"記憶" の危うさが危惧される病気の "認知症" は、では、"記憶" のメカニズムとは? という切実な問いを、切迫感をもって表面化させることになっている。
そして、"シナプス"(ニューロン間の接合部位)という視点に対して、新たな "記憶痕跡" という視点をも導入させている......。
◆ 参照 当誌過去の "記憶" 関連記事
○ <認知症などで過去を思い出せないのは、記憶が失われたのではなく、残っているのに取り出せないだけ――。そんな可能性を示すマウス実験の成果を、理化学研究所のグループが29日付米科学誌サイエンスに発表。記憶障害の仕組み解明につながる可能性がある。(記憶の固定化に不可欠な)記憶痕跡と呼ばれる神経細胞群の細胞どうしのつながりを強める「シナプス増強」。(しかし、それがなくても、)記憶痕跡の細胞群に直接、記憶が保存されていること......> ( 認知症などで思い出せないのは、記憶消失ではなく残る記憶が取り出せないだけ!(理研)/当誌 2015.05.30 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 認知症、思い出せないだけ マウスの記憶は存在/共同通信/2016.03.17 - 03:01 は、 <認知症の一種であるアルツハイマー病の初期に失われた記憶を、脳の神経細胞を働かせて取り戻すことにマウスで成功したと、理化学研究所の利根川進・脳科学総合研究センター長らのチームが16日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した> と報じている。
<......アルツハイマー病の初期症状の「物忘れ」が生じる仕組みの解明につながる成果。利根川氏は「患者は記憶を正しく形成できないのではなく、思い出せないだけかもしれない」と話している> とある。
認知症、思い出せないだけ マウスの記憶は存在/共同通信/2016.03.17 - 03:01
認知症の一種であるアルツハイマー病の初期に失われた記憶を、脳の神経細胞を働かせて取り戻すことにマウスで成功したと、理化学研究所の利根川進・脳科学総合研究センター長らのチームが16日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
アルツハイマー病の初期症状の「物忘れ」が生じる仕組みの解明につながる成果。利根川氏は「患者は記憶を正しく形成できないのではなく、思い出せないだけかもしれない」と話している。
<失われた記憶を、脳の神経細胞を働かせて取り戻すことにマウスで成功した> と、"画期的な研究結果" が報じられている。 理解に至るかどうかは別として、いま少しその中身や仕組みが知りたいところであろう...... (2016.03.18)
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