iPS細胞技術の医療応用には、(1)"再生医療" 分野、(2)難病向け治療薬の"創薬" 研究分野での応用といった "二つの流れ" があると言われてきた。
◆ 参照 当誌過去の "iPS創薬" 関連記事
○ <患者から作ったiPS細胞を使い、治療薬の候補となる物質を特定する というかたちで、いわば、"患者から作ったiPS細胞" が "患者自身" の "病状" の "代理(?)" 的役割を果たす!......> ( "iPS細胞技術"で"認知症"の原因の一端が解明!"iPS創薬研究"手法で新薬に期待!(京大)/当誌 2016.10.13 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS創薬、京大が世界初治験へ 骨の難病、9月以降/共同通信/2017.08.01 - 13:53 は、 <筋肉の中に骨ができる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の治療薬の候補を、京都大の戸口田淳也教授(幹細胞生物学)らのチームが人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って発見し、臨床試験(治験)を9月以降に始めることが1日、分かった> と報じている。
<......患者からiPS細胞を作れば、症状を体外で再現できることを利用したもので、京大によると、iPS細胞を使って開発した薬の治験は世界初。再生医療だけでなく創薬でのiPS細胞活用が進展した形だ> とある。
iPS創薬、京大が世界初治験へ 骨の難病、9月以降/共同通信/2017.08.01 - 13:53
筋肉の中に骨ができる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の治療薬の候補を、京都大の戸口田淳也教授(幹細胞生物学)らのチームが人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って発見し、臨床試験(治験)を9月以降に始めることが1日、分かった。
患者からiPS細胞を作れば、症状を体外で再現できることを利用したもので、京大によると、iPS細胞を使って開発した薬の治験は世界初。再生医療だけでなく創薬でのiPS細胞活用が進展した形だ。
いくら有望な薬の候補であっても、患者自身に対する適用検査をすることはもちろんできない。 そこで登場するのが、患者の <症状を体外で再現> すべく培養された "(患者からの)iPS細胞" である。 これによって、"創薬候補物質" の発見から適用検査までのプロセスが実施可能となり、上記記事のとおり "臨床試験(治験)" にまで辿り着くことができるわけだ...... (2017.08.03)
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