"精神科長期入院" の患者が、極めて多いことはよく知られており、また、そこでの院内対応において "身体拘束" という事実が少なくないことも関心を集めてきた。
◆ 参照 当誌過去の "精神科" 関連記事
(1) 高齢者の"身体拘束"は、病院や介護施設の"6割超"が! 気力奪い、症状悪化も!/当誌 2016.06.30
(2) 精神科で患者拘束1万人、10年で2倍に!「保護室」隔離患者も約3割増! 2013年度調査/当誌 2016.05.11
(3) 精神科で身体拘束受ける患者1万人超!10年で2倍に増加!「安易に行う例」指摘も!/当誌 2016.04.10
今回注目する下記引用サイト記事 : 精神科長期入院3.9万人削減へ 20年度までに、地域移行目標/共同通信/2017.01.09 - 17:40 は、 <厚生労働省は、統合失調症などで精神科に長期入院する患者を2020年度末までに全国で最大3万9千人減らす目標を決めた。日本の精神科入院患者数は国際的にも高水準<で、1年以上の長期入院は14年現在、18万5千人に上る。少人数で生活するグループホームなどを整備し地域社会で暮らせる人を増やす方針だ> と報じている。
<......長期入院は過去の隔離収容政策の影響が一因で、人権上の問題が指摘されている。以前にも減らす目標を掲げたが達成できておらず、実現には財源の確保のほか、医療関係者の協力や住民の偏見の解消が必要になる> とある。
精神科長期入院3.9万人削減へ 20年度までに、地域移行目標/共同通信/2017.01.09 - 17:40
厚生労働省は、統合失調症などで精神科に長期入院する患者を2020年度末までに全国で最大3万9千人減らす目標を決めた。日本の精神科入院患者数は国際的にも高水準で、1年以上の長期入院は14年現在、18万5千人に上る。少人数で生活するグループホームなどを整備し地域社会で暮らせる人を増やす方針だ。
長期入院は過去の隔離収容政策の影響が一因で、人権上の問題が指摘されている。以前にも減らす目標を掲げたが達成できておらず、実現には財源の確保のほか、医療関係者の協力や住民の偏見の解消が必要になる。
方向性は十分に理解できるが、<以前にも減らす目標を掲げたが達成できておらず、実現には財源の確保のほか、医療関係者の協力や住民の偏見の解消が必要になる> とあり、決して容易な課題だとは思われない。最悪、"足切り" での数合わせに雪崩込まないことを祈りたい...... (2017.01.11)
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