社会一般: 2013年9月 アーカイブ

 "ソーシャルメディア/ソーシャルネットワーク/SNS" が、企業にとっては、有力なツールであると言われて久しい。
 一方において、そのネガティブな話題であるいわゆる "炎上" 騒ぎについてはしばしば目にすることになったが、"文字通りの成果" はどの程度上がっているのであろうか......。
 興味深いところであるが、ややもすれば、「情に棹差す」展開に流れてはいないかが気になったりもする。

 と言うのも、下記引用サイト記事:企業はもはや無視できない、3つの新しい消費者行動パターン/WIRED/2013.09.25 - WED は、"SNS" が対応している "消費者行動" の、その最新動向について分析しているのだが、その中で、"とある叙述" が気になったからなのだ。

 <顧客との情緒的なつながりを無理につくろうとする必要はない/ 顧客との深いつながりを通してではない

という箇所なのであり、"SNS" が当然対応すべき最新の "消費者行動" に向けた重要な課題は、もっと別なところにある、と指摘しているのである。

 ここで指摘されているより斬新で、本質的な "対顧客関係" についての指摘は、「情に棹差す」展開とも受け取れなくはない従来の "SNS" 論議を、かなり深めて、中身の濃い議論!に仕上げていると思えた。

 その概略を追ってみると以下のようになる。

 先ず、現状が、<「フェアな交換」の時代> として特徴づけられる。

 <消費者は「フェア(公正)な交換」を求めている/ (顧客は)「ギヴ・アンド・テイク」、何を提供すれば何が得られるかを透明に理解したい/ 現在、企業と人々は対等なものとして出会っている> と。

 そして、<もはや企業が無視できない消費者行動として3つの要素> が以下のように挙げられる。

(1) 新しい「フェア」へ向う人々

 <技術による既存制度の破壊/ not レンタルチェーン but オンデマンド動画/ 消費者に直接つながる/ 「フェアな交換」にフォーカスし、それを消費者に対して、明確で誠意あるかたちで提供することが必要
 <ほかと異なるユニークな会社組織/ 労働者の協働体/ 目指しているのは、攻撃的ではない、対立しないかたちの資本主義
 <TVコマーシャルではなく、従来とは異なる強力な動画広告
 <顧客との深いつながりを通してではない。提供している交換を、包み隠さずに正直に認めているからだ

(2) 消費だけではなく、創造もする人々

 <人々は現在、単に消費するのではなく、創造もしているということ/ オンラインで積極的に投稿している人 ...... 現在では77%/ 消費者自らが商品やサーヴィスを販売するための市場を提供 ...... 手作り品 ...... 自動車に同乗する者を求めるライド・シェアリング/ よりよい作家になるための方法について読者に授業を行う/ 自分たちの市場を受動的な消費者の集団だと考えている会社は、時代遅れ

(3) 時間を「取られない」ようにする人々

 <消費者は時間を「取られない」よう、ますます頑固になってきている/ 「要求的にならないこと。そうではなく、自らが完璧にオンデマンドになる方法を見つけるべきだ」/ 消費者が探す可能性がある、あらゆるプラットフォーム上で、自らを提供/ 真の課題となるのは、複数のチャンネルとプラットフォームを横断した、シームレスで使いやすいサーヴィス提供を実現すること

 「情に棹差す」展開のレベルではない "SNS" の本質と、現時点での "対顧客関係" の最重要課題があぶり出されていると思えた......。




















 自分も、つい先日、はじめて経験する "全身麻酔" による手術を受けただけに、下記引用サイト記事:県立がんセンターの医療過誤訴訟:麻酔科医無罪判決 「不在に過失なし」 検察主張退ける /神奈川/毎日新聞/2013.09.18 - 地方版 は、他人事とは思えない微妙な心境にさせられた。

 <県立がんセンター(横浜市旭区)で2008年、乳がん手術を受けた女性患者に麻酔後の対応ミスで脳障害などを負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた麻酔科医の男性(44)について、17日の横浜地裁判決は無罪とした。手術室を離れずに全身麻酔の患者を常時観察すべきかどうかが争点だったが、判決は医療現場の実態を踏まえ「国内の麻酔担当医が絶え間なく観察しているとは言えない」と判断した。
 判決によると、麻酔科医は女性に全身麻酔を施した後、同時に行われていた他の手術室で研修医を指導・補助するために退室し、何かあれば連絡するよう看護師に声をかけていた。その後、手術中に酸素を供給する管が外れ、執刀医や看護師らも異変を知らせるアラームに気づかず、女性に18分間、酸素が送られなかった


 自分の経験に引き寄せて言うなら、自分が少なからぬ "不安" を抱いたのは、"執刀"(胆嚢摘出手術)と言うよりも "全身麻酔" の方であった。
 まさに、上記記事のような "ミス" に見舞われる "不安" が、はじめての経験だということもあって、拭い切れないでいた。幸い、自分の場合の "全身麻酔" は、「お見事!」と讃えたいほどの完璧な首尾であったため、取り越し苦労であったようだ。
 しかし、元より、昨今は様々な時代現象を見せつけられることから、"人為的ミス" というものは "想像以上に起こり得る!" というような心境にもさせられていた。だからこそ、一身上の "全身麻酔" にも気が気ではなかったのである。

 ところでこれは、患者の多くが経験することであるが、ちょっとした手術などの際には『 ~ 承諾書』というものへの "サイン" を迫られるのが通常であろう。"執刀" に関しても、"全身麻酔" に関してもである。
 これが、逆に、"不安を逆撫でする" かのようである。もし、取り返しのつかない "ミス" に見舞われた時、この『 ~ 承諾書』が独り歩きするのではなかろうか......、と。

 さて、当該のサイト記事に戻るが、自分が了解に苦しんだ点は、<日本麻酔科学会の指針> を巡っての "検察側 vs 弁護側" による攻防である。

 そして、結局、"判決" では、"弁護側" が主張する指針はあくまで努力目標> となった、と読める。つまり、
 <全身麻酔を施した患者の状態を適切に維持・管理する役割があり、常時在室して観察すべきだ> という<日本麻酔科学会の指針> は、<指針は学会としての望ましい姿勢を示すもの> であり、<指針はあくまで努力目標> だというわけなのである......。

 どうも、<医療現場の実態>、<医師不足の実情に加え、麻酔科医が当時、院内の手術全体を調整する立場だったこと> などが、"判決" を支える判断材料となったようである。
 とするならば、時代の<医療現場の実態> がさらに劣化して行くならば、何が、"医療上のミス" を "抑制" して行くことになるのであろうか?......。
 ふと、そんな疑問が脳裏を過ぎるのだった......。

 誰もが異口同音に "軽蔑" して余りある"オレオレ詐欺"!(ひと頃は、"振り込め詐欺" と称されてもいたが、出前よろしく、直接現金を受け取りに来るケースが増えたためか、再び "オレオレ詐欺" の名で通っているようだ......)

 "ロクに頭も使わず" に、弱い立場の高齢者を "騙す" 卑劣な手口は、どんなに "軽蔑" しても飽き足りないはずだ。にもかかわらず、被害件数は高止まりの傾向にあるとも言われている。

 しかし、漸く、"オレオレ詐欺" も追い詰められ始めているのかも知れない。いや、曲がり角を迎えつつあることだけは確かだろう。

 下記引用サイト記事:69歳女性 だまされたふりで逮捕協力/NHK NEWS WEB/2013.09.17 - 14:51 のような "オレオレ詐欺" バスターズ(?!)が、立ち上がり始めたかのようだからである。

 <オレオレ詐欺の電話を受けた都内の69歳の女性が、だまされたふりをして警視庁に通報したことから、現金を受け取りに来た大学生の男ら2人が詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
 この女性はことし5月にもだまされたふりをして逮捕に協力していました。


 実は、つい最近、ついに、"自分の住む町内" でも、"オレオレ詐欺" 未遂事件が発生したようなのである。詳細は、"関係当局からの御達し" で伏せざるを得ないが、差し障りのない概略は次のとおりだ。

 ごく最近のことである。突然、予期しない電話が掛かったのだ。

「警視庁何々課( "オレオレ詐欺" 取り締まり関係)の~と申しますが、本日、~様がお住まいの所在地 "~町~丁目" のとあるお宅に、"オレオレ詐欺" と疑われる電話が入り、その関連でお電話させていただいております。
 本日、またはこの二三日の間に、このような "不審な電話" を受けられたことはありませんでしたでしょうか?
 実は、"オレオレ詐欺" と疑われる電話を受けたご近所の方から "通報" をいただきまして、この地域に同種の "不審な電話" がなかったかどうかを調査させていただいているところでございます。......」

 何でも、昨今の犯人たちは、"デリバリー"(現金の "回収" ?!)上の "利便性" を狙って、"同一地域" に "複数の電話" を仕掛ける傾向があるとかなのだそうである。

「この電話自体が、犯行関係者によるものだったりはしませんか?!」
と、一応のジャブを入れつつ、
「無かったですね。もし、あれば必ず "通報" することにします。ご苦労さまです」
と言って受話器を置く自分であった。

 この顛末で、気づいたことは、"オレオレ詐欺" が身近に波及しているという実感もさることながら、"オレオレ詐欺" と疑われる電話を受けた人からの "通報" があったという点、つまり "オレオレ詐欺" バスターズ(?!) 候補生が、このご近所にもいらっしゃった、という点であった。
 こうでなくてはいけない! はずなのである。

 前記引用記事のような "果敢な挑戦!" にまでは踏み込めないとしても、卑劣な犯人たちを "封じ込める" ために、"通報" という協力くらいはすべきだと思うのだ。
 とにかく、"オレオレ詐欺" 候補生どもに、今どきの高齢者は馬鹿にはできない! と思い知らせる必要があるわけだ......。

 2020年五輪開催地が東京に決定した報道は、今回の入院での手術日の翌々日の早朝5時のラジオからであった。別に強い関心があったわけでもない。病室で、何度目かに目が覚めたのが5時であったので、そう言えば、と思い出してラジオのスイッチを入れてみたのだ。
 「TOKYO!」と聞こえてきた。で、どういう気持ちからか、すぐにスイッチを切ってまた寝込んでしまった......。

 一身上の話で恐縮であるか、今回の入院は、7月末から11日間の一回目の "内科" 入院に続いての二回目の入院、9月5日から10日までの "外科" 入院であり、言ってみれば "ターゲット" となった入院であった。
 "胆石" をこじらせての "胆嚢炎" が長引き、容体が落ち着くまでは "外科手術" に着手できないという経緯であったのだ。そして、"一ヶ月弱の様子見" 期間を経ての "再入院/外科手術(胆嚢摘出)" となったわけなのだ。
 周囲の人たちに余計な心配もかけてしまったが、無事完了! して、10日退院とあいなった。で、今これを書いている。

 "胆嚢摘出" 手術のあれこれを書くこともできるが、それは今後機会があればとして、今回は、"入院生活" と "娑婆"(通常生活)との違い! とでもいう点について書いてみたい。

 一言で言えば、"娑婆" には "時間" というものが無く! "入院生活" には、"色濃い時間感覚" が伴う (?!) ということになりそうだ。逆ではないのか? と言われそうだが、決して間違いではない。
 "時間" もしくは "時間感覚" とは、"エンド" が意識されてこそ成り立つ概念ではないかと考える。また、"エンド" を "死" と読み替えることも可能だろうと思う。("痛み" も 別種類ではなさそうな気がしている)
 もちろんのこと、"入院生活" には、"エンド" を意識させざるを得ない "非日常性" が満ち満ちている......。現に、この入院期間中の早朝に、他の多くの患者たちに知られないようにと気遣われながら、とある病室の "死者" が運び出されるのを目撃することになった......。
 そうでなくとも、"がん患者" の比率が高まっているに違いない現在の総合病院には、"死、痛み" を意識させざるを得ない事情が充満し、そして "エンド" というものを漂わせる垣根や塀がそこかしこに立ちはだかっているはずであろう。
 だからこそ、"時間感覚" が研ぎ澄まされもするし、"時間" という概念が強く浮かび上がってくることにもなる。

 そして、この "時間感覚" が研ぎ澄まされるならば、どうも、"ホントに大事なものとは何なのだろうか"、という思いが刺激されるようだ。と同時に、これまで "娑婆" の生活で無自覚に奉じてきた "価値観"、概ね "効率主義的、金銭的、功利的、競争的......" な "価値観" だと思えるが、そうしたものが意外と "頼りないもの、心許無いもの" と念押しさせられたりもする......。
 それに対して、"健康で平凡な生活" の価値や、それらを慎ましく求めるところの "人の情感や心" の掛け替えのなさが、なぜか素直に滲み込んでくるようにもなる......。

 2020年に東京でオリンピックが開催されることは、まずは喜ばしいことであろう。しかし、"東京招致関係者" が抱いたであろうほどの感動はもちろん伴わない。
 "時間" というものが超支配的であるかのようで、実のところ、"時間" というものが消失したとしか言いようのない "娑婆"(現代文明?!)での、"7年先の華!" なぞは、正直言って、何の感動にも繋がりようがないと思われてならない......。

 "入院生活" と恐らくは同一の地平で "地続き" となっている空間は、"被災地福島" であるのかもしれないと感じている。

 ちなみに、<......「2度目の東京開催はうれしいが、7年後の五輪より今の生活を何とかしてほしい」。原発事故で福島市に避難する福島県飯舘村の無職森国行さん(86)は訴える。......>( 被災地、復興加速期待 原発避難者「五輪より生活」/河北新報社/2013.09.10 ) という声こそ、正真正銘の "時間" を背負って生きる人々の実感ではないかと思う。

 ここにも、"実感なき景気回復" に似た "実感なきオリンピック" があるかに窺える...... (2013.09.11)

 昨日、今日と、今さらのように恐ろしい "竜巻" の被害に遭われたお宅に、心より同情いたします。まさに、あっと言う間の惨たらしい災難に、言葉を失う驚きと恐怖であっただろうと思います......。また、信じ難い "家屋損壊" を目の当たりにして、茫然自失であろうこともTVニュースでの現場の光景から痛いほど伝わってきます......。

 それにしても、ここしばらくの "異常気象" 現象は、まさに気象庁が使い始めた言葉、「これまでに経験したことのないような......」がそのまま当てはまる酷さである。
 人の世、社会の度外れた混迷もさることながら、"異常気象" と言い、迫り来る "地震" と言い、今や "自然現象" が、"悪意" なんぞがあるわけでもなかろうに、何か、人間への "リベンジ/報復" に打って出ているかのような感さえ禁じえない。

 こうした状況下で、自分もそうであるが、必死に、何か "救いの情報(?)" を求めているかのようだ。以下のような動向も見受けられたという......。

 <4日午前9時過ぎから約2時間、気象庁のホームページが閲覧しにくくなった。台風17号の九州への上陸に、関東などで最大震度4を観測した地震の発生が重なり、アクセスが殺到したためという。......>( 気象庁サイトにアクセス100倍 閲覧困難に/朝日新聞/2013.09.04

 そして、今、恐怖の対象の最大は、何と言っても不気味な "竜巻" 以外ではない
 下記引用サイト記事:竜巻予測、精度低く悩む自治体 注意呼びかけ及び腰に/朝日新聞/2013.09.04 - 10:25 によれば、

 <正確な予測が難しい竜巻に、どう備えればよいのか。気象庁は「竜巻注意情報」に加え、より詳細な危険度が予測できる「ナウキャスト」情報の活用を呼びかけている。> とある。
 ただし、<確実な予測は難しいため、今回も自治体によって受け止め方や対応に温度差があった> とのことで、"竜巻予測" の困難さや、付随する問題 ―― 予測情報の役立て方 ―― などが、この現象への対応の難しさを物語っていそうだ。

 "竜巻" の "発生メカニズム" が詳細に解明されるならば、"都市建設" 的レベルでの予防措置などが講じられるのであろうか......。

 もはや "NEWS" ではなくて、"危機的現場" の "定点観測結果" となり果てている、"福島第一原子力発電所タンクからの汚染水漏れ" 状況である。
 ただ、今回は、"高い危険度!" に至っている点が気掛かりとなる。

 その"高い危険度!" とは、下記引用サイト記事:汚染水 別タンクで新たな漏えいか/NHK NEWS WEB/2013.09.01 - 05:52 によれば次の通りである。

 <福島第一原子力発電所でタンクから汚染水が漏れ海に流れ出たおそれがある問題で、31日、別のタンクで1時間当たり1800ミリシーベルトという極めて高い放射線量が確認/ 前回に比べ18倍に上昇/ 1800ミリシーベルトは、タンク周辺で観測された中で最も高い値で、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ4時間で達します

 これに加えて、複数個所の "新たな漏洩" も発見されており、東電によれば、これまでの "タンクの監視" は "目視" であったのを<先月末から放射線の測定器を携帯した結果、高い放射線量が観測された> のだというから、<監視のずさんさが改めて明らか> とされる指摘は否定しようがない......。

 "東電のガバナンス能力" に加えて、"政府自体のガバメント能力" の、その双方が "目も当てられない状況!" となっていると思えるのだが......。

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