がんの発症が、"遺伝子変異"("変異細胞")を原因としていることは知られている。 それでは、ほぼ日常的に生じているとも見られる "変異細胞" 自体はどのように推移してゆくのだろうか。 どうも、すべてががんの発症に至るわけでもなさそうである。
◆ 参照 当誌過去の "変異細胞" 関連記事
(1) "前がん細胞"の排除を高める化学物質(VC1―8)を発見!がん予防薬の開発に期待!(北大)/当誌 2015.11.14
(2) <北海道大学の藤田恭之教授らによる研究グループは、正常上皮細胞内のフィラミンとビメンチンというタンパク質が初期がん細胞を取り囲むことで、上皮組織から排除していることを明らかにした。......今後は、本研究成果を用いて「隣接する正常な細胞にがん細胞を攻撃させる」という新たながん治療が実現できると期待されている......> ( 正常細胞による"がん攻撃力"強化!北大チームが"低分子化合物"発見!がん予防薬に道!/当誌 2015.10.29 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん排除にたんぱく質関与=ハエで仕組み解明-京大/JIJI.COM/2017.01.17 - 01:10 は、 <京都大の井垣達吏教授(遺伝学)らの研究チームは、細胞ががんの元になる変異細胞を排除する際、表面にあるたんぱく質が関与していることをハエを使った実験で確認したと発表した。論文は16日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された> と報じている。
<......がんは遺伝子の一部に変異を起こした細胞が徐々にがん化して発生する。研究チームは、ショウジョウバエの変異細胞の表面にあるたんぱく質「PTP10D」と、正常細胞の表面にあるたんぱく質「Sas」が結合すると、変異細胞の増殖が抑えられ、死にやすくなることを突き止めた。
人間でもPTP10Dに類似したたんぱく質ががんに抑制的に働くことが知られている。研究チームは、今回発見した仕組みにより、新たながん治療法を開発できる可能性があるとしている。今後、哺乳類でも実験したい考えという> とある。
がん排除にたんぱく質関与=ハエで仕組み解明-京大/JIJI.COM/2017.01.17 - 01:10
京都大の井垣達吏教授(遺伝学)らの研究チームは、細胞ががんの元になる変異細胞を排除する際、表面にあるたんぱく質が関与していることをハエを使った実験で確認したと発表した。論文は16日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
がんは遺伝子の一部に変異を起こした細胞が徐々にがん化して発生する。研究チームは、ショウジョウバエの変異細胞の表面にあるたんぱく質「PTP10D」と、正常細胞の表面にあるたんぱく質「Sas」が結合すると、変異細胞の増殖が抑えられ、死にやすくなることを突き止めた。
人間でもPTP10Dに類似したたんぱく質ががんに抑制的に働くことが知られている。研究チームは、今回発見した仕組みにより、新たながん治療法を開発できる可能性があるとしている。今後、哺乳類でも実験したい考えという。
今回の上記記事が注目される点は、<人間でもPTP10Dに類似したたんぱく質ががんに抑制的に働くことが知られている。研究チームは、今回発見した仕組みにより、新たながん治療法を開発できる可能性があるとしている> という点であろう。 もし、"内在的なこの仕組み" が活性化された "がん治療法" が開発されたなら、実に画期的な治療法であるに違いない...... (2017.01.20)
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