<乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている>(下記関連記事参照)とあるだけに、乳がんへの懸念に対しては、より慎重な対応が求められる。 また、従来からの "外科手術" にあっては、"乳房全摘術" が選択されがちであるため、"近藤 誠 医師" なぞは、早くからこの点に疑問を呈してきた。 増加傾向を辿り続ける乳がんだからこそ、"お任せスタイルではない自身の判断!" が欠かせない、と思われてならない。
◆ 参照 当誌過去の "乳がん,再発" 関連記事
○ <......乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている。この仕組みとして、がん細胞の発生の大元であるがん幹細胞がはじめて発生した時に骨髄に移動し、増殖もせず休眠状態になり、長い年月を経て再び目覚めるためと考えらえているが、どのようなメカニズムで休眠状態になり、また目覚めるのかはよく分かっていなかった......> ( 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がんと診断されても信じるな ―― 北斗晶さんの呼びかけには医学的に疑問がある 近藤 誠/幻冬舎plus/2016.12.18 - 00:00 は、 <乳がんの治療では、数あるがんの中でも、抗がん剤がもっともよく使われます。 乳がんになると、十中八九、医者から「手術のほかに抗がん剤もやりましょう」と言われることでしょう。 今回はそんな場合に備えて、抗がん剤治療(別名:化学療法)の意義や効果について検討してみたいと思います。 最近、女性タレントの北斗晶さんが、乳がんの闘病生活を終え、テレビに復帰されました。以前と変わらぬ素敵な笑顔で、視聴者は皆、安堵したことでしょう。どうかこのまま再発せずにいてほしいと、僕も心から願っています。 ただ、北斗さんは社会的な影響力が強いので仕方なく言うのですが、闘病中に「マンモグラフィ検査(マンモ検診)をうけましょう」と呼びかけており、それについては医学的にどうかと思いました> と報じている。
<......なぜならマンモ検診は、学問的・データ的には無意味とされているからです( その記事はこちら → 「マンモグラフィ検査をしてもしなくても、乳がんによる死亡数は変わらない」 )。 データのキモはこうです。 カナダで、40~59歳の8万9000人の女性を対象に、マンモ検診を定期的にうけるグループと、うけないグループを比べる"比較試験"をしてみたら、マンモ群の乳がん死亡数は変わりませんでした。 また、グループ全体の総死亡数をみても、マンモ群のほうが多くなっていたのです。 つまり結論としては、マンモ検診は無効で、命を縮める、ということです。マンモ検診はうけない方がいいし、もしうけて乳がんが発見されても、治療を断ったほうがいい、ということになります。 ところが現実には、北斗さんの呼びかけをきっかけに、全国の女性たちが検診機関に殺到しました。それによって乳がんを発見された人たちは、何万人にもなるはずで、多くの人たちが乳房を失ってしまったはずです。これには同情にたえません。 そういう経緯があるので、北斗さんの復帰によって、抗がん剤治療を決断する人がさらに増えるかもしれません。今回はそういった社会的な影響を考えてみることにしましょう> とある。
がんと診断されても信じるな ―― 北斗晶さんの呼びかけには医学的に疑問がある 近藤 誠/幻冬舎plus/2016.12.18 - 00:00
乳がんの治療では、数あるがんの中でも、抗がん剤がもっともよく使われます。
乳がんになると、十中八九、医者から「手術のほかに抗がん剤もやりましょう」と言われることでしょう。
今回はそんな場合に備えて、抗がん剤治療(別名:化学療法)の意義や効果について検討してみたいと思います。
最近、女性タレントの北斗晶さんが、乳がんの闘病生活を終え、テレビに復帰されました。以前と変わらぬ素敵な笑顔で、視聴者は皆、安堵したことでしょう。どうかこのまま再発せずにいてほしいと、僕も心から願っています。
ただ、北斗さんは社会的な影響力が強いので仕方なく言うのですが、闘病中に「マンモグラフィ検査(マンモ検診)をうけましょう」と呼びかけており、それについては医学的にどうかと思いました。
なぜならマンモ検診は、学問的・データ的には無意味とされているからです( その記事はこちら → 「マンモグラフィ検査をしてもしなくても、乳がんによる死亡数は変わらない」 )。
データのキモはこうです。
カナダで、40~59歳の8万9000人の女性を対象に、マンモ検診を定期的にうけるグループと、うけないグループを比べる"比較試験"をしてみたら、マンモ群の乳がん死亡数は変わりませんでした。
また、グループ全体の総死亡数をみても、マンモ群のほうが多くなっていたのです。
つまり結論としては、マンモ検診は無効で、命を縮める、ということです。マンモ検診はうけない方がいいし、もしうけて乳がんが発見されても、治療を断ったほうがいい、ということになります。
ところが現実には、北斗さんの呼びかけをきっかけに、全国の女性たちが検診機関に殺到しました。それによって乳がんを発見された人たちは、何万人にもなるはずで、多くの人たちが乳房を失ってしまったはずです。これには同情にたえません。
そういう経緯があるので、北斗さんの復帰によって、抗がん剤治療を決断する人がさらに増えるかもしれません。今回はそういった社会的な影響を考えてみることにしましょう。
※第43回へ続く。12月25日(日)公開予定です。
命に関わるがん治療に関しても、「先生にお任せします。」と "丸投げ" しがちな日本人! 自身で精一杯の判断をするためにも、焦らずに、先ずはとことん情報収集してみることが肝要か...... (2016.12.21)
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