"医療事故" とその疑義に関しては、一般患者ではどうしても "分かりにくい治療(専門性・複雑性)" が広がる現状だからこそと言うべきか、ますます社会的な関心度が高まっているかのようだ。
◆ 参照 当誌過去の "医療 訴訟" 関連記事
(1) "がん治療の副作用(急性腎不全)で死亡"! 遺族が弘前大医学部付属病院を提訴!/当誌 2016.10.06
(2) 「治療ミスで後遺症」(食道がん手術) 1億2000万円賠償!病院側に支払い命令、地裁!/当誌 2016.07.22
(3) 医師9割「医療事故の刑事罰に不安」!責任追及に強い懸念!度重なる昨今の医療事故!/当誌 2015.05.17
(4) "抗がん剤"で死亡 病院に賠償命令!"抗がん剤"の"副作用危険性"に改めて"要注意"か?!/当誌 2014.05.20
(5) 全身麻酔の医療事故に無罪判決!「指針はあくまで努力目標」なら患者はちょっと恐い?!/当誌 2013.09.19
今回注目する下記引用サイト記事 : がん手術後に女性死亡、愛知県が和解金1300万円/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.28 は、 <愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)で卵巣がんの手術後に死亡した40歳代の女性(同市)の遺族が、「早期の検査で死亡は回避できた」として、県に約7500万円の損害賠償を求めた訴訟の和解が東京地裁で成立した。和解金1300万円を支払うとの内容で、県が27日、発表した。和解は26日付> と報じている。
<......発表によると、女性は2012年5月28日に手術を受けた後、発熱や腹痛などを発症。同年6月1日、さらに状態が悪化し、CT(コンピューター断層撮影法)検査を行ったところ、消化管出血による出血性ショックと診断され、間もなく死亡した。病理解剖で十二指腸の潰瘍と、それに伴ってできた穴が見つかった。 遺族は14年10月、「医師の継続監視が不十分で、CT検査を早く行えば手術もでき、死亡は避けられた」として提訴。県側は「CT検査をしても、潰瘍や穴の診断は難しかった可能性が高い」などと主張してきたが、「早期に検査をしなかったことなど改善すべき点はあった」として、地裁の和解勧告に従ったという> とある。
がん手術後に女性死亡、愛知県が和解金1300万円/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.28
愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)で卵巣がんの手術後に死亡した40歳代の女性(同市)の遺族が、「早期の検査で死亡は回避できた」として、県に約7500万円の損害賠償を求めた訴訟の和解が東京地裁で成立した。和解金1300万円を支払うとの内容で、県が27日、発表した。和解は26日付。
発表によると、女性は2012年5月28日に手術を受けた後、発熱や腹痛などを発症。同年6月1日、さらに状態が悪化し、CT(コンピューター断層撮影法)検査を行ったところ、消化管出血による出血性ショックと診断され、間もなく死亡した。病理解剖で十二指腸の潰瘍と、それに伴ってできた穴が見つかった。
遺族は14年10月、「医師の継続監視が不十分で、CT検査を早く行えば手術もでき、死亡は避けられた」として提訴。県側は「CT検査をしても、潰瘍や穴の診断は難しかった可能性が高い」などと主張してきたが、「早期に検査をしなかったことなど改善すべき点はあった」として、地裁の和解勧告に従ったという。
「先生にお任せします」といったような受け身姿勢が、相変わらず見受けられるのがこの国の患者側の特徴だそうである。
そして、"医療技術の高度化、複雑化" もあろうし、医師側の "高圧姿勢" の改善の遅れも災いしてか、"命をお預けする治療のその中身" がいまひとつ患者側に共有されなかったりもする現状。
現在は、医療情報・知識を得るチャンスは、決して少なくない情報環境となっているわけだから、患者側も病状に対する自分なりの理解を深めたり、医療現場で今何が起きているのかに関心を向けたりすることが必要なのかも知れない。 もちろん、"医療側のミス" は根絶されなければならない...... (2016.12.31)
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