"腸内細菌" が果たしている役割は、ますます注目度を高め、現代人にとっての健康と医療の課題に興味深い情報を提供している。
◆ 参照 当誌過去の "腸内細菌" 関連記事
(1) <2018年3月15~18日開催の「日本農芸化学会2018年度大会」では、「ビフィズス菌A1」が、軽度認知障害が疑われるヒトの認知機能を改善する可能性があることを発表した> ( "ビフィズス菌A1"に"認知機能改善"の可能性がある! 27人を対象に検証(森永乳業)/当誌 2018.03.30 )
(2) <"腸内細菌" や、それらで構成される "腸内フローラ" とも称される腸内環境のあり様は、"免疫力" と密接に関係して、われわれの健康維持にとってますます重要だと考えられている。> ( "腸内フローラ"を整備して"免疫力アップ"を図ることは、正鵠を射た健康法に違いない!/当誌 2014.01.31 )
今回注目する下記引用サイト記事 : シリーズ:細菌 腸内細菌、薬の効き方にも影響? 土肥修一/朝日新聞/2018.05.02 - 06:00 は、 <人のおなかの中にいるとされる約1千種類、40兆~100兆個ほどの腸内細菌。遺伝子解析の技術が進み、腸内細菌の種類が人によって異なることが近年、わかってきた。 慶応大先端生命科学研究所の福田真嗣・特任准教授は「細菌のえさの大半は人が食べたもの。普段の食べ物によって腸内細菌のバランスは変わる」と話す。福田さんらが健康な20~30代の22人を調べると、ビフィズス菌が全体の約3割を占める人もいれば、ほとんどいない人もいたという。 食事や薬の効果も、腸内細菌の種類により変わることが明らかになってきた> と報じている。
<......2015年に発表された海外の論文では、腸内にプレボテラという菌が多い人が大麦を食べると、血糖値が上がりにくくなる。だがその菌がいないと食べても効果がなかったという。 新たなタイプのがん治療薬・免疫チェックポイント阻害剤の効き方が、体内にいる腸内細菌の種類によって変わるとする研究結果も海外では出てきている。 「それぞれの腸内細菌のパターンに合わせた食事や薬によって、病気の予防や治療をする日がいつか来るのではないか」と福田さん。 <アピタル:1分で知る・細菌> (土肥修一) > とある。
シリーズ:細菌 腸内細菌、薬の効き方にも影響? 土肥修一/朝日新聞/2018.05.02 - 06:00
人のおなかの中にいるとされる約1千種類、40兆~100兆個ほどの腸内細菌。遺伝子解析の技術が進み、腸内細菌の種類が人によって異なることが近年、わかってきた。
慶応大先端生命科学研究所の福田真嗣・特任准教授は「細菌のえさの大半は人が食べたもの。普段の食べ物によって腸内細菌のバランスは変わる」と話す。福田さんらが健康な20~30代の22人を調べると、ビフィズス菌が全体の約3割を占める人もいれば、ほとんどいない人もいたという。
食事や薬の効果も、腸内細菌の種類により変わることが明らかになってきた。
2015年に発表された海外の論文では、腸内にプレボテラという菌が多い人が大麦を食べると、血糖値が上がりにくくなる。だがその菌がいないと食べても効果がなかったという。
新たなタイプのがん治療薬・免疫チェックポイント阻害剤の効き方が、体内にいる腸内細菌の種類によって変わるとする研究結果も海外では出てきている。
「それぞれの腸内細菌のパターンに合わせた食事や薬によって、病気の予防や治療をする日がいつか来るのではないか」と福田さん。
<(腸内)細菌のえさの大半は人が食べたもの。普段の食べ物によって腸内細菌のバランスは変わる> とあり、<腸内細菌の種類が人によって異なる> という。 ここから、当然のごとく <食事や薬の効果も、腸内細菌の種類により変わる> のだそうだ。 あの、<新たなタイプのがん治療薬・免疫チェックポイント阻害剤の効き方が、体内にいる腸内細菌の種類によって変わるとする研究結果> も報告されているとか...... (2018.05.03)
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