"緑茶" を飲む習慣が、さまざまな恐い病気( "脳出血/脳梗塞/がん" など)に対する予防効能を秘めている、という報告は実に多い。
いろいろな薬やサプリメントが出回っている昨今であるが、"緑茶" は最も "低コスト" であり "手軽で親しみやすい" ため、この "長い付き合いの友人" にもっと好意が寄せられても良さそうではないか。
◆ 参照 当誌での "緑茶" の効能に関連する過去の記事
(1) <緑茶を毎日、またはコーヒーを週に1杯以上飲む人は、脳出血や脳梗塞を発症するリスクが1割以上低くなるという研究結果/ 緑茶やコーヒーに含まれる血管を保護する物質や血糖値を抑える物質が脳卒中のリスクの低下に関係しているのではないか> ( "緑茶"習慣で"脳出血/脳梗塞"の発症率低下! "生活習慣病"を"生活習慣の緑茶"で制す!?/当誌 2013.03.16 )
(2) <緑茶に多く含まれるカテキンの一種「EGCG」と、勃起不全(ED)治療薬に含まれる低分子化合物を併用して投与すると、がん細胞を効果的に殺傷する> ( 緑茶成分"EGCG"とED治療薬含有の"低分子化合物"との併用投与でがん細胞を殺傷!/当誌 2013.01.27 )
そんな "緑茶" の効能 に、また一つ興味深い事実 ―― "認知症予防効果!" ―― が加わりつつある。
今回注目する下記引用サイト記事 1 : 緑茶に認知症予防効果か 金沢大が統計調査/【共同通信】/2014.05.15 - 06:11 がそれである。
<金沢大医薬保健研究域医学系の山田正仁教授(神経内科学)の研究グループは15日、60歳以上の男女490人を対象に認知症の発症率を調べ、緑茶を毎日飲む習慣がある人の発症率が飲まない人に比べて3分の1程度だったと米科学誌電子版に発表/ 山田教授は「緑茶に含まれるカテキンやミリセチンといったポリフェノール類に予防効果がある可能性がある。これらの成分の効果が解明できれば、認知症の安全な予防法の開発が期待できる」と話している> とある。 <統計調査> の結果ということだが、"有意性" も高く説得力のある事実だと思われる。
ちなみに、"緑茶" の効能 をもたらしているとされる "ポリフェノール"、"カテキン"、"ミリセチン" の各効能に関する記事も、以下のように掲載することとした。
【 引用記事 2 】( ポリフェノール効能ガイド )、
【 引用記事 3 】( 緑茶の健康パワーは"カテキン"にあった!/health クリニック )、
【 引用記事 4 】( 栄養補助食品 ミリセチンとは? supplement/サプリメント事典 ) などである。
"緑茶特有の含有成分" である "カテキン" にせよ、"ミリセチン" にせよ、いずれも "抗酸化作用!" が際立って強いとされていることから、この作用が、"認知症" の予防効果にも寄与しているのであろうか......。
【 引用記事 1 】
緑茶に認知症予防効果か 金沢大が統計調査/【共同通信】/2014.05.15 - 06:11
金沢大医薬保健研究域医学系の山田正仁教授(神経内科学)の研究グループは15日、60歳以上の男女490人を対象に認知症の発症率を調べ、緑茶を毎日飲む習慣がある人の発症率が飲まない人に比べて3分の1程度だったと米科学誌電子版に発表した。
金沢大によると、コーヒーや紅茶についても調べたが、飲用習慣の有無による発症率の違いは見いだせなかった。
山田教授は「緑茶に含まれるカテキンやミリセチンといったポリフェノール類に予防効果がある可能性がある。これらの成分の効果が解明できれば、認知症の安全な予防法の開発が期待できる」と話している。
【 引用記事 2 】
ポリフェノールを含む食品 ■ 茶/ポリフェノール効能ガイド
......茶に含まれるポリフェノールは成分には苦みの成分であるタンニンとカテキンが特徴的です。......茶ポリフェノールはお茶に含有するポリフェノールの総称です。......茶ポリフェノールに期待できる効果は、コレステロール吸収阻害と脂質酸化抑制作用からダイエット、抗腫瘍作用、虫歯予防の効果、抗アレルギー作用、消臭作用が挙げられます。
( ポリフェノール効能ガイド )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
【 引用記事 3 】
緑茶の健康パワーは"カテキン"にあった!/health クリニック
● 緑茶に含まれる成分の代表―カテキン
日本人にとってお茶を飲む習慣は欠かせないもの。普段何気なく飲んでいる緑茶には実にさまざまな栄養が含まれている。
その代表が「カテキン」。一般的にはタンニンとも総称され、あの緑茶独特の渋みのもとになっているものだ。カテキンはお茶にしか含まれていない成分であるのと同時に、お茶に含まれている成分のなかではいちばん含有率が高く、緑茶の8~15%程度を占めているのである。
このカテキンこそが緑茶の薬効の大黒柱なのだ。● こんなにある!カテキンの薬効
カテキンには驚くほどの薬効がある。そのいくつかを紹介しよう。■ その1 動脈硬化や心臓病を防ぐ
血中脂質(コレステロール、中性脂肪などの血液中の脂質)が異常に増えすぎた状態を高脂血症という。その結果、血管の内側にコレステロールが溜まったり、血栓になって血液の流れが悪くなったりして動脈硬化や心臓病がおこる。
カテキンにはこれらの血中脂質を正常化し、血栓ができるのを防ぐ効果があるようだ。■ その2 抗がん剤としてのはたらき
がん発生のメカニズムには2つの段階があるといわれている。
ひとつはイニシエーションといい、正常な細胞の遺伝子が発がん物質などにより傷つき、突然変異を起こしてがんになりやすい状態になること。
もうひとつはプロモーションといい、イニシエーション状態が修復されないまま、がん細胞に成長すること。お茶のカテキンにはこのイニシエーションとプロモーションの両方の作用を阻止する力があるといわれている。
■ その3 高血圧や糖尿病を防ぐ
■ その4 殺菌作用がある
■ その5 ダイエット・美肌効果がある
■ その6 二日酔いを解消する
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
【 引用記事 4 】
栄養補助食品 ミリセチンとは? supplement/サプリメント事典
ミリセチンとは、ポリフェノールの仲間のフラボノイドの一種で、ワインやブドウ・ベリーなどの果物、イチョウ葉やお茶などの中に含まれ天然に存在<します。強い抗酸化力をもつのが特徴です。
フラボノイドの中でも、抗酸化作用の強いミリセチンは、心臓血管に関する病気の予防や悪玉コレステロール値を下げる成分であることが判明しています。動脈硬化や、心臓病、がん、老化などの原因物質の一つである活性酸素を除去して、活性酸素の酸化を防止する働きを持つ抗酸化物質です。
ミリセチンを含むフラボノイドは、体内で合成できませんので、食事やサプリメントから補給する必要があります。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
元来、"緑茶" のルーツは "漢方薬" であったとも聞くから、こうしたさまざまな効能が秘められているとしても、驚くことではないのかもしれない...... (2014.05.16)
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