"iPS細胞" が、移植治療に使われる再生医療分野での期待度を高めれば高めるほど、"iPS細胞" が内在すると見られている "がん化の恐れ" を、どう抑止するのかという課題の解決が、クローズアップされる。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 がん化" 関連記事
(1) iPS細胞から、がん化の恐れある不要な細胞を、約2時間で除去できる薬剤を開発!(京大)/当誌 2017.05.20
(2) "がん化"の恐れある未分化/未成熟なiPS細胞、たんぱく質"CD30"駆使して除去! (阪大)/当誌 2014.00.00
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS細胞のがん化原因特定 安全な細胞の選別容易に/神戸新聞NEXT/2018.01.15 - 21:50 は、 <人工多能性幹細胞(iPS細胞)からさまざまな組織などを作る際、がん化するかどうかを見分ける方法を発見したと、先端医療振興財団・細胞療法研究開発センター(神戸市中央区)の川真田伸センター長らのチームが発表した。良質なiPS細胞の量産につながり、再生医療の実用化に弾みがつくと期待される。10日付の英国科学誌サイエンティフィックリポーツに掲載された> と報じている。
<......iPS細胞は、何もしなければ未分化のまま無限に増殖。そこに特定の遺伝子を加えることでさまざまな細胞や組織に分化する。だが、一部が分化せず、がん化することが課題だった。 チームは、胎児の臓器形成に関わることで知られ、iPS細胞にも存在する分子「CHD7」に着目。細胞ごとに含有量を測定した結果、一定値以上であれば分化するが、それ以下であれば、がん化することを突き止めた。CHD7が分化を始めるスイッチの役割を果たしていた。同様に人のさまざまな細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)でも確認した。 川真田センター長は「安全なiPS細胞を短時間で簡単に選別することができる。再生医療の一般化に貢献できる発見だ」としている。(山路 進)> とある。
iPS細胞のがん化原因特定 安全な細胞の選別容易に/神戸新聞NEXT/2018.01.15 - 21:50
人工多能性幹細胞(iPS細胞)からさまざまな組織などを作る際、がん化するかどうかを見分ける方法を発見したと、先端医療振興財団・細胞療法研究開発センター(神戸市中央区)の川真田伸センター長らのチームが発表した。良質なiPS細胞の量産につながり、再生医療の実用化に弾みがつくと期待される。10日付の英国科学誌サイエンティフィックリポーツに掲載された。
iPS細胞は、何もしなければ未分化のまま無限に増殖。そこに特定の遺伝子を加えることでさまざまな細胞や組織に分化する。だが、一部が分化せず、がん化することが課題だった。
チームは、胎児の臓器形成に関わることで知られ、iPS細胞にも存在する分子「CHD7」に着目。細胞ごとに含有量を測定した結果、一定値以上であれば分化するが、それ以下であれば、がん化することを突き止めた。CHD7が分化を始めるスイッチの役割を果たしていた。同様に人のさまざまな細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)でも確認した。
川真田センター長は「安全なiPS細胞を短時間で簡単に選別することができる。再生医療の一般化に貢献できる発見だ」としている。
(山路 進)
iPS細胞の "がん化の恐れ" を、増殖後に除去する方法も必要であろうが、上記記事のように、事前に "分子「CHD7」の含有" を基準としたチェックで選別するならば効果的、効率的かと思われる...... (2018.01.15)
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