十数年も一緒に暮らしてきた "外猫扱い" の "ミー(ミーコ)" が、とうとう "天敵/クルマ" の餌食となり、"地味" で "慎ましく" そして "頼もしい" その命を閉じた。
午前6時前だというのに、唐突に電話が鳴ったことからそれは始まった。
今日は朝一番での所用があったため、既に目は醒ましていたが今しばらく......、と躊躇している時であった。
階下から、家内が沈んだ声での電話応対をしている声が聞こえていたが、何やら不吉な雰囲気が漂っていた。
「はい、はい、はい、これから直ぐに伺います......」
「どうしたぁ?」
すると家内は、
「"ミーちゃん" がクルマに轢かれて死んだって。通りの向こうのレンタルビデオ屋さんの店員の人から......」
一度に眠気が消失して、一瞬、鳥肌の立つ緊張感が襲ってきた。まさに、"寝耳に水" の感であり、熱帯夜で寝苦しかった寝床から跳ね起きた。
電話によれば、直ぐ近くのレンタルビデオ店の前の道路で "ミー" が轢かれて血を流しているのを、その店の店員が見つけたというのだ。
"ミー" の首輪のネームプレートには、自宅の電話番号を記していたので、それを見つけて連絡してくれたのだった。まだ、役所に電話連絡ができる時刻ではないため、"ミー" の遺体は店の一角で預かっています......、と。
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