"臓器移植手術" にとっての大きな課題は、ドナーからの "その提供に巡り合えるチャンス" が極めて少ないことだとされている。
したがって、"臓器提供" を受ける患者と手術を担う医師の側としては、その提供を最大限に活かす判断と対応が不可欠のようである。
もちろん、成功に至るためのリスク回避に緻密な判断が要請されるわけだが、同時に、"柔軟な総合的判断" もまた強く要請されていると思われる。
◆ 参照 当誌過去の "肺移植" 関連記事
(1) ドナー提供臓器(肺)を"特殊装置で機能リカバリー"の上移植手術!岡山大学病院国内初!/当誌 2013.10.25
(2) 肺移植の3歳児は順調に回復!"ほっ"とさせ、"ほっこり"させるこうした記事を歓迎!/当誌 2013.07.24
(3) 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!/当誌 2013.07.02
今回注目する下記引用サイト記事 : 脳死の女性の肺 反転させ移植に初成功/NHK NEWS WEB/2014.07.04 - 04:44 は、(1) "脳死の女性から提供された肺" を、(2) やむを得ず "左右を反転" させて移植を成功させたという "国内初" の肺移植事例について報じている。
<岡山大学病院は、脳死と判定された女性から提供された片方の肺を、重い肺の病気の男性患者に、反対側の肺として反転させて移植する手術に国内で初めて成功したと発表/ 岡山大学病院によりますと、大阪の病院で脳死と判定された女性から提供された左の肺を、3日、特発性間質性肺炎という病気の60代の男性患者の右の肺として移植する手術に成功/ 病院は、当初、左の肺としてそのまま移植する予定でしたが、提供された肺が、男性患者の左の肺と比べて小さく、状態もよくなかったため、右の肺として移植したほうが、全体として肺の機能の回復が期待できると判断し、反転させて移植したということ/ 執刀した大藤剛宏医師によりますと、ことし3月に京都大学附属病院で、片方の肺を反転させて反対側の肺として移植する生体肺移植手術が行われましたが、脳死移植では今回が国内で初めてだということ/ 患者の容体は安定していて、順調にいけば3か月ほどで退院できる見通しだということで、大藤医師は「本来なら移植を断念せざるをえないケースだったが、手術が無事終了したことで、今後より多くの患者に移植の可能性が広がったと思う」と話しました> とある。
脳死の女性の肺 反転させ移植に初成功/NHK NEWS WEB/2014.07.04 - 04:44
岡山大学病院は、脳死と判定された女性から提供された片方の肺を、重い肺の病気の男性患者に、反対側の肺として反転させて移植する手術に国内で初めて成功したと発表しました。
岡山大学病院によりますと、大阪の病院で脳死と判定された女性から提供された左の肺を、3日、特発性間質性肺炎という病気の60代の男性患者の右の肺として移植する手術に成功したということです。
病院は、当初、左の肺としてそのまま移植する予定でしたが、提供された肺が、男性患者の左の肺と比べて小さく、状態もよくなかったため、右の肺として移植したほうが、全体として肺の機能の回復が期待できると判断し、反転させて移植したということです。
執刀した大藤剛宏医師によりますと、ことし3月に京都大学附属病院で、片方の肺を反転させて反対側の肺として移植する生体肺移植手術が行われましたが、脳死移植では今回が国内で初めてだということです。
患者の容体は安定していて、順調にいけば3か月ほどで退院できる見通しだということで、大藤医師は「本来なら移植を断念せざるをえないケースだったが、手術が無事終了したことで、今後より多くの患者に移植の可能性が広がったと思う」と話しました。
今回の移植手術で "執刀した大藤剛宏医師" は、去年、<3歳の男の子に母親の肺の一部を移植> ( 3歳の男の子に母親の肺の一部を移植する生体肺移植手術開始!皆が成功を祈り見守る!/当誌 2013.07.02 )という極めて特殊なケースを成功させた医師。
ドナー提供が少ない "臓器移植" にあって "目覚ましい成果" を挙げ続けている...... (2014.07.06)
コメントする