体内生成物質「βヒドロキシ酪酸(BHB)」に、"抗うつ効果"を確認!(鳥取大医学部)

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 "うつ病" の治療は、従来、何らかの原因で不足する "脳内の神経伝達物質「セロトニン(脳内の神経伝達物質)」" をどう増強するかに関心が注がれてきていた。 が、近年、これに加えて新たな視点が注目されはじめている。

 ◆ 参照 当誌過去の "うつ病" 関連記事

 (1) マウスの実験で示された"既存胃薬"による"うつ病"の改善可能性! (岡山理大グループ)/当誌 2017.06.05
 (2) "うつ病"改善、鍵となる物質(タンパク質HPS105)特定!マウス実験で岡山理科大など!/当誌 2017.06.02
 (3) "うつ病"の改善物質(海馬の神経細胞を新生/増加)を特定!新規治療薬に期待!(阪大)/当誌 2017.04.27


 今回注目する下記引用サイト記事体内生成物質に抗うつ効果を確認 鳥取大医学部 斉藤智子/朝日新聞 - apital/2017.09.24 - 06:00 は、  <鳥取大医学部付属病院精神科(米子市)の岩田正明准教授のグループが、人の体内でつくられる「βヒドロキシ酪酸(BHB)」という物質に抗うつ効果があることをラット実験で確認したと発表した。英国のオンライン科学誌「Scientific Reports」に公開された。  BHBは、糖分が欠乏した状態の時に体内でつくり出されて代わりのエネルギー源となる物質。ココナツオイルなど中鎖脂肪酸を含む油の摂取や、運動、食事の工夫などで増えるとされる。うつ病の原因の一つとされる脳内の炎症性物質を抑える作用が海外で報告されていたが、今回の研究で実際にうつ状態を改善する結果が得られたという> と報じている。

 <......実験では、夜に光を当てるなどストレスを約1カ月間与え続けたラットと、同様にストレスを与えながらBHBも皮下注射で与え続けたラット(各16匹)を比べた。水に入れて無理やり泳がせたところ、BHBを与えたグループはストレスのないラットの行動とほぼ同じだったが、BHBを与えなかったグループは、あきらめて動かない時間が約3割長かったという。  従来のうつ病治療薬は、うつ病患者に不足したセロトニンなどの脳内の神経伝達物質を増やして効果を上げる仕組みだが、薬に十分反応しない患者も約3割いるとされる。今回の研究は、脳内の炎症性物質を抑えることによって治療・予防を目指すもので、岩田准教授らは、従来の抗うつ薬が効きにくかった患者に有効な治療薬の開発につながることを期待している。  岩田准教授は「BHBは元々体内にある物質のため、体への負担が少なく、脳への移行性も高いと考えられる。難治性の患者への効果を期待している」と話した。今後、脳内に直接投与した場合や、食事やサプリメントとして与えた場合のラットへの影響を調べるなどして臨床応用につなげるという> とある。

 体内生成物質に抗うつ効果を確認 鳥取大医学部 斉藤智子/朝日新聞 - apital/2017.09.24 - 06:00

 鳥取大医学部付属病院精神科(米子市)の岩田正明准教授のグループが、人の体内でつくられる「βヒドロキシ酪酸(BHB)」という物質に抗うつ効果があることをラット実験で確認したと発表した。英国のオンライン科学誌「Scientific Reports」に公開された。

 BHBは、糖分が欠乏した状態の時に体内でつくり出されて代わりのエネルギー源となる物質。ココナツオイルなど中鎖脂肪酸を含む油の摂取や、運動、食事の工夫などで増えるとされる。うつ病の原因の一つとされる脳内の炎症性物質を抑える作用が海外で報告されていたが、今回の研究で実際にうつ状態を改善する結果が得られたという

 実験では、夜に光を当てるなどストレスを約1カ月間与え続けたラットと、同様にストレスを与えながらBHBも皮下注射で与え続けたラット(各16匹)を比べた。水に入れて無理やり泳がせたところ、BHBを与えたグループはストレスのないラットの行動とほぼ同じだったが、BHBを与えなかったグループは、あきらめて動かない時間が約3割長かったという。

 従来のうつ病治療薬は、うつ病患者に不足したセロトニンなどの脳内の神経伝達物質を増やして効果を上げる仕組みだが、薬に十分反応しない患者も約3割いるとされる。今回の研究は、脳内の炎症性物質を抑えることによって治療・予防を目指すもので、岩田准教授らは、従来の抗うつ薬が効きにくかった患者に有効な治療薬の開発につながることを期待している。

 岩田准教授は「BHBは元々体内にある物質のため、体への負担が少なく、脳への移行性も高いと考えられる。難治性の患者への効果を期待している」と話した。今後、脳内に直接投与した場合や、食事やサプリメントとして与えた場合のラットへの影響を調べるなどして臨床応用につなげるという。


 従来のうつ病治療薬では奏功しない患者向けには、こうした <脳内の炎症性物質を抑えることによって治療・予防を目指すもの> に期待が寄せられるかと思われる...... (2017.09.25)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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