まさに、アップル "iPad mini" の発表に照準を合わせたかたちで、Amazon が、一連の "Kindle" チーム製品の "予約受付販売" を開始し、コンテンツ・ストアの "Kindleストア" のオープン( 10月25日 )を公表した。
アップル "iPad mini" の発表を踏まえた "スケジュール・イベント(!?)" であることは明らかだ。
その "価格設定" が注目されていた "iPad mini" は、<価格は329ドルからと、予想より高めに設定>( ◆参照 価格設定が注目されたアップル"iPad mini"!高めの"329$~"設定で懸念される向きも?( 当誌 2012.10.25 ) )されたわけだが、その発表された "価格設定" の高低にかかわらず、今回の Amazon による一斉公表はスケジューリングされていたのであろう。
それにしても、この "矢継ぎ早の公表" は、"小型タブレット販売戦争" 開始の "狼煙(のろし)" の観がある。
日本での、一連の "Kindle" チーム製品発売を待ちかねていた "Kindle ファン" たちの心もちを掻き立てるとともに、上記ブログでも懸念した "iPad mini" のアップル陣営にも少なからぬ "揺さ振り" を掛けているものと推測される......。
これでいよいよ、"小型タブレット" ジャンル、あるいは "電子書籍" ジャンルでの "Apple/Amazon/Google" トライアングル・バトルが始まることになる......。
キンドル: 2012年10月 アーカイブ
今、"タブレット戦国時代" が始まっていると言われる。そして、衆目は、"ハード" としての "タブレット" の機能・性能に集まりがちだ。それもまた興味深いには違いない。
しかし、"ハード" のバリューは "単体" では決まらずに、それが利用される一連の環境(プラットフォームetc.)を前提に評価されることは言うまでもない。
アップルを飛躍させた "iPod" のバリューを高めたのが、"iTunesミュージックストア" という仕掛けを軸とした環境作りであったことは良く知られている。
下記引用サイト記事:コラム:「タブレット戦国時代」生き抜くキンドルの進化/REUTERS/2012.10.11 では次のように指摘されている。
<10年前、iPod(アイポッド)はデジタル音楽市場にやや出遅れて登場したものの、市場を独占。iPodを中心にスピーカーや付属品といった「エコシステム(生態系)」が発達した。その後、音楽の作り手であるミュージシャン、レコード会社などを巻き込み、エコシステムは拡大していった>
つまり、この "エコシステム(生態系)" こそが、モバイル端末のバリューを "化けさせる立役者" だったのだと言えそうだ。
そして、"タブレット戦国時代" を迎えているという今も、同じリクツが成り立つとするのが、下記記事の指摘である。
そのすべてではないにせよ、タブレットの主要コンテンツが "電子書籍" であり、その "エコシステム(生態系)" に、タブレットのバリューが依存していることは容易に頷けるところだ。。
その点で、アマゾンが数十年を費やして「キンドル・エコシステム」を築き上げてきた既成事実は揺るがしようがなく、アマゾンが開発した目にやさしい白黒の電子インクや、69ドルまで値下げした価格戦略も奏功し、タブレットのジャンルでの "キンドル(ファイア)" は、大いに注目されそうだと......。
確かに、<Kindleはハードウェアでの儲けゼロでやらせていただいております>( Kindleはハードウェアでの儲けゼロでやらせていただいております/GIZMODO/2012.10.12 )と喝破できるほどに、ハードの売上に汲々としない「キンドル・エコシステム」が控えていれば、"タブレット戦国時代" でのアマゾンは善戦しそうではないか......。
"タブレット" の人気がますます高まっているが、その理由は何と言っても "電子書籍" の読書であろう。スマホに比べて余裕のある画面は、文字の読み易さを叶え、長時間の読書にとっては適しているからだ。
しかし、"バックライト付き画面" の "タブレット" には思わぬ "伏兵" が潜んでいた。"目に優しく" ないだけではなく、"睡眠障害" につながりかねない難点があるというのであった。
<アメリカのある研究によれば、バックライト付きのディスプレイを2時間眺めているだけで、メラトニンが4分の1減少するという。寝る前の読書は、紙の本か、せいぜい e-ink のリーダーにしておくのがよいだろう。>"電子書籍"読書に伴う思わぬ"伏兵"!バックライト付き画面と"メラトニン"ホルモン!?( 当誌 2012.09.13 )
これまでは、"アーリーアダプター" によってさほど気にされなかった "こうした難点" にも、そろそろ配慮されはじめる時期が来たのかもしれない。これからは、次第に "高齢者ユーザー" も増え始めるのは目に見えていることでもある。
"汎用タブレット端末" 人気がじわじわと高まる過程で、ニーズの分化が生まれて、"電子書籍の専用端末" への関心が高まることは十分に考えられる。
こうした文脈からなのか、米国では<目に優しい「反射光方式」と、暗闇でも利用可能で十分なコントラストがあるライト(人工光)方式の「いいとこ取り」をした>特殊なディスプレイを搭載した "電子書籍の専用端末" である<「キンドル・ペーパーホワイト(Kindle Paperwhite)」>の評判が良いと伝えられている。
下記引用サイト記事:電子書籍の方向性を示すキンドル・ペーパーホワイト/Digital Experience!/2012.10.04 では、その新しい特殊なディスプレイの構造も紹介され、"電子書籍" 読書の愛好家に好印象を与えている模様である。その "お徳用価格" もまた魅力のようだ。 日本での販売が決定すれば、日本でも相応の評判を呼ぶのかもしれない......。
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