"がん発見のための尿検査" のメリットはといえば、<尿を使えば検査がより簡単になる> という点。 がん検診に応じる人が必ずしも増加しない現状にあって、その簡便化が持つ意義は大きい。
◆ 参照 当誌過去の "尿検査 がん" 関連記事
(1) "尿検査"で"がんにかかっているかを判別"する技術を開発!老廃物解析で!(日立と住商)/当誌 2016.06.16
(2) "線虫" でがん早期発見!血液検査に比べてコストも安い!九大助教がベンチャー設立!/当誌 2016.03.08
今回注目する下記引用サイト記事 : 健診の尿検査でがん発見 早期治療へ名大が10年後実用化/産経WEST/2017.12.16 - 08:01 は、 <尿に含まれる微小な物質を調べて肺や膵臓などの5種類のがんを見つける技術を開発したと、名古屋大や国立がん研究センターのチームが15日付の米科学誌に発表した。 10年後の実用化を目指す。チームの安井隆雄名古屋大助教は「健康診断で採取し余った尿で、がんの有無を調べられる。早期発見や治療につながる」と話した> と報じている。
<......10年後の実用化を目指す。チームの安井隆雄名古屋大助教は「健康診断で採取し余った尿で、がんの有無を調べられる。早期発見や治療につながる」と話した。 チームは、がんや正常な細胞から分泌されるマイクロRNAと呼ばれる物質に着目。長さ2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の酸化亜鉛の小さな針を樹脂の表面に大量に敷き詰め、尿に含まれるマイクロRNAを集める器具を作った。 マイクロRNAは細胞の種類に応じて特有のものが分泌され、全部で2千種類以上ある。従来の検出法では尿20ミリリットルから300種類を検出するのが限界だったが、この器具により1ミリリットル中から千種類以上検出できることを確認した。 さらに肺、膵臓、肝臓、ぼうこう、前立腺のがん患者と健康な人、それぞれ3人ずつの尿を調べ、各がんに特有のマイクロRNAを特定した。今後、他のがんに特有のものも探す方針。 がん研究センターは、これまでに血液1滴から13種類のがんのマイクロRNAを調べる検査法も開発しているが、尿を使えば検査がより簡単になる> とある。
健診の尿検査でがん発見 早期治療へ名大が10年後実用化/産経WEST/2017.12.16 - 08:01
尿に含まれる微小な物質を調べて肺や膵臓などの5種類のがんを見つける技術を開発したと、名古屋大や国立がん研究センターのチームが15日付の米科学誌に発表した。
10年後の実用化を目指す。チームの安井隆雄名古屋大助教は「健康診断で採取し余った尿で、がんの有無を調べられる。早期発見や治療につながる」と話した。
チームは、がんや正常な細胞から分泌されるマイクロRNAと呼ばれる物質に着目。長さ2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の酸化亜鉛の小さな針を樹脂の表面に大量に敷き詰め、尿に含まれるマイクロRNAを集める器具を作った。
マイクロRNAは細胞の種類に応じて特有のものが分泌され、全部で2千種類以上ある。従来の検出法では尿20ミリリットルから300種類を検出するのが限界だったが、この器具により1ミリリットル中から千種類以上検出できることを確認した。
さらに肺、膵臓、肝臓、ぼうこう、前立腺のがん患者と健康な人、それぞれ3人ずつの尿を調べ、各がんに特有のマイクロRNAを特定した。今後、他のがんに特有のものも探す方針。
がん研究センターは、これまでに血液1滴から13種類のがんのマイクロRNAを調べる検査法も開発しているが、尿を使えば検査がより簡単になる。
がん検診は、もちろん "その精度" が重要であることは言うまでもない。 が、"被験者の負荷が極小化!" されることが求められるのも事実だ...... (2017.12.17)
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