近年のがん治療は、「個別化医療」へと向かっていると言われる。 患者から採取したがん細胞の遺伝情報を調べ、それぞれの患者に合った効き目の高い抗がん剤を選ぶ新しい治療法のことである。
◆ 参照 当誌過去の "遺伝子異常,個別化医療" 関連記事
(1) "100種類の遺伝子異常"検査、患者に応じた治療へ!来年1月から臨床研究 (国立がん研)/当誌 2015.11.16
(2) "遺伝子異常"調べ、"抗がん剤"選択!米で臨床試験へ!"別の臓器向けでも効く"可能性!/当誌 2015.08.03
(3) 患者から採取したがん細胞の"遺伝情報"で各々の患者に合った"個別化医療"!(がん研セ)/当誌 2015.03.12
今回注目する下記引用サイト記事 : 抗がん剤、遺伝子調べ患者に最適化 北大病院4月に道内初導入/どうしんウェブ/2016.02.28 - 16:46 は、 <北大病院(札幌市北区、宝金清博病院長)が、がん患者が持つがん関連の遺伝子の変化を一度で網羅的に調べる「がん遺伝子検査」を4月から始めることが27日、分かった。個々の患者に最適な薬(抗がん剤)を探すことができる最先端の検査で、自分に効かない薬による治療で苦しむ患者には朗報だ。道内初の導入で、国内でも京都大、岡山大の両病院に次ぎ3施設目。遺伝子情報に基づく、がんの個別化医療が道内でも実現する> と報じている。
<......27日に札幌で開かれた北海道癌(がん)治療研究会の学術講演会で、北大大学院の西原広史特任教授(探索病理学)が明らかにした。 がん細胞に起きる遺伝子の変化は、同じ部位のがんの患者でも人によって違いがある。一方で近年、どの遺伝子の変化に、どんな薬が効くのかが解明されつつある。遺伝子の変化を網羅的につかめれば、一人一人に最適な薬を見つけられる。従来は自分に効かない薬とは分からずに治療を続け、治らないうえに副作用に苦しむケースもあった。 今回始めるがん遺伝子検査は、保険診療が適用されないため、自由診療となる見通しだ。北大病院は検査費をまだ公表していないが、京大病院は約88万円、岡山大病院は約100万円。 検査開始に合わせ、北大病院は専門の「がん遺伝子診断部」と「がん遺伝子診断外来」を新設する。検査対象はがん治療中や、がんと診断された患者ら。患者から取ったがん細胞を含む検体を、院内にある遺伝子解析の最新機器(次世代シークエンサー)で調べる> とある。
抗がん剤、遺伝子調べ患者に最適化 北大病院4月に道内初導入/どうしんウェブ/2016.02.28 - 16:46
北大病院(札幌市北区、宝金清博病院長)が、がん患者が持つがん関連の遺伝子の変化を一度で網羅的に調べる「がん遺伝子検査」を4月から始めることが27日、分かった。個々の患者に最適な薬(抗がん剤)を探すことができる最先端の検査で、自分に効かない薬による治療で苦しむ患者には朗報だ。道内初の導入で、国内でも京都大、岡山大の両病院に次ぎ3施設目。遺伝子情報に基づく、がんの個別化医療が道内でも実現する。
27日に札幌で開かれた北海道癌(がん)治療研究会の学術講演会で、北大大学院の西原広史特任教授(探索病理学)が明らかにした。
がん細胞に起きる遺伝子の変化は、同じ部位のがんの患者でも人によって違いがある。一方で近年、どの遺伝子の変化に、どんな薬が効くのかが解明されつつある。遺伝子の変化を網羅的につかめれば、一人一人に最適な薬を見つけられる。従来は自分に効かない薬とは分からずに治療を続け、治らないうえに副作用に苦しむケースもあった。
今回始めるがん遺伝子検査は、保険診療が適用されないため、自由診療となる見通しだ。北大病院は検査費をまだ公表していないが、京大病院は約88万円、岡山大病院は約100万円。
検査開始に合わせ、北大病院は専門の「がん遺伝子診断部」と「がん遺伝子診断外来」を新設する。検査対象はがん治療中や、がんと診断された患者ら。患者から取ったがん細胞を含む検体を、院内にある遺伝子解析の最新機器(次世代シークエンサー)で調べる。
<がんの個別化医療> に期待がかけられるのは、<従来は自分に効かない薬とは分からずに治療を続け、治らないうえに副作用に苦しむケースもあった> という事情以外ではなかろう。 がんに対する、不毛な "お仕着せ" 的治療に、一刻も早く見切りのつけられることが望まれる...... (2016.03.01)
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