<筋線維の破壊・変性(筋壊死)と再生を繰り返しながら、次第に筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性筋疾患>( ウィキペディア - 筋ジストロフィー )とされる "筋ジストロフィー" は、未だ根本的な治療法が確立していない難病。
◆ 参照 当誌過去の "筋ジストロフィー" 関連記事
(1) 筋ジストロフィー治療に期待される"骨格筋幹細胞"には、二つの"マイクロRNA"が付加!/当誌 2014.08.18
(2) "幹細胞"移植で骨格筋再生(京大)!"iPS細胞→幹細胞"で筋ジストロフィー治療に期待!/当誌 2014.08.16
(3) 筋ジストロフィー症状の原因物質を発見!発症の仕組みは遺伝子異常の他は不明だった!/当誌 2013.06.22
今回注目する下記引用サイト記事 : GーCSFたんぱく質で筋肉萎縮抑制効果/NHK NEWS WEB/2015.04.18 - 04:00 は、<全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーのマウスに「GーCSF」と呼ばれるたんぱく質を投与したところ、筋肉の萎縮が抑えられ、寿命も投与しなかったマウスの2倍に延びたとする報告> を報じている。
さらに、<このたんぱく質は、すでに医療現場で抗がん剤の副作用を抑える薬として使われているということで、安全性や使用法がある程度分かっているので、早めに臨床研究を行うことができる> という明るい展望もあるとのこと。
<全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーのマウスに「GーCSF」と呼ばれるたんぱく質を投与したところ、筋肉の萎縮が抑えられ、寿命も投与しなかったマウスの2倍に延びたとする報告を、慶応大学のグループが発表しました。 研究を行ったのは、慶応大学医学部の湯浅慎介・専任講師らのグループです。全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーは、筋肉を新たに作り出す筋肉幹細胞の能力が低下し、症状が進行するとされていますが、研究グループは、幹細胞の能力が低下する前にはGーCSFというたんぱく質と活発に結合していることに注目しました。そして、このGーCSFを筋ジストロフィーのマウスの筋肉に注射したところ、筋肉が萎縮するのが抑えられ、寿命も注射しないマウスの2倍余りに延びたということです。 このたんぱく質は、すでに医療現場で抗がん剤の副作用を抑える薬として使われているということで、湯浅専任講師は「安全性や使用法がある程度分かっているので、早めに臨床研究を行うことができると思う。筋ジストロフィーの症状の悪化を食い止められるような治療法の開発につなげたい」と話しています。> とある。
GーCSFたんぱく質で筋肉萎縮抑制効果/NHK NEWS WEB/2015.04.18 - 40:00
全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーのマウスに「GーCSF」と呼ばれるたんぱく質を投与したところ、筋肉の萎縮が抑えられ、寿命も投与しなかったマウスの2倍に延びたとする報告を、慶応大学のグループが発表しました。
研究を行ったのは、慶応大学医学部の湯浅慎介・専任講師らのグループです。全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーは、筋肉を新たに作り出す筋肉幹細胞の能力が低下し、症状が進行するとされていますが、研究グループは、幹細胞の能力が低下する前にはGーCSFというたんぱく質と活発に結合していることに注目しました。そして、このGーCSFを筋ジストロフィーのマウスの筋肉に注射したところ、筋肉が萎縮するのが抑えられ、寿命も注射しないマウスの2倍余りに延びたということです。
このたんぱく質は、すでに医療現場で抗がん剤の副作用を抑える薬として使われているということで、湯浅専任講師は「安全性や使用法がある程度分かっているので、早めに臨床研究を行うことができると思う。筋ジストロフィーの症状の悪化を食い止められるような治療法の開発につなげたい」と話しています。
現状、その治療法に決め手を欠くと言われている筋ジストロフィーに対しては、症状の悪化が食い止められるような治療法開発が切に望まれる...... (2015.04.19)
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