がん患者さんの苦悩には、「溺れる者は藁をもすがる」との譬えにも似た、新規治療への切望もある、と言われる。 そして、怪しげな "がん免疫療法" がそこにつけ込んで、横行しているとも......。
◆ 参照 当誌過去の "がん免疫療法" 関連記事
○ <従来より、"がん免疫療法" に関しては、まともな医学的見地からの疑念・批判が、知る人ぞ知るかたちで立ち上がっていた。 「効く、効かない」の評価以前に、極めて "危険!" であるとの指摘。さらにこれに加えて、法外な治療費請求に及ぶなど "詐欺まがい!" (米国など海外ではそう判断されていると聞く) のクリニックさえもあるとして、一線を画す見方をする医師も少なくなかったようだ。......> ( がん免疫療法クリニックに厚労省判断!がん免疫療法で法令違反 厚労省一時停止命令!/当誌 2016.11.03 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 未承認の免疫療法「慎重な判断を」/毎日新聞/2017.04.02 - 21:59 は、 <国立がん研究センター、解説するコーナーが3月末に一新 国立がん研究センター(東京都)が患者や家族向けに設けているウェブサイト「がん情報サービス」 (http://ganjoho.jp/public/index.html) で、免疫療法を解説するコーナーが3月末に一新された。免疫療法は、新たな仕組みの抗がん剤オプジーボ(一般名ニボルマブ)が2014年に登場して関心が高まっているが、効果が認められている薬などは限られている。サイトではこれまでの客観的な記述の羅列を改め、未承認の治療法も挙げながら「慎重な判断を」と呼び掛けている> と報じている。
<......免疫療法は、免疫力を回復させてがん細胞を排除する方法で、手術、化学療法、放射線治療に次ぐものと期待されている。だが、承認された薬はオプジーボなどまだわずかで、大半は研究開発中。そうした科学的な効果が証明されていない治療法も盛んに「免疫療法」と紹介され、両者の区別がつかない患者も多い。これらを保険外で使うと高額な自己負担が生じる。 そこでサイトでは、日本臨床腫瘍学会の指針に基づき、国の承認後1年以上経過した薬を「効果あり」、それ以外を「広義」と分類し、一覧を掲載。広義の免疫療法を選択肢に考える場合は慎重な確認が必要だと訴え、研究段階の治療に詳しい医師やがん相談支援センターへの相談を勧めている。「広義」には「がんワクチン療法」や「エフェクターT細胞療法」などが含まれる。 また、「効果あり」の薬についても、国内の診療ガイドラインで標準治療となっているかどうかや、副作用のリスクもあることなどを紹介している。 若尾文彦がん対策情報センター長は「オプジーボの登場以後、効果が証明されていない治療を選ぶ患者が増えている。こうした状況に警鐘を鳴らす必要がある」と更新の狙いを説明する。 【高野聡】> とある。
未承認の免疫療法「慎重な判断を」/毎日新聞/2017.04.02 - 21:59
国立がん研究センター、解説するコーナーが3月末に一新
国立がん研究センター(東京都)が患者や家族向けに設けているウェブサイト「がん情報サービス」 (http://ganjoho.jp/public/index.html) で、免疫療法を解説するコーナーが3月末に一新された。免疫療法は、新たな仕組みの抗がん剤オプジーボ(一般名ニボルマブ)が2014年に登場して関心が高まっているが、効果が認められている薬などは限られている。サイトではこれまでの客観的な記述の羅列を改め、未承認の治療法も挙げながら「慎重な判断を」と呼び掛けている。
免疫療法は、免疫力を回復させてがん細胞を排除する方法で、手術、化学療法、放射線治療に次ぐものと期待されている。だが、承認された薬はオプジーボなどまだわずかで、大半は研究開発中。そうした科学的な効果が証明されていない治療法も盛んに「免疫療法」と紹介され、両者の区別がつかない患者も多い。これらを保険外で使うと高額な自己負担が生じる。
そこでサイトでは、日本臨床腫瘍学会の指針に基づき、国の承認後1年以上経過した薬を「効果あり」、それ以外を「広義」と分類し、一覧を掲載。広義の免疫療法を選択肢に考える場合は慎重な確認が必要だと訴え、研究段階の治療に詳しい医師やがん相談支援センターへの相談を勧めている。「広義」には「がんワクチン療法」や「エフェクターT細胞療法」などが含まれる。
また、「効果あり」の薬についても、国内の診療ガイドラインで標準治療となっているかどうかや、副作用のリスクもあることなどを紹介している。
若尾文彦がん対策情報センター長は「オプジーボの登場以後、効果が証明されていない治療を選ぶ患者が増えている。こうした状況に警鐘を鳴らす必要がある」と更新の狙いを説明する。
【高野聡】
効き目がある、と目される免疫療法でさえ、せいぜい "2~3割台" なのだそうである。 元来、がんに対して "免疫細胞" の攻撃力が確かなものであったなら、がん発症自体が食い止められていたのではなかろうか...... (2017.04.05)
コメントする