SNS: 2012年5月 アーカイブ

 "IPO(新規公開)" で注目を高めていた "フェイスブック" ( ◆参照 「期待の超大物ルーキー/フェイスブックを市場の救世主にさせなかった世界の苦境」( 当誌 2012.05.20 ) )は、"市場の救世主" どころか、"市場の懸念" 要因とも目され始めている......。

 公開後の "大幅続落" もさることながら、 次のような "訴訟" 騒ぎにまで至っているという。

 原告側は訴状で、複数の引き受け金融機関の調査アナリストがフェイスブックの売上高見通しを「大幅に下方修正」しながら、「特定の投資家にのみ選別的にその情報を開示していた」と主張。上場後の株価下落で大きな損失を被ったとしている。
 またフェイスブックは引受幹事らに対し、業績見通しを「著しく引き下げる」よう要請していた疑いが持たれている。......
>( 米フェイスブック・引受幹事を株主が提訴、情報開示めぐり/REUTERS/2012.05.24

 折しも "金融市場" は、"欧州債務危機" を背景にして "ナーバス" な状況にある。それだけに、"スキャンダル" 化しつつある "IPO/フェイスブック" 問題は、決して小さくないひとつの "懸念材料" と見なされ始めている空気だ。
 下記引用サイト記事:フェイスブック株急落の波紋、日本市場に拡大/日本経済新聞/2012.05.23 では、次のような "警戒感" が述べられている。

投資家心理や金融規制とも関連するが、景気への悪影響が考えられる点だ。折しも、欧州ではギリシャのユーロ圏離脱観測をきっかけに、スペインを中心に金融機関の経営への不安が再燃している。株安や規制強化で金融機関の融資姿勢が一段と厳しくなれば、欧州を中心に世界経済を冷えこませかねない欧州債務危機と重なったスキャンダルに市場では「タイミングが悪い」と警戒する声が多い。

 "超大物ルーキー" がもたらす "波紋" は、しばらく続きそうな気配だ......。




















 これは何も "ゲーム(ソーシャルゲーム)" に限ったことでもなさそうであり、"新規性の刺激" で感性をくすぐる存在全般に共通する "宿命(?)" なのであろうか......。
 今、国内では「コンプガチャ」問題でソーシャルゲームの熱気がワン・ステージを終えようとしているが、海外のソーシャルゲームのジャンルでも、ちょっとした "後退局面" が立ち現れているという。

 下記引用サイト記事:<ソーシャルゲーム>あまりに激しい巣移りの儀式、飽きられ始めたジンガは没落するのか!!?/Social Networking.jp/2012.05.09 によれば、強い人気で支持され続けて来た米国のソーシャルゲーム会社 "ジンガ(Zynga)"(主にフェイスブック上)のサービスへの参加者数が下降の一途を辿っているという。

 このジャンルのユーザーの "特性" を<一定の中毒症状(例えばフェイスブック疲れ)がある一方で飽きたら「巣移りの儀式」>のように "移動" する......、と表現しているのは実に言い得て妙だ。
 また筆者が、<比較的客観性を重んじるグーグルの検索サービスに比べてソーシャルサービスは「感情」の要素が強く>と評しているのも、なるほどと頷かせる。

 さらに、<フェイスブック疲れ>という、この間、指摘されていた兆候に意を払うならば、"飽き" という "無情な敵" は、 "ソーシャルゲーム" のみならず、"SNS、ソーシャルメディア" のあり方自体にひたひたと迫っていないとは言えないかもしれない......。

  ◆参照 SNSの個人情報、9割が「共有し過ぎ」と回答=米調査/REUTERS/2012.05.10
  ◆参照 SNS投稿を「一休み」、キットカットから新アプリ登場/REUTERS/2012.05.10

 いずれにせよ、"情に棹さす" とされる "SNS" が、次なるステップへとさしかかっていそうな気配だ......。

 ソーシャルゲーム "コンプガチャ" への人気の高さ( "収益モデル!"、"個人投資家" たちによる当該株式への人気 )、"射幸心(しゃこうしん)" への過度の刺激、"青少年のトラブル頻発"、"景品表示法" に基づく消費者庁による "違法性" 指摘の動き、当該の "株式急落"、"ライブドア事件" 時のような(?)市場ショック......、と "コンプガチャ" 問題は、世相のアブナイある一面を確実に照らし出しているかに見える......。

【 引用記事 1 】

< ソーシャルゲームの稼ぎ頭である「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」について、消費者庁は景品表示法で禁じられている行為として、来週にも違法だという見解を広く周知する方針を固めた。ソーシャルゲーム各社が自主的にやめることを促す。グリーやディー・エヌ・エー(DeNA)などソーシャルゲームを提供している多くの事業者が戦略の転換を求められそうだ。......>消費者庁、来週にも「コンプガチャ」違法見解 ソーシャルゲーム各社の"自主規制"を促す/日本経済新聞/2012.05.09

 今回、下記引用サイト記事:SNS株急落、個人マネーつなぐ代役は現れるか 証券部 城戸孝明/日本経済新聞/2012.05.09 に関心を寄せたのは、株式市場への関心と言うよりも、この時代環境での "収益(利益成長力)モデル" のあり様を考えさせて余りある問題だと思えるからだ。

 とくに、下記記事にもある<「為替相場や海外情勢に左右されない内需銘柄」>、つまり "国内需要" に基づくジャンルでの "魅力" ある "収益(利益成長力)モデル" はどう生み出されるのか、という課題だ。
 誰もがこの課題に関心を向けながら、なかなか上手く実現できないでいるのが現状の最大課題だと思われる。そして、こうした "キワドイ視点" からでなくては新しい "収益(利益成長力)モデル" は叶わないのか、と考えさせてしまうのがこの "コンプガチャ" 問題なのかもしれない......。

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