破壊して発生!/当誌 2015.04.03
今回注目する下記引用サイト記事 : がん早期発見機器開発 シスメックスとケンウッド/神戸新聞/2016.03.12 - 09:41 は、 <医療用検査機器大手のシスメックス(神戸市中央区)は、映像機器メーカーのJVCケンウッド(横浜市)と診断機器を開発すると発表した。細胞間の情報伝達物質「エクソソーム」を検出、分析することで、がんの早期発見などにつなげる。 エクソソームは、体内でタンパク質をつくるための遺伝情報などを細胞間で伝達する小さな胞状の物質。血液や唾液、尿などの体液に含まれる。その変化で疾患の進行状況などが分かるとされ、近年注目されている> と報じている。
<......シスメックスは、JVCケンウッドに、光ディスクなど映像関連の技術を用いてエクソソームの検出や測定機器の開発を委託。シスメックスは、検出したエクソソームをさらに試薬などで分析し、がんなどを診断する。 開発契約は2017年9月末まで。シスメックスは「身体への負担が少ない方法でがんの早期発見などに役立てる開発を目指したい」としている。 (黒田耕司)> とある。
がん早期発見機器開発 シスメックスとケンウッド/神戸新聞/2016.03.12 - 09:41
医療用検査機器大手のシスメックス(神戸市中央区)は、映像機器メーカーのJVCケンウッド(横浜市)と診断機器を開発すると発表した。細胞間の情報伝達物質「エクソソーム」を検出、分析することで、がんの早期発見などにつなげる。
エクソソームは、体内でタンパク質をつくるための遺伝情報などを細胞間で伝達する小さな胞状の物質。血液や唾液、尿などの体液に含まれる。その変化で疾患の進行状況などが分かるとされ、近年注目されている。
シスメックスは、JVCケンウッドに、光ディスクなど映像関連の技術を用いてエクソソームの検出や測定機器の開発を委託。シスメックスは、検出したエクソソームをさらに試薬などで分析し、がんなどを診断する。
開発契約は2017年9月末まで。シスメックスは「身体への負担が少ない方法でがんの早期発見などに役立てる開発を目指したい」としている。
(黒田耕司)
冒頭の関連記事にもあるように、"エクソソーム(細胞間の情報伝達物質)" は、がんに関するさまざまな情報を保持していると見られている。 ここから、これを "検出・分析" することで、<身体への負担が少ない方法でがんの早期発見> が可能だとされるわけだ。 実用化に向けた今後の開発動向が期待される...... (2016.03.14)
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