"がん"発症という話題の中でも、昨今は、確かに "前立腺がん" に関するものが増えている気配がある。
人口の高齢化という時代趨勢、そして本格的な生活環境の変化などが背景にあるとも言われているが......。
◆ 参照 当誌過去の "" 関連記事
(1) "抗がん剤「ジェブタナ」(前立腺がん用)"投与後に5人死亡!製薬会社「慎重投与を」と/当誌 2014.12.12
(2) "手術支援ロボット"「執刀」急増!ダビンチ実績2万件!保険適用拡大で治療費低下が!/当誌 2014.11.27
(3) 米医療界、日本で当たり前に行われている医療を"無駄"と!チュージング・ワイズリー!/当誌 2014.10.15
今回注目する下記引用サイト記事 : 今日本で最も増えている「がん」の予防法/マイナビニュース/2014.12.11 は、<今、日本で最も増えているがんは、"前立腺がん"> だとしつつ、"食生活の変化"( "大豆" 摂取の減少、"動物性脂肪"摂取量の増加など)に大きな原因があるのではないか、と報じている。
<今、日本で最も増えているがんは、"前立腺がん"だ。現在、先進国ではどの国でも、男性がかかるがんのナンバーワンになっている。アジアではこれまで全体的に欧米に比べて少なかったが、日本は今後15年で2倍から3倍に増えるだろうと言われている。 なお、前立腺は男性にしかない臓器で、尿を最後まで出し切るために働く他、前立腺液を出して精巣を守る免疫器官でもある。前立腺がんは男性にとって脅威の病気だ。 アジアで前立腺がんが少なかった理由の一つと考えられているのが、"大豆"だ。大豆には前立腺がんの発生を抑制する効果がある。アジア人は大豆から多くのたんぱく質を摂取してきたから、前立腺がんになりにくかったのだ。他に、カレーのスパイスに入っているクルクミンやわさびなども効果があるという。 一方、前立腺がんの一番のリスクは、"脂肪"である。日本ではここ数十年、食生活の欧米化が進み、大豆をあまり食べなくなる一方で、肉や油、牛乳など動物性脂肪の摂取量が増えてきた。このことが、前立腺がん増加の一番の原因だ。 前立腺がんを早期発見するには、血液中のPSAというたんぱく質の値を測ればよい。ただ、PSA値は前立腺の炎症や肥大症でも上がるため、PSA値が高いというだけでは分からない。前立腺がんと判断するには、改めてMRI検査や精密検査を行う必要がある。 前立腺がんが発見されても、必ずしも直ちに治療をしなくてはならないとは限らない。がんの悪性度にはかなりの個人差があるため、年齢や悪性度を見て、治療するか様子を見るかを見極めることになる。 なお、前立腺がんに関しては、若い人よりもむしろ高齢者の方が、悪性度が高く、亡くなる方も多いので注意が必要だ。 現在欧米では、早期前立腺がんの治療はロボットによる摘出手術が最も多く行われている。しかし、最近は、前立腺のどこにどの程度のがんがあるか、かなり正確に予測できるようになってきているから、将来は悪い部分だけを治療する「フォーカルセラピー(局所治療)」が可能になるだろう。 不安のある方は、ぜひ最善の治療や方策を得ていただくため、専門医に相談して欲しい。> とある。
今日本で最も増えている「がん」の予防法/マイナビニュース/2014.12.11
今、日本で最も増えているがんは、"前立腺がん"だ。現在、先進国ではどの国でも、男性がかかるがんのナンバーワンになっている。アジアではこれまで全体的に欧米に比べて少なかったが、日本は今後15年で2倍から3倍に増えるだろうと言われている。
なお、前立腺は男性にしかない臓器で、尿を最後まで出し切るために働く他、前立腺液を出して精巣を守る免疫器官でもある。前立腺がんは男性にとって脅威の病気だ。
アジアで前立腺がんが少なかった理由の一つと考えられているのが、"大豆"だ。大豆には前立腺がんの発生を抑制する効果がある。アジア人は大豆から多くのたんぱく質を摂取してきたから、前立腺がんになりにくかったのだ。他に、カレーのスパイスに入っているクルクミンやわさびなども効果があるという。
一方、前立腺がんの一番のリスクは、"脂肪"である。日本ではここ数十年、食生活の欧米化が進み、大豆をあまり食べなくなる一方で、肉や油、牛乳など動物性脂肪の摂取量が増えてきた。このことが、前立腺がん増加の一番の原因だ。
前立腺がんを早期発見するには、血液中のPSAというたんぱく質の値を測ればよい。ただ、PSA値は前立腺の炎症や肥大症でも上がるため、PSA値が高いというだけでは分からない。前立腺がんと判断するには、改めてMRI検査や精密検査を行う必要がある。
前立腺がんが発見されても、必ずしも直ちに治療をしなくてはならないとは限らない。がんの悪性度にはかなりの個人差があるため、年齢や悪性度を見て、治療するか様子を見るかを見極めることになる。
なお、前立腺がんに関しては、若い人よりもむしろ高齢者の方が、悪性度が高く、亡くなる方も多いので注意が必要だ。
現在欧米では、早期前立腺がんの治療はロボットによる摘出手術が最も多く行われている。しかし、最近は、前立腺のどこにどの程度のがんがあるか、かなり正確に予測できるようになってきているから、将来は悪い部分だけを治療する「フォーカルセラピー(局所治療)」が可能になるだろう。
不安のある方は、ぜひ最善の治療や方策を得ていただくため、専門医に相談して欲しい。
本記事は「10MTVオピニオン」から提供を受けております。
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もともと、"個人差" が激しいのが "がん" だとされているが、<前立腺がんが発見されても、必ずしも直ちに治療をしなくてはならないとは限らない。がんの悪性度にはかなりの個人差がある> のだそうである。
<年齢や悪性度を見て、治療するか様子を見るかを見極めることになる> というプロセスも意外と重要なことなのかも知れない...... (2014.12.14)
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