薬の "やめどき" と言えば、"効き目と副作用" とが裏腹だとされる "抗がん剤" の話かと思われる。 ただ、同じく薬の "やめどき" だとしても、今回注目する記事での "意味合い、視点" はやや異なる......。
◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤 やめどき" 関連記事
(1) "抗がん剤"!適切な時期にやめて寿命が延びたケースも!効能と副作用をしっかり吟味!/当誌 2016.07.19
(2) "抗がん剤"治療には「やめどき」があり、自己決定を基に、悔いのない選択をすること!/当誌 2015.11.21
今回注目する下記引用サイト記事 : 高額がん薬、やめどき探る...専門医グループが臨床試験/yomiDr. ヨミドク/2016.07.29 は、 <患者1人に年間3000万円以上かかるとされる肺がんの新薬オプジーボについて、専門医のグループが、薬の使用を減らすための全国規模の臨床試験を始めた。国立がん研究センターのグループも同様の試験を計画中で、高額な薬のやめどきを見つけ、薬剤費の増加の抑制を狙う> と報じている。
<......オプジーボの薬代は体重60キロで月約260万円。肺がん患者の約2割に有効とされ、効く人では長期間効果が続くが、どの患者に効くか事前に予測できない。効果が出る前にがんが大きくなる例もあるため、早期の効果判定も難しく、結果的に効かない患者にも高額な薬剤費がかかっていると指摘される。 日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)の 国頭 英夫・化学療法科部長らの研究グループは今月、効かない患者を早期に見極めるための臨床試験を始めた。 来年度末までに約35病院でオプジーボを使う患者300人を集め、2年間経過を観察し、早期に効果判定できる指標を探す。国頭部長は「高価な薬を浪費せず、コスト削減を目指す研究を行うのは医者の責任」と話す。 国立がん研究センターなどのグループは、効果が出た患者が、投与をやめても効果が続くか確認する臨床試験を計画している。44病院で来年にも始める予定。同センター中央病院の大江裕一郎副院長は「薬がやめられるケースがわかれば、副作用や費用負担の軽減など、患者にとっての利点もある」と説明している。 オプジーボ がん細胞が免疫にブレーキをかけるのを阻止して免疫細胞の攻撃力を回復させる新しいタイプの薬。2年前、皮膚がんの悪性黒色腫の治療薬として承認され、昨年末、患者が多い肺がんにも保険適用になった> とある。
高額がん薬、やめどき探る...専門医グループが臨床試験/yomiDr. ヨミドク/2016.07.29
患者1人に年間3000万円以上かかるとされる肺がんの新薬オプジーボについて、専門医のグループが、薬の使用を減らすための全国規模の臨床試験を始めた。国立がん研究センターのグループも同様の試験を計画中で、高額な薬のやめどきを見つけ、薬剤費の増加の抑制を狙う。
オプジーボの薬代は体重60キロで月約260万円。肺がん患者の約2割に有効とされ、効く人では長期間効果が続くが、どの患者に効くか事前に予測できない。効果が出る前にがんが大きくなる例もあるため、早期の効果判定も難しく、結果的に効かない患者にも高額な薬剤費がかかっていると指摘される。
日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)の 国頭 英夫・化学療法科部長らの研究グループは今月、効かない患者を早期に見極めるための臨床試験を始めた。
来年度末までに約35病院でオプジーボを使う患者300人を集め、2年間経過を観察し、早期に効果判定できる指標を探す。国頭部長は「高価な薬を浪費せず、コスト削減を目指す研究を行うのは医者の責任」と話す。
国立がん研究センターなどのグループは、効果が出た患者が、投与をやめても効果が続くか確認する臨床試験を計画している。44病院で来年にも始める予定。同センター中央病院の大江裕一郎副院長は「薬がやめられるケースがわかれば、副作用や費用負担の軽減など、患者にとっての利点もある」と説明している。
オプジーボ がん細胞が免疫にブレーキをかけるのを阻止して免疫細胞の攻撃力を回復させる新しいタイプの薬。2年前、皮膚がんの悪性黒色腫の治療薬として承認され、昨年末、患者が多い肺がんにも保険適用になった。
"高額過ぎるオプジーボ" が、結果的に "医療財政を圧迫する!" 問題に関しては、既に厚労省も懸念を示している。( c.f. がんの治療薬「オプジーボ」など "費用対効果"検証(総医療費の抑制が目的)!(厚労省)( 当誌 2016.04.30 ) )
"効き目" の精査をも含めた、総合的な臨床試験で仕切り直すことが必要なのではなかろうか...... (2016.08.01)
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