がんの脅威は、"がん転移" という一点に集中するだけに、"がん転移" の仕組みは解明は、がん治療・研究の一つの焦点とならざるを得ない。
◆ 参照 当誌過去の "がん転移" 関連記事
(1) "エクソソーム"を検出分析の"がん早期発見"診断機器開発!(シスメックスとケンウッド)/当誌 2016.03.14
(2) "新たな血管の形成"に関わる"特定の酵素"を働かなくして、"がんの転移"抑制!(近畿大)/当誌 2016.01.10
(3) 効率的に血中"がん細胞"をえり分けて収集! "がん転移"の早期発見に期待!(名古屋大)/当誌 2015.10.11
今回注目する下記引用サイト記事 : がん化学療法センター、がん転移防ぐ抗体を開発 /日本経済新聞 電子版/2016.04.24 - 23:39 は、 <がん研究会のがん化学療法センターは、がんの転移を防ぐ方法を見つけた。がん細胞が血中の血小板をよろいのように身にまとい、免疫細胞から逃れる性質に着目。たんぱく質でできた抗体で血小板とくっつくのを妨げる。がんが転移しやすい肺がんや肉腫の治療を狙う。3年以内に臨床試験(治験)を始めたい考えだ。 転移しやすいがんは、血小板とくっつきやすいという。血小板は免疫細胞に異物として認識されないので、血小板の付いたがん細胞は体内を動き回りやすいとみている> と報じている。
<......がん細胞の表面のたんぱく質が、血小板とくっつく接着剤の役割を果たしている。 研究チームは、このたんぱく質が結合する際に重要な働きを担う部分を特定した。ここにふたをするような抗体を新たに開発した。 ヒトの肺がんをマウスに移植し、抗体を投与した実験では、40日後の腫瘍の大きさが4分の1程度に抑えられた。今後は、人の体に適した抗体を作る。> とある。
がん化学療法センター、がん転移防ぐ抗体を開発 /日本経済新聞 電子版/2016.04.24 - 23:39
がん研究会のがん化学療法センターは、がんの転移を防ぐ方法を見つけた。がん細胞が血中の血小板をよろいのように身にまとい、免疫細胞から逃れる性質に着目。たんぱく質でできた抗体で血小板とくっつくのを妨げる。がんが転移しやすい肺がんや肉腫の治療を狙う。3年以内に臨床試験(治験)を始めたい考えだ。
転移しやすいがんは、血小板とくっつきやすいという。血小板は免疫細胞に異物として認識されないので、血小板の付いたがん細胞は体内を動き回りやすいとみている。
がん細胞の表面のたんぱく質が、血小板とくっつく接着剤の役割を果たしている。
研究チームは、このたんぱく質が結合する際に重要な働きを担う部分を特定した。ここにふたをするような抗体を新たに開発した。
ヒトの肺がんをマウスに移植し、抗体を投与した実験では、40日後の腫瘍の大きさが4分の1程度に抑えられた。今後は、人の体に適した抗体を作る。
"がん転移" について警戒する時、"いつの時点でこれが生じるのか?" という疑問がいつも脳裏をよぎる。 もし、"発見" もままならない "原発がん" 発生とほぼ同時だとするならば、上記記事のような手立てを講じられるはずもない無防備な環境で "転移している" こととなるからだ...... (2016.04.26)
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