iPod/iPhone/iPad: 2011年10月 アーカイブ

 ジョブズ氏が "天才" であったことは誰も疑わない。"斬新な発想" の天才であり、"サプライズ" に満ちたプロダクツを市場に提起することができた天才であったに違いない。 彼のその並はずれた才によって、大袈裟ではなく、われわれはこの時代に居合わせたことに幸福感を覚えたはずである。
 したがって、その歓びの対価については "惜しみなく" 財布の底をはたきもする。優れた製品が相応の価格で販売されることに誰も文句は言わないはずであろう。
 また、製品とは、"構成部品" の総和以上の価値が見込まれるものであり、まして "デザイン" 面でも秀逸な製品はその点が大きな付加価値となるのかもしれない。
 しかし、世の "調査会社" は、"知りたがり屋" の人々の意向にも沿うべく、"推定部品原価" なるものを算出したりもする。
 だからと言って、その数字が語るものは、高いの、儲け過ぎだのという議論よりも、ただただジョブズ氏が、経営的にも "天才" であったことを上書きするだけのような気がする。
 但し、シニカルに言えば、競合他社群による "二番煎じ" 製品は、恐らくその "推定部品原価" に近接してゆくのであろう。そして、やがては "先駆者" 製品の価格低下をも引き起こしてゆくのかもしれない......




















 メディアには、ジョブズ氏の死を悼む記事が溢れている。"新しい発想" の天才を悼むものから、今さらのようにビジネス戦術に余念がないキャリアの動きまでこもごもの様相だ。
 いつの時代も、天才亡き後に展開されるのは、凡人や俗物たちの "後の祭り" と相場が決まっている......。
 恐らく、真に天才の遺志を継いでゆく者は、人知れず水面下で何食わぬ顔で黙々と作業を続けているのではなかろうか。
 とうとう、『iPhone 4S』は、天才の "遺作(?)" となってしまったわけだが、今は静かにこの "遺作" をリアルに再認識すべき時なのかもしれない......。


 "新型iPhone:iPhone 4S" がこの4日に発表されたばかりだが、同時期に "iPhone" は "生みの親・育ての親" と永訣したことになる......。
 下記の通り、この8月にアップルのCEOを退任した創業者のスティーブ・ジョブズ氏の訃報が折り重なるように届いたのである。
 IT業界のみならず、彼を失ったことを悼む人々は少なくなかろう。苦渋や悲劇で充満しているかに見える現代世界にあって、久々に"魅力に満ちたサプライズ" を提供し続けたのがジョブズ氏その人だったと言えるからだ。
 また、当のジョブズ氏自身も、もし健康であり続けられたならば "iPhone" のみならず、"スマートネイティブ" たちと呼応して、まだまだ数々の独創的な製品を編み出したかったに違いなかっただろうと思われる。

 "新型iPhone" は、「iPhone 5」ではなく「iPhone 4S」であった。
 <デュアルコアA5チップにより、CPU性能は「iPhone 4」を2倍上回り、描画速度は7倍向上>という改良や、昨日も書いた通りの<新たな音声認識機能「Siri」>などが装備されたとはいうものの、その評価は今ひとつだったという。
 大幅な改良がなくマイナーチェンジに着地したことで、大幅な改良があると信じていた投資家などの期待を裏切ったというのである。

―――― 「iPhoneの新モデルに投資家は失望」、米欧のメディアが報じる

 米Appleが米国時間2011年10月4日に開催したiPhone新型モデルの発表会「Let's talk iPhone」(関連記事)は、投資家やテクノロジー系ブロガーを失望させたようだと米欧のメディアが伝えている。新モデルの名称はかねてうわさされていた「iPhone 5」ではなく「iPhone 4S」だった。これがマイナーチェンジを印象づけるものだったことから同日のApple株は一時3%下落したなどと報じている。......>
「iPhoneの新モデルに投資家は失望」、米欧のメディアが報じる/IT pro/2011.10.05

 ちなみに、新製品「iPhone 4S」の "正体" は以下のように伝えられている。

 明日になれば自ずと分かることなのかもしれないが、<米Apple社が10月4日(米国時間)に発表する予定の新型『iPhone』>の正体は、やはり気になる。もちろん、どんな "サプライズ" が盛り込まれているのかについてだ......。
 以下に引用する "WIRED" の記事によれば、どうも<ハードウェアよりも、音声制御の仮想アシスタント機能>が "目玉" になるらしい。
 <高度な人工知能を持つアシスタントとの会話を通じて、決定を下したり、毎日の行動のスケジュールを立てたりできるもの>だそうで、もしそうであれば、<ユーザーがiPhoneを操作する方法を根本的に変えてしまう可能性がある>とされる。
 翻って、"携帯端末" というものの進化を考えるならば、それは、単に通信機器という範疇を超えて、端末オーナーの行動をいろいろな角度から支援する "アシスタント = 秘書" の役割を果たす "人工知能" 端末へと向かうことになりそうだ。
 さすがに "Apple" は、飛び抜けたイノベーションを引き起こす存在だとしか言いようがない......。

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