"画像データを診断に活かす手法" として、陽電子放射断層撮影装置(PET)" がいろいろなケースで活用されている。
◆ 参照 当誌過去の "PET" 関連記事
(1) 「PET―MRI」で"心筋梗塞/脳梗塞"の「芽」探知 福島医大が世界初、早期治療に期待!/当誌 2016.02.04
(2) "抗がん剤の効き目"を"PETで予測"!がん組織の糖取り込みを観察!卵巣がんなど(阪大)/当誌 2015.11.04
(3) "認知症"の心配と"脳ドック"の利用!"脳ドック"にあまり期待し過ぎないで上手に利用?!/当誌 2014.01.22
今回注目する下記引用サイト記事 : 放医研、がん粒子線治療中に撮影できる装置開発 /日本経済新聞/2016.02.08 - 01:30 は、 <放射線医学総合研究所はがんの粒子線治療中に撮影できる陽電子放射断層撮影装置(PET)を開発した。がんに粒子線が正確に当たっているのを確認しながら治療できるようになる。来年度中の臨床試験開始を目指す> と報じている。
<......粒子線治療は陽子を加速した陽子線や炭素イオンを加速した重粒子線を照射し、がん細胞を攻撃する治療法。国内では十数施設で実施している。小児がんの陽子線治療など一部のがん治療では、今年4月から健康保険が適用される見通しだ。 現状では、事前にコンピューター断層撮影装置(CT)やPETで確認したがんの位置に向けて、計画通りに照射している。治療時にがんの位置を確認することはできなかった。 開発したPETは粒子線治療をする際に同時に使える。ドーナツを引き伸ばしたような特殊な環状の装置で、患者の横たわる台を中に通すように設置する。治療時に発生する放射線を検出する。 解像度は2ミリメートル。測定用模型で確かめた。治療が計画通りに進んでいるのか正しく確認できるため、治療効果を引き出すのに役立つとみている。 今後は実用化に向け、10分以上かかっている測定時間を短くする改良に取り組む。臨床試験に約1年取り組んで性能を確認し、医療機器メーカーに製品化を働きかける。> とある。
放医研、がん粒子線治療中に撮影できる装置開発/日本経済新聞/2016.02.08 - 01:30
放射線医学総合研究所はがんの粒子線治療中に撮影できる陽電子放射断層撮影装置(PET)を開発した。がんに粒子線が正確に当たっているのを確認しながら治療できるようになる。来年度中の臨床試験開始を目指す。
粒子線治療は陽子を加速した陽子線や炭素イオンを加速した重粒子線を照射し、がん細胞を攻撃する治療法。国内では十数施設で実施している。小児がんの陽子線治療など一部のがん治療では、今年4月から健康保険が適用される見通しだ。
現状では、事前にコンピューター断層撮影装置(CT)やPETで確認したがんの位置に向けて、計画通りに照射している。治療時にがんの位置を確認することはできなかった。
開発したPETは粒子線治療をする際に同時に使える。ドーナツを引き伸ばしたような特殊な環状の装置で、患者の横たわる台を中に通すように設置する。治療時に発生する放射線を検出する。
解像度は2ミリメートル。測定用模型で確かめた。治療が計画通りに進んでいるのか正しく確認できるため、治療効果を引き出すのに役立つとみている。
今後は実用化に向け、10分以上かかっている測定時間を短くする改良に取り組む。臨床試験に約1年取り組んで性能を確認し、医療機器メーカーに製品化を働きかける。
上記記事の新装置のメリットは、<解像度は2ミリメートル。治療が計画通りに進んでいるのか正しく確認できるため、治療効果を引き出すのに役立つ> という点であり、"がん組織" 以外の箇所への粒子線照射が極力避けられることにある...... (2016.02.10)
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